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2015年6月 4日 (木)

釧路地方中南部で震度5弱(#1001)

本日6月4日の午前4時34分頃、釧路地方中南部の「ごく浅い」場所を震源とするマグニチュード5.0の地震が発生し、釧路市阿寒町で最大震度5弱を観測しました。

この地震では、震源の深さがごく浅かったために強い揺れの範囲が局限されており、震央のすぐ南側に当たる阿寒町周辺のごく狭い範囲で強い揺れとなったようです。


【ここも地震が少ない場所】
今回の震源となった釧路地方中南部は、非常に地震が少ない場所です。

過去の記録を見ると、2011年は有感地震が8回発生、そのうち東日本大震災後は5回ですべて震度1、2012年には年間2回のみでいずれも震度1、2013年には増えたものの13回で、すべて震度3以下です。2014年は4回しか起きておらず、震度3と震度1が2回ずつ。

そして今年2015年ですが、今回の地震はなんと釧路地方中南部としては今年に入って初めての有感地震でした。本震の後、震度1~2の余震が何回か発生しています。


【2種類の地震が起きている】
釧路地方中南部周辺では、2種類の地震がおきています。

ひとつは今回の地震のタイプで、震源深さが「ごく浅い」から10km程度の、浅い断層が動く地震。気象庁発表によれば、今回の地震は『西北西-東南東に圧力軸を持つ逆断層型』とのことですので、浅い場所にそのような断層が存在し、たまに小さく動いていたわけです。

過去10年の記録を見ると、この付近では震度4が2回起きていますが、その他はすべて震度3以下でした。その震度4も別のタイプの地震だったので、浅い断層が動いた地震としては、過去10年で最大ということです。


もう一種類の地震は、震源深さ70~100km程度で起きるスラブ内地震です。発生回数はむしろこのタイプの方が多く、震源が深いだけに揺れは比較的広範囲に及びます。過去の震度4はこちらのタイプでしたが、2005年に1回、2009年に1回のみという程度です。

今回の震源のすぐ北側、気象庁の区分では『釧路地方北部』とされる震源域でも、「ごく浅い」から10km程度の地震が時々起きています。6月3日には震度3が起きていますが、年間10回以下程度、ほとんど震度3以下の“静かな”震源域です。


【近い場所で増えていた】
ここしばらく管理人が気にしていたのは、北海道の根室付近から国後島沖付近での地震が、少し増える傾向だったことです。それほど極端ではありませんが、ちょっと目立って来たな、くらいですが。

今回の地震も、第一報で北海道と聞いた瞬間、「根室か?」と思いました。しかし実際は、もっと内陸の直下型地震でした。

根室付近の動きと今回の地震が関連しているかどうかはわかりませんが、地震が増え気味の場所の近くにある、地震が少ない場所で強い地震が起きたのは事実ですから、何か関係があるかもしれないという前提で、しばらくは周辺地域の動きを注視したいと思います。


■6/4 11:30追記
震度5弱を記録した阿寒町の地震計は、周辺より揺れやすい場所に設置されているかもしれないとのことで、現在気象庁で調査しているとのことです。このため、周辺の揺れより大きめの震度が出た可能性もあります。

先日の小笠原諸島西方沖の深発地震で、本州で唯一震度5強を観測した神奈川県二ノ宮町の地震計も、周囲より揺れやすい軟弱地盤上にある消防署に設置されていたとのことです。

このように、震度は地震計が設置されている場所の状態によって左右されることがあります。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

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