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2015年9月 8日 (火)

今回は雨台風+αだ(♯1052)

台風17号と18号が、日本列島に接近しています。


【今回は、雨】
二つの台風とも、勢力的には強くありません。中心気圧や最大風速だけで判断すれば、大したことないな、考えてしまいそうです。

しかし気は抜けません。今回は、強烈な『雨台風』となりそうです。

しかも豪雨災害に加えて、竜巻、突風、落雷などの被害も伴う可能性が高くなっています。


【秋雨前線を刺激】
本日9月8日、午後12時時点の天気図をご覧ください。
Image_2
気象庁ウェブサイトより

日本列島東岸に沿うように停滞している『秋雨前線』に、ふたつの台風が近づいているのがわかります。

この『秋雨前線』、簡単に言えば大陸側の冷たく乾いた秋の空気と、南洋からの暖かく湿った空気の境界線であり、そこで強い雲が発達することで『秋の長雨』となります。

近年は、南洋の海水温が上がっており、そちらからの空気に含まれる水蒸気量が増えることで、秋口の豪雨も増えています。

さらにそこへ台風が絡むことは、天気予報で言うところの『秋雨前線を刺激』する状態であり、それは短時間で膨大な量の”燃料”を供給するようなものなのです。

台風がもたらす大量の暖かく湿った空気が大陸からの冷たい空気とぶつかり、前線に沿って、すなわち台風からかなり距離がある場所でも、非常に強力な積乱雲が発達しやすい状態になります。

それは前述の通り、記録的豪雨とそれによる水害、土砂災害、竜巻、局地的突風(ダウンバースト、ガストフロント)などで被害が出る確率を、非常に高めているのです。


【もう認めよう】
今年の各地からの気象災害報道を見てもわかる通り、竜巻や突風被害は、ごく当たり前のように起きるようになっています。

思い出してください。10年くらい前に竜巻被害報道を、それを一年に何回も聞いていましたか?

現在の状況を異常気象として捉えるのも自由ですが、理屈はともかく、大都市圏の住宅街や通勤・通学の最中に、普通に竜巻に遭遇する危険があるという時代になっているのです。

もうそれを認めて、異常気象とか騒ぐのはやめましょう。すでにこれが当たり前であり、将来的にはさらに極端化して行くはずです。

今回の台風17・18号接近は、我々の意識変化を試される試金石のひとつと言えるかもしれません。

あなたはこの状況で、起こるべくして起こる気象災害に”漫然と”遭遇して「こんなことになるとは