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2015年6月 5日 (金)

MERS上陸間近か?(#1002)

Sars
画像は2009年のSARS騒動における韓国・仁川空港での発熱者検知対策。今回のMARS感染拡大でも、韓国では既に同様の対応が行われている。

我が国へのMERS(マーズ)上陸の脅威が迫っています。


【中東からやってきた】
MERS(中東呼吸器症候群)は、2012年にサウジアラビアで初めての死者を出した、比較的新種のコロナウイルス感染症です。MERSのMEはMiddle East、中東の頭文字です。

主に中東地域で流行していましたが、感染地域はじわじわと拡大し、アジア地域では中国から香港を経由し、韓国で大規模な流行が始まりつつあると言って良いでしょう。

2015年5月30日時点では、全体での感染者数が1149人で死亡者が431人と、致死率が40~50%にも上る恐るべき感染症です。かつて騒動となったSARSよりも、はるかに危険です。SARSの死亡率は、9%前後に過ぎなかったのです(それでも大変な死亡率ですが)。


【時間の問題か】
実は管理人、かなり以前からそちら方面に詳しい読者様の協力を得て(いつもありがとうございます)、MERSの拡大状況をモニターしていました。

MERSは、いずれ我が国にも脅威となるはずだと考えていたのです。

中国で感染拡大した時は、我が国でもいよいよかとも思ったのですが、限られた情報の中でも、なんとか封じ込められていると思われたので、当ブログでは触れませんでした。

しかし昨今の韓国での感染拡大を見るに、いよいよ我が国も直接の脅威に晒される段階になったと考えます。

残念ながら、韓国では感染の封じ込めに成功しているとは言えません。完全に後手に回っています。彼の地との人的交流を考えると、既に我が国にも上陸している可能性もあります。


【空気感染はしない?】
WHO(世界保健機構)の見解によると、現時点では空気感染はしないようです。韓国では、主に病院内で患者と濃密に接触した医療関係者に感染が広がりました。

しかしその後、対策の甘さもあって外部へも感染が広がりつつあります。そして今後、ウイルスの突然変異によって空気感染するようになる可能性もあります。

MERSの脅威は、確実に迫っています。かつてのSARS騒動では、我が国でも空港などでサーモグラフィーで発熱者を検知する、いわゆる『水際作戦』が展開されました。

それが効果的かどうかはさておき、現時点ではまだ何の対策も取られていません。


【どうしたら良いか?】
韓国や中国の感染地域へ渡航する場合はもちろん、国内で感染者が出て、封じ込めができていないと思われる場合には、個人的に対策をする必要があります。

もちろん、今から無闇に過敏になる必要はありません。今後のMERS関連の報道に留意し、必要ならば対策をしてください。


具体的なMERS感染対策は、基本的にインフルエンザなど他のウイルス感染症と同じです。

まず、石鹸による十分な手洗いが基本。ウイルスが付着した場所をさわって、その手で目などの粘膜や食品などにさわらないようにするためです。

消毒にはエタノール、イソプロパノール、次亜塩素酸ナトリウムが推奨されています。ウイルスの中には、アルコール系の消毒が効かないものもありますが、MERSウイルスには有効です。

手を十分に洗った後、これらを手に擦り込むようにすると良いでしょう。また、ドアノブやまな板などに噴霧して消毒するのも有効です。

人体や食器などに使用する場合、次亜塩素酸ナトリウムは希釈が必要です。また、有毒な塩素ガスが多少発生しますので、使用法を良く確かめてください。

これらの薬品は、薬局で市販されています。通販でも入手できます。文末にAmazonの販売ページをリンクします。

なお、台所周りの消毒は希釈した塩素系漂白剤(商品名キッチンハイターなど)も使えます。主成分が次亜塩素酸ナトリウムだからです。こちらは安いもので600ミリリットル100円以下のものもありますので経済的ですが、水酸化ナトリウムや界面活性剤など他の成分も含有していますので、人体への使用はできません。


マスクの使用は、ごく近くに感染者がいた場合に、咳やくしゃみによる飛沫を吸い込みにくいくらいで、効果は限定的です。

仮にマスク表面にウイルスが付着した場合、表面を手で触ったり、使い回しをすることでかえって感染を拡大することがありますので、使用や廃棄の際には十分な配慮が必要です。

家庭内では、トイレのタオルなど共用するものをこまめに換えると良いでしょう。ウイルス感染症の場合、ウイルスが便に排出されることが多いので、公共のトイレを使用した際には、特に手を良く洗うようにしましょう。


MERSに限らず、ウイルス感染症対策の基本は十分な手洗いと有効な薬品による消毒です。最大の感染経路は、口や鼻から吸入するよりも、手についたウイルスが粘膜などに移ることなのです。

MERSに関しては、現時点では感染者のごく近くにいた人だけが感染しているようですし、それ以前にまだ我が国への上陸は確認されていません。

ただ、いつ上陸してもおかしくない状況ではありますので、今から備えておくことをお勧めします。


なお、前記の消毒薬類は感染症対策だけでなく、普段の生活や災害下での衛生維持にも非常に有効なものですから、揃えておいても無駄にはなりません。

その他の使用方法は、当ブログ過去記事でも触れていますし、これから始まる新シリーズ【シリーズUDL】内でも解説して行きます。


【怖れすぎないこと】
MERSウイルスがいくら恐ろしいと言っても、ウイルスが体内に入ったら必ず感染・発病するわけではありません。免疫によってブロックされるのです。

ですから、まずは健康を保って免疫力を強くしておくことが、何よりの対策ということが言えるでしょう。

とりあえず、これからしばらくの間はMERSが我が国にも上陸するという前提で、報道を良くチェックしておいてください。

そして、必要になったらすぐに対策できるように、今から必要なものを備えておきましょう。ちなみに、かつてのSARS騒動では、マスクがあっと言う間に品不足になりました。

