2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

« 最良の緊急地震速報システムとは(#997) | トップページ | 1000号記事直前・管理人の雑感とお願い(#999) »

2015年6月 1日 (月)

やはり誘発地震は起きていた(#998)

管理人は、小笠原諸島で深発地震・最大震度5強(#995)の記事内で、5月30日に伊豆諸島西方沖で発生したマグニチュード8.1の巨大深発地震が近隣の浅い地震を誘発する可能性を指摘していたのですが、やはりそれに該当するような地震が発生しています。


【2回の誘発地震】
まず翌日の5月31日午前2時22分頃、硫黄島近海の深さ70kmでマグニチュード5.6の地震が発生しました。小笠原諸島の母島で震度1を観測しています。

そして同日午前3時49分頃、今度は鳥島近海の深さ10kmでマグニチュード6.3の地震が発生し、東北から関東の太平洋沿岸で震度1を観測しました。

どちらの場所もそれほど地震が多い場所ではありませんが、マグニチュード8.1深発地震の6~7時間後に連続発生していることから、強い地震波の伝播によって誘発されたものと考えるのが自然でしょう。


【津波の危険もあった】
特に鳥島沖の地震は震源深さ10kmでマグニチュード6.3とかなり大きく、もう少し規模が大きければ津波が発生した可能性があります。

一般に、震源深さが10kmより浅い海底でマグニチュード6台後半以上の地震が発生すると海底の変形を伴いやすく、津波発生の可能性が高まります。

今回、マグニチュード6台前半だったのは幸運と言えます。


【位置関係にも注目】
今回の深発地震の約6時間後に発生した地震の震源は、深発地震震央のほぼ南方となる硫黄島付近の震源深さ70kmでした。

このことから、フィリピン海プレート内のスラブ内地震かと思われます。もしくは、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界付近で発生した可能性もありますが、該当海域でのプレート境界深さがわかりませんので、管理人には詳細な判断はできません。

その地震の約1時間後に起きた鳥島付近の地震は、深発地震の震央から北東方向、深さ10kmの太平洋プレート表層で起きました。太平洋プレートの深い部分から同プレート内表層に到達した地震波が、そこに溜まっていたストレスを開放したのでしょう。

地震のタイプからして、正断層型アウターライズ地震の性質もあるかと思われますが、発生のトリガーとなったのは最初の深発地震と考えられます。


【まだ続くかもしれない】
このふたつの誘発地震で終わりでは無い可能性もまだありますので、しばらくの間は様子を見る必要があるかと思います。

誘発地震がさらに発生する可能性が高いのは、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界近く、具体的には南北に並ぶ小笠原諸島の東側海底にある伊豆・小笠原海溝周辺の海域になるかと思われます。

もし、その付近に大きなひずみエネルギーが蓄積されている場所がある場合、今回の深発地震がトリガーとなって開放される可能性は否定できません。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

« 最良の緊急地震速報システムとは(#997) | トップページ | 1000号記事直前・管理人の雑感とお願い(#999) »

地震関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543100/61679722

この記事へのトラックバック一覧です: やはり誘発地震は起きていた(#998):

« 最良の緊急地震速報システムとは(#997) | トップページ | 1000号記事直前・管理人の雑感とお願い(#999) »