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2015年6月10日 (水)

【シリーズUDL01】本当のUDLから学んだことを発信します(#1006)

Hanshin
損傷した屋根に張られたブルーシート(阪神・淡路大震災)ひとつひとつの屋根の下に、それぞれのUDLがある

■UDLとはUnder Disaster Lifeの頭文字。当ブログが提唱する、被災生活の概念です。

さて、無理矢理1000号記念新シリーズの1回目です。これから、大災害下で実際に多くの人が体験する被災生活をいかに安全、健康に過ごすかについて、様々な角度から考えて行きます。 まずは、このシリーズの精神から。


【本当のことは伝わらない】
大災害が起こると、膨大な情報が発信されます。しかし、メディアのカメラが向くのは『最も大変な被災者』ばかり。

住む家を失い、着の身着のままで、命からがら避難した人々です。語弊を承知で言えば、最も“画になる”からです。

しかし数的に最も多いのは、インフラ停止下の自宅や、それに準じる自主避難場所のような場所でUDLを過ごしている人々なのです。すなわち、あなたもそうなる可能性が一番高い。

そしてそこでは、情報も公的支援も届きにくく、基本的にしばらくは『自力でなんとかしなければならない』のです。


人の出入りが多くて注目される公的避難場所は、ある意味で安全です。でもそれ以外の場所は人目が少なくなりがちで、様々な危険要素も増えます。

世の中善人ばかりではありませんし、被災家屋が多くなる大災害下は、確実に犯罪者を引き寄せます。これも語弊を承知で言えば、被災地は“稼ぎどころ”でもあります。

しかし、少し損傷しただけの家が並ぶ街並みは全く“画にならない”し、自宅で過ごせている人々は大してニュースバリューも話題性も無いので、メディアも目を向けません。


我が国だけではありません。過日のネパール地震の報道でも、テレビだけ観ているとカトマンズ市街が壊滅したような印象を受けますが、実際に大被害があったのは、市街地の1~2割に過ぎないと言ったら、信じられるでしょうか。

管理人は、現地調査団のレポートを拝見できましたので、それがわかりました。カトマンズでも、家を失ってテント暮らしをしている人々より、インフラ停止下の自宅で過ごしている人の方が、はるかに多いのです。


このように、災害被災地で起こった『本当のこと』は、良くも悪くも想像以上に外部の目に触れていません。

言うなれば、UDLでの完全な“非日常”はネタになるけれど、そこまで行かない“半日常”は、ほとんど忘れ去られているのです。ネタにならない、注目も集めないから、商業ベースの『防災の専門家』も採り上げない。


この【シリーズUDL】では、そのような“半日常”にフォーカスし、UDLでもいかにして“日常”を維持して行くか、そのための意識と方法を、徹底的に考えて行きます。

出来合いの『防災セット』は、家を離れて3日間なんとかしよう、くらいのものでしかありません。(それにも不足ですけど)

それどころか、とりあえず自宅にいられたら、最初の3日でも、『防災セット』さえほとんどいらないとしたら?


【拠り所はリアルUDL】
『防災の専門家』も含めた、防災を商売にしようとする人には確実に嫌われるw、この【シリーズUDL】は、あくまで現実のUDLの教訓から、『本当に必要なこと』を導き出して行きます。

大災害を『生き残る』ために必要なのは、モノより行動。そして『生き延びる』ためには、正しい知識に加えてモノの重要性がより増して行きます。

当シリーズでは、知識や概念に加えて、『防災セット』に入っていないモノもたくさん登場しますよ。でも、商売で真似されることも無いでしょう。ここで紹介するのは、『防災セット』に入れるにはコスト的に絶対に合わないモノばかりですから。

しかし、そんなに高価なモノも出てきませんし、誰でも手に入れやすいものばかりです。でも、2~3万円かけてひとり分の『防災セット』を買うならば、そのお金で家族4人が何週間も使えるものが手に入るとしたら、どちらにしますか?

あくまで皆様の自助努力のために、【シリーズUDL】をお送りします。

それでは、次回から本編に入ります。


■当記事は、カテゴリ【シリーズUDL】です。

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コメント

新シリーズ楽しみにしていました!!非常用持ち出し袋や備品については色々な所で目にするのですが、現実的じゃないものも多くて…。今日ちょうど持ち出し袋の中身を確認したところです。我が家は乳児もいるし市販のセットでは足らないものが多く、過去記事を参考に全て集めて作りました。しかし、出来上がって背負うと重い!!8キロくらいですが、抱っこ紐で乳児を抱き、背中にリュック。そして3歳児が一人。少し中身を減らしました。本当に生き残る為に必要なもの。特に女性や子どもがいるお母さん向けのものって情報としてはあるのですが、それだけ本当にリュックに入るの!?逃げられる?子どもを守れる?っていうことが多くて。色々と悩みます。

>taoさん

今までの記事内で断片的に触れてきた『生き残ってから』のことを、やはりまとめておかなければと。

市販の『防災セット』は、製品の質よりコスト優先。しかも『本当に役に立つ』ものより、『役に立ちそう』に思えるものをかきあつめただけなんですよね。

それも、実際の被災生活に即したものじゃなく、『防災の専門家』がトリビア的に採り上げる便利グッズのようなものばかり。

はっきり言って、ほとんどのモノはいらないか、他にもっと役に立つものがあります。それも、さらに低コストだったりもするし。

最近はリュックの見栄えに凝って価格を上げる傾向がありますが、中身は10年1日の如し。とにかく実際の被災生活を反映していません。

その辺りを、徹底的に現実に即して考えて行きます。過去記事と被る部分も多いのですが、さらに詳細な知識も加えて行きます。

良く「防災士が選んだ」みたいな文句がついていますが、
防災士の知識だけでは、被災生活には何も役に立ちません。防災士の私が言うのだから間違い無いw

敢えて本文で公言はしませんが、基本的に主婦目線で行きます。それが一番大切なことかと。

長いシリーズになりそうですが、ご期待ください。

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