でも、マスクよりも優先すべきことがあります。無闇に怖れず、しかし十分な備えをしてください。

MERSに関しては、今後も注視して行きたいと思います。


以下、MERSウイルス消毒に効果のある薬品類の販売リンクです。
消毒用エタノール

消毒用イソプロパノール

消毒用 次亜塩素酸ナトリウム

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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コメント

こんにちは。

1000を超えてました……
まずはおめでとうございます。

私もMERSに注視してましたが、ハッジでも特に何も起こらなかったのでそれほど危機感を覚えてませんでした。

プロパノールはちょっと高いし入手しにくいですね。

知識があって予防すればそれほど問題になるもんでも無い気はしますが……
怖いのは複合的に災害が起きることですね。

1000を超えてしまいましたが…おめでとうございます。こちらにコメントするのは初ですが、いつも欠かさず読ませていただいています。
最近は大きな地震が多いですね。MERSも気になります。正直不安でいっぱいなのですが…主人が出張で中国に行く予定なので、今回の記事の事を伝えておきます。結局、個人でできることをするしかないのでしょうね。今後も正しい知識を身につけられるよう、勉強させていただきます。お忙しいとは思いますが、記事の更新を楽しみにしています。

>whokiさん

おかげさまで超えました。というか、シリーズ記事を書く暇も無いほどいろいろ起こるので、なんかもう数字なんか気にならなくなっているようなw

私も半年以上前から気にはしていたのですが、こいういう形で迫って来るとは予想外でした。全く、世の中何が起こるかわかりませんね。

確かに、きちんと対策すればそれほど怖れるものでもありませんけど、メディアがアオリまくるし、何もしない人ほどネット上とかで騒ぐんですよね。

確かに、災害下でこんなの入って来たらどうなるか。そういうのはゾッとしますよ。それでも、正しい方法と資材があれば自分はなんとかなるし。

プロパノールは確かに高いですね。一応参考までに。きっとみんなエタノールですよね。私はケンミックスの方が好きですがw

>taoさん

いつもご愛読ありがとうございます。おかげさまで、気が付いたらという感じで1000号を超えました。まあずいぶんいろいろ書いたなと。

最近の地震の起き方は、震災後の漸減傾向とは明らかに違うものを感じます。正直なところ「そろそろ」どこかで大きいのが来るんじゃないか、そう感じます。できる備えはできるうちに、ということだけですね。

ただ、あまり心配されすぎませんように。何より健康でいることが、自分も周りも守ることに繋がりますから。

ご主人様、中国の行かれる場所にもよりますが、事前に外務省やWHOの情報を得て、感染の危険がある場合は具体的な対策が必要です。お仕事では避けるわけにも行きませんしね。また、MEASだけでなくインフルエンザ類も日本よりはるかに危険が大きいですからご注意を。

それらへの対策は共通です。なにしろ手洗いと消毒の励行が一番大切です。液状の消毒薬類は飛行機に持ち込めないと思いますので、別の対策が必要かもしれません。サラシ粉は有効ですが、白い粉だし、変に疑われないとも・・・。まったく難儀な世の中です。

そんなわけで、今後ともよろしくお願いします。ご質問などはいつでもどうぞ。

私も出遅れましたが1000記事目到達おめでとうございます。揺れたり噴いたり降ったり病んだりとこれからも大忙しぽいですが、これからもよろしくお願いいたします。

5年ほど前、舛添さんが厚労大臣やってた頃にインフルエンザ騒ぎがありました。当時は水際で阻止するべくいろいろやってたようですが、それでも漏れはありました。マスクが品切れでママさん連中がパニックになりかけてたり、空港で阻止を振り切り強行突破した外人も現れたり。
国としてもあの時に学んだことはたくさんあったと思うのですがうまく活かされてるんでしょうかね?


最近高嶋哲夫の「首都感染」を読みました。本物の疫病にはあそこまで徹底すべきなんだろうなと思いますが、よそからガンガン呼び込む今の風潮では望み薄かもしれませんね。

>tntさん

いえいえ、ありがとうございます。tntさんは当ブログに最多のコメントを頂戴していますし、こちらこそいつも感謝しております。今後ともよろしくお願いします。

こう言ってはなんですが、制度による水際作戦の効果は限定的ですね。重症者が見つかるくらいで。入国時の阻止など無理なんです。

となると、やはりセルフディフェンスです。要は自分の身体にウイルスを入れないか、免疫でやっつけられる程度の数に止めればいいわけで。

自分の身体の「水際作戦」こそが最も有効というわけです。正直、マスクの効果なんてごく近くで感染者が咳だのくしゃみだのしている場合の防護効果くらいですし。それでも呼気漏れしてれば完全じゃないし。

あの頃、街中でもN95やN100マスクしてる人も結構いましたけど、そんな人でも果たして手洗いや消毒まで気が回っているか。消毒液持ち歩いてちょこちょこやる方が現実的だなあと。

むしろ、マスクして安心しちゃって手洗いや消毒をおろそかにする方が恐ろしい。

申し訳ないことに私は「首都感染」を読んでいないのですが、私の中での究極の防疫体制は、トム・クランシーの「合衆国崩壊」で描かれたエボラテロ対策なんです。

技術的には日本でも可能ですが、事実上あんなのは無理でしょうね。腹決めて強権を発動するリーダーがいないことには。非感染者でも移動を100%禁止する法的根拠も無い。米国の場合、大統領令という伝家の宝刀が使えますが。

やはり、MARSも少しは上陸するんじゃないかと思っています。

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