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2015年6月16日 (火)

【シリーズUDL03】水編1・まずはとりあえず3日分(#1011)

Faucet
UDLでは、この“当たり前”が消える(画像はイメージです。

■UDLとはUnder Disaster Lifeの頭文字。当ブログが提唱する被災生活の概念です。

さて、当シリーズ前回記事ではUDLの”できないづくし”を挙げました。時間の経過と共に少しずつ復旧しては行きますが、やはり最低でも1ヶ月は不自由な暮らしを強いられることを想定しておかなければなりません。

水道や電気などのインフラ幹線が復旧しても、自宅への引き込み部分が損傷していることで、それらが利用できない可能性も大きいのです。

これから、そんな状況の中でいかに自分と家族が安全、健康に過ごすかについて考えて行きます。まず最初のテーマは、人が生きるための根幹である、『UDLの水対策』です。


【ひとり1日2リットル?】
この文句、どこでも見かけます。最近は3リットルとされていることも多くなっています。言うまでもなく、水は多ければ多い方がいい。でも、UDLでも本当にそうなのでしょうか?

お気づきの方も多いと思いますが、これは平常時の生活における発汗、排出量を基準に考えた最低限の量です。

当然、夏場は必要量が多くなりますが、断水下では誰もがギリギリまで節約するでしょう。ひとり2リットル以上あれば理想的ですが、それを厳密に考えると無理だらけになります。


ひとつだけのっぴきならないのは、授乳中の赤ちゃんのミルク分。人工授乳の場合、赤ちゃんがいる家庭では1日当たり約200cc×12回で約2.5リットル、その3日分で7.5リットルと考えて、最低でも2リットルペットボトル4本は、赤ちゃん用に備蓄しておかなければなりません。それ以上は、できるだけということになります。

しかし、いつものようにほ乳瓶を煮沸する水も、使った後に洗う水もありません。よく、非常持ち出しにほ乳瓶を忘れずにとか言う『指導』がありますが、消毒や洗浄のことは完全に無視されていますね。

ママさんなら誰もが知っている。でも、主に男性が理屈で考えた話では、本当に大切なことが抜け落ちていることもよくあります。当シリーズでは、後の『衛生編』でその対策も考えます。


UDLで赤ちゃんに十分なミルクを与えることは、無駄に泣かさないということにも繋がります。特に避難所のような場所では、赤ちゃんの泣き声は周囲はもちろん、家族にも大きなストレスになりますから、これはとても大事なことです。

ちなみに、管理人は今で言うイクメンでした。勤め人をしながら深夜の授乳とか普通にやっていましたから、この辺りは実感しています。 それもあって、平然と片手落ちの情報を流す『防災の専門家』とかに、やたらと腹が立つのです。

さておき、とにかく飲料水はできるだけ備蓄しておきたい。では、実際にはどうしたら良いのでしょうか。


【どこに何を置いておく?】
ここでは、家族4人と考えます。

とりあえずひとり1日2リットル、その3日分ならば6リットル。その4人分で24リットル。2リットルペットボトル12本です。6本入り段ボール箱2つです。水は備蓄品の中で一番重く、かさばるのです。

それを『取り出しやすい場所』に備蓄しておける場合は、是非そうしてください。スーパーの安売りならば、2リットル当たり数十円で買えるでしょう。

でも、安いのを見つけても、車ででもないとまとめ買いは難しいですね。6本入り箱ひとつで約12kgです。そんな場合は、宅配してくれるお店に頼みましょう。

なお、安い水でも水質や保存性はほとんど変わりませんから、基本的に心配いりません。


しかし、備蓄水は長期間置いておくことになります。1年ごとに総入れ替えを勧める『指導』もありますが、いきなり24リットルの水、使えますか?

普段から少しずつ入れ替えろ、なんてもありますが、やれる方はやってください。管理人はやりません。めんどくさい。普通は、何年もそのままになりますね。水は大丈夫なのでしょうか。


【やりようはあります】
備蓄水を飲んだらお腹をこわしてしまった、となったら大変です。

特にUDLでは、下痢になるとただでさえ少ない体内の水分を大量に失いますし、栄養も十分でない中で、体力も激しく消耗します。トイレの環境も劣悪ですから、衛生的にも問題です。何度も不快なトイレに行くだけでも精神的にもキツい上に、手もろくに洗えないのです。感染症の危険も大きくなります。

ですから、それは絶対に避けなければなりません。

そうなると、市販されている『○年保存水』みたいのが思いつきます。問題は、非常に高コストだということ。500cc当たり170~200円くらいします。

それを十分な量備えられるなら、そうすべきでしょう。500ccで170円としても、24リットルで8160円です。仮にそれが5年分だとしても、一度に払いたい額ではないですね。次善の策として、非常持ち出し用や赤ちゃん用だけでも保存水にするという方法もありますが。


管理人も、水にそんなにお金はかけたくありません。備蓄はすべて2リットル数十円の水です。それを、長いもので3年以上置いてあります。

それでも、日の当たらない暗い場所に置いてあるので、とりあえず水に濁りなどは出ていません。震災後に福島のボランティアに行った時は、飲料水はすべて2年以上備蓄したペットボトル水でまかない、一日2リットル以上飲みましたが、全く問題はありませんでした。

しかし、何年置いても絶対安全とは言い切れません。気持ち的にも、古い水を飲むのは気が引ける、特に子供には飲ませたくない。管理人は実際に見たことはありませんが、もし備蓄水に濁りが出ていたら完全にアウトですし、見かけはキレイでも菌類が繁殖していることも無いとは言えません。

でも、UDLでは備蓄水を飲まなければなりません。ならば、安全な水を作ってしまえばいいのです。そのための方法は、いろいろあります。


【復旧を待ちながら】
ここでは、とりあえず3日分の備蓄を考えました。節約しても1週間は持たないでしょうし、4日目までに支援が受けられるとも限りません。特に都市部では、そういう前提で考えるべきではない。

しかも当シリーズで想定しているのは、1ヶ月のインフラ停止なのです。その間にある程度の支援は受けられるにしても、不自由なことに変わりはありません。

飲料水を3日分備蓄することは、とりあえず最初の混乱期を乗り切るための方策に過ぎません。その後は、支援が受けられるまでの間、安全な水を作り出して行かなければならないのです。

それには、出来合いの『防災セット』では全く対応できないことは、おわかりいただけるでしょう。

次回は、安全な水を自ら作り出して行く方法を考えます。これから全部揃えても、1万円でたっぷりお釣りが来る額で、安全な水を作る方法が何種類も手に入ります。それも水専用ではなく、UDLで他にもいろいろ使える方法ですから、実際には大したコストではないのです。

■2015/6/21 タイトルを変更しました。

■当記事は、カテゴリ【シリーズUDL】です。


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