2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

« 【シリーズUDL05】水編3・本当に作れる?自作ろ過装置(#1017) | トップページ | 【シリーズUDL07】水編5・手軽で頼れる化学力(#1019) »

2015年6月26日 (金)

【シリーズUDL06】水編4・ハイブリッドで安全な水を(#1018)

■UDLとはUnder disaster Lifeの頭文字。当ブログが提唱する被災生活の概念です。

前回は、水の濁りがひどい場合の簡易濾過装置を紹介しました。しかし実際のUDLでは、そんなに汚れた水を飲まなければならないケースは少ないでしょう。あくまで、最後の手段です。

しかし、UDLでは保存水や配給水でも不安が残ることもあります。そんな水を安全にするためには、それなりの装備が必要です。


【汎用性の高い装備】
水の濁りがなければ、一番確実と言って良い方法があります。それは煮沸。

インフラ停止下で煮沸消毒をするためには、カセットコンロが最適です。水を5分以上沸騰させれば、微生物、細菌、ウイルスを死滅させて安全な水にすることができます。

言うまでもなく、カセットコンロは調理や暖房など幅広い用途に使えるUDLのマストアイテムと言っても良いものですから、家で鍋ものなどをしない場合でも、用意しておくべきでしょう。安いものは2500円くらいからあります。

ちなみに、暖房の場合はやかんでお湯を沸かすと効果的です。

問題はガスボンベですが、とりあえず3本パックを3個、9本は備蓄しておきたいもの。器具や気温などによっても異なりますが、1本当たりざっと1時間は使えます。安売りのものならば、3パック9本でも1000円以下で入手できます。


【もっと簡単な装備】
しかし、水を使う度に煮沸して湯冷ましを作るのも大変ですし、一度煮沸して浄化した水も、滅菌していない容器に保存すれば、いずれ雑菌が繁殖します。そして、ガスもなるべく温存したい。そこでお薦めしたいのが、中空糸膜フィルターです。

既に水道の蛇口につけていたり、据え置き型のフィルターを使われているお宅も多いでしょう。据え置き型の売り文句には、災害時は取り外して別の場所で使えるというものもありますが、実はそうでもありません。

中空糸膜フィルターは、ミクロの穴が空いたパイプに水を通して、不純物や細菌などを濾過するものですから、『水に圧力をかける』ことが必要なのです。

残念ながら、水道から外したら事実上使いものになりません。

であれば、やはり専用の装備が必要になります。


【手頃なものはこれに尽きる】
当ブログでは過去何度か紹介していますが、UDLで使える中空糸膜フィルターで、価格やサイズなどを考えると、手頃なものは事実上ひとつしかありません。

それは『スーパーデリオス』(下画像)
Delios
この製品は、容器の中に水を入れて押し出すことで、キャップの中の中空糸膜フィルターで水を濾過します。

付属の容器はマヨネーズの容器と同じ軟質プラスチック製で容量も小さいのですが、実はこのキャップのねじは、一般的なペットボトルの口にもぴったり合うのです。

2リットルのペットボトルにつければ、効率的に水を濾過できます。

濾過能力は、水に濁りが無い場合、例えば水道水にいるかもしれない雑菌を除去したい場合は約200リットル、ドラム缶1本分にもなりますから、長期保存した浄水に不安がある場合などに最適です。

水が濁っている、すなわち目に見えるような不純物が多い場合は、中空糸膜のミクロの穴が詰まってしまってどんどん濾過能力が落ち、最後には水が通らなくなります。

ですから、中空糸膜フィルターを使う前には、できるだけ水の濁りを取り除かなければなりません。

当シリーズ前記事で、最初に簡易濾過装置を紹介したのは、川の水や雑用水を浄化したい場合、中空糸膜フィルターを使う前の前処理として必要だからでもあります。もっとも、フィルターの寿命が短くなるのを覚悟すれば、泥水でも一気に透明にして、除菌も完了するのです。

なにしろ、とりあえず『スーパーデリオス』があれば、保存水の不安はほとんど解消できます。ちなみに管理人は3個備蓄しており、旅行にも持参します。

最近は、近い価格帯でイオン吸着式(良くわからないのですが)の米国製濾過ボトルも販売されています。一応、細菌や不純物を99.9%除去するそうですが、とりあえず当ブログのイチ推しは『スーパーデリオス』です。


【限界もあるし不安も残る】
しかし『スーパーデリオス』があれば万全でもありませんし、まだ不安が残る場合もあります。

まず、中空糸膜フィルターではウイルスの除去はできません。ウイルスは中空糸膜の穴より小さいので、フィルターを通ってしまうのです。

化学物質や放射性物質の混入にも効果はありませんが、これは前記事で書いた通り、浄水場でも除去は不可能です。そんな危険な水は何をやっても飲めませんから、ここでは考えません。

UDLで飲む機会が多い、密閉して保存されたペットボトルやタンクに入った水道水ならば、開封当初はウイルスや化学物質などの混入の心配はありませんから、『スーパーデリオス』だけで大丈夫でしょう。

それでも不安な場合は、濾過した水を煮沸してやれば、細菌や微生物、ウイルスに対しては万全です。ハイブリッド方式です。

しかし、火が使えない状況だったら。


【さらなるハイブリッドへ】
火が使えず、煮沸ができない場合でも、安全な水を作ることができます。

そのためにかかるお金はたった1000円程度で、1~2年は十分に使えて、平常時にも非常に役に立つものが手に入ります。

それは次回へ。


とりあえず1つ欲しいスーパーデリオス

イワタニのカセットコンロがこの価格

ガスも純正でなければこの程度

※当ブログ及び管理人は、記事内で紹介した製品及び販売先リンクした製品の製造元、販売元等とは一切の関係はありません。

■当記事は、カテゴリ【シリーズUDL】です。


« 【シリーズUDL05】水編3・本当に作れる?自作ろ過装置(#1017) | トップページ | 【シリーズUDL07】水編5・手軽で頼れる化学力(#1019) »

シリーズUDL」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543100/61797126

この記事へのトラックバック一覧です: 【シリーズUDL06】水編4・ハイブリッドで安全な水を(#1018):

« 【シリーズUDL05】水編3・本当に作れる?自作ろ過装置(#1017) | トップページ | 【シリーズUDL07】水編5・手軽で頼れる化学力(#1019) »