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2015年6月 1日 (月)

最良の緊急地震速報システムとは(#997)

Mini
ケーブルテレビ緊急地震速報受信機の一例


現在、家庭で受信できる緊急地震速報は、主に以下の5種類です。

1・テレビ・ラジオ放送

2・パソコンソフトによる受信

3・携帯電話・スマホに配信されるエリアメール

4・FMラジオ放送の専用受信機

5・ケーブルテレビの専用受信機


このうち、1と2は日本全国どこかで緊急地震速報(警報)が発報された場合、すべて受信することができます。2のパソコンソフトは予報の段階でも受信できますが、どちらもテレビ・ラジオをつけていない、パソコンを立ち上げていない場合には受信できないのが難点です。

一方、3~5は常時受信することができるものの、3と4は気象庁が緊急地震速報(警報)を発報しないと受信できません。


【予報と警報の違い】
ここで、緊急地震速報の予報と警報について知っておきましょう。

5月30日に発生した、小笠原諸島西方沖深発地震後の気象庁発表にある文言を引用させていただきます(下記太字部分)

この地震に対し、地震検知から3.4秒後に緊急地震速報(予報)を発表しました。なお、緊急地震速報(警報)については、深発地震では正確な震度の予測が困難であることから発表していません。

今回の地震では、テレビ、ラジオや携帯電話からは緊急地震速報は流れませんでした。上記引用の通り、緊急地震速報(警報)は発報されていないのです。

今回の深発地震のような特殊なケースを除いても、地上の揺れが震度5弱以上になることが予想されない場合は、緊急地震速報(警報)は基本的に発報されません。

しかし震度3程度の小さな地震の場合でも、地震計が最初のP波(たて揺れ)を感知した直後に、緊急地震速報(予報)は発報されています。


【家庭用として最良のシステム】
緊急地震速報(予報)のみ発報の場合、受信できるのは2のパソコンソフトと5のケーブルテレビの専用受信機のみです。

しかし、前記の通り2はパソコンが立ち上がっていないと受信できません。すなわち、震度3以上の緊急地震速報(予報)まで常時受信できるのは、5のみということなのです。

なお、ケーブルテレビ等の契約に加入していない場合でも、緊急地震速報システムのみの契約ができる場合もあるようですから、詳しくは各ケーブルテレビ会社にお問い合わせください


【何よりも気持ちの余裕】
管理人宅は、東日本大震災前からケーブルテレビの緊急地震速報受信機を導入していました。

これは「CATVブロードキャスト方式緊急地震速報データ配信システム」と呼ばれ、 震度3以上が予想される緊急地震速報(予報)をすべて受信しますから、東日本大震災直後の余震多発期には昼も夜も文字通り鳴りっ放しの状態でした。


このシステムは、音声によって予想される震度と主要動(S波 横揺れ)の予想到達時間を知らせてくれます。文字で表現すると、管理人宅に導入しているシステムでは下記のようになります。

『ピロロ ピロロ(注意喚起音) 地震 震度5弱 ピロロ ピロロ 地震 震度5弱・・・』

これが、主要動到達予想5秒前まで繰り返されます。

今回の深発地震では、上記引用の通り小笠原諸島の地震計が初期微動を検知した時刻の約4秒後から鳴動を始め、2分近く繰り返されました。ですから、避難体制を取るには十分すぎる時間がありました。あまりにも長いので誤報じゃないかと思ったくらいです。

そして主要動到達5秒前になると、

『ご、よん、さん、に、いち、ぜろ』

と、カウントダウンを始めます。今回の地震では、この段階で既にヘルメットをかぶって靴を履き、ドアを開けて「さあいつでも来い!」という状態で待機していました。このカウントダウンは非常に精度が高く、いつも『ぜろ』とほぼ同時にグラっときます。何より、その前段階で地震を知り、気持ちと対処時間の余裕が得られるのが最大のメリットなのです。


【抜き打ち訓練効果も】
もちろん震源が近い地震の場合はそれほどの時間はありませんし、ごく近い場合には揺れと鳴動がほぼ同時というようなこともあります。それでも、震度3以上が予想される地震のほとんどすべてを事前に感知できる安心感は絶大です。

それは普段から全く予期できない抜き打ち訓練を仕掛けられるようなもので、震度3でもすぐにコンロの火を消し、危険物から離れ、必要ならば玄関に移動してドアを開けるなどの行動を繰り返しておくことが、いつの日か

『ピロロ ピロロ 地震 震度7・・・』

というような音声を聞いてしまった時、最短時間で必要な行動に移るための最良の訓練となるのです。ご家族、特にお子さんの自主的な避難行動とその訓練のためにも、最良のシステムと言えるでしょう。


普段は、予想震度3程度の発報では「あー来るか」くらいに思うだけでコンロの火を消すくらいしかしませんが、それでも「でかかったらこうしよう」といつも考えるだけでも命の1秒を稼ぎ出すための訓練になりますし、それが家庭で常時できるのは、事実上ケーブルテレビの緊急地震速報システムだけなのです。

さらに、パソコンの場合は注意喚起音が鳴るだけですが、ケーブルテレビの速報は夜中でも叩き起こされるくらいの大音量で鳴動するのも魅力です。震度3で叩き起こされても、何も無ければいいじゃありませんか。

なお、予想震度とS波到達予想時間は、家庭の各専用端末ごとに震源地からの距離、地震の大きさ、地盤の強度などをふまえて計算されるので、精度はかなりのものです。それは震災直後の余震多発期に十分に体験することができました。


【そして、とにかく速い】
ケーブルテレビの緊急地震速報システムは、その発報の速さも魅力です。専用のケーブルを使い、電波やネット回線など輻輳の可能性があるシステムを使いませんから、とにかく速いのです。

管理人宅では4つの速報を受信できますが、常にケーブルが最初に発報し、その1秒後くらいにテレビと携帯電話がほぼ同時に受信、そしてパソコンという順になります。特にパソコンは回線速度や混雑状況によって数秒の遅れが出ることもありました。

たかが1秒ではありません。その差が、まさに命の1秒となることもあるのが、現実の災害なのです。


というわけで、ネットでケーブルテレビ 緊急地震速報と検索すれば、いろいろ情報がありますので、是非検討してみてください。経費は、機器レンタル料金を含めても1ヶ月千数百円程度で済むはずです。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


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