諏訪之瀬島が噴火(#1048)
昨日8月21日午後10時22分頃、鹿児島県、トカラ列島の諏訪之瀬島(すわのせじま)御岳が噴火したとの観測情報が入りました。
噴煙が約1200メートル上空まで上がっているのが確認されているそうです。
【非常に活発な火山島】
諏訪瀬島は、鹿児島県の屋久島南西から奄美大島北方まで続く、トカラ(吐喝喇)列島の中程にある火山島です。
桜島や口永良部島の噴火報道に隠れてほとんど注目されていませんが、有史以来何回も爆発的噴火を繰り返している非常に活発な火山島で、現在でも桜島と同様に、日常的に噴火を繰り返しています。
1813年には溶岩流が海岸まで到達する大噴火を起こしており、その際に全島民が島外避難して、その後しばらく無人島になっていました。現在は25世帯ほどが居住しています。
8月21日の噴火は7月30、31日の噴火に続くもので、噴煙が上空1200mほどに達したとのことです。しかし噴火の規模がそれほど大きくないこと、居住人口が少ないことから、噴火後も噴火警戒レベル2(火口周辺規制)のまま据え置かれています。
【火山帯が活発化か】
諏訪瀬島は、九州の霧島連山、桜島、口永良部島などに連なる、いわゆる『霧島火山帯』と呼ばれる火山フロントの中にあります。
2011年1月に噴火した霧島の新燃岳、震災前から活動が活発化していて、現在大規模噴火が危惧される状況の桜島、2015年5月に中規模噴火を起こして全島避難となっている口永良部島に続いて、諏訪瀬島の活動も少し活発化しているように見えます。
『霧島火山帯』は、その南側のユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界線である琉球海溝に沿って火山が並んでいる、火山フロントです。
東日本大震災前から『霧島火山帯』の活動が活発する傾向が見られていましたが、それに加えて、震災による地殻変動の影響も受けている可能性があるので、近隣の他の火山も含めて、当面は活動状況を注視する必要があるでしょう。
霧島・新燃岳、桜島、口永良部島そして諏訪瀬島と並ぶ一連の火山活動が活発化していることは、決して偶然とは考えられません。
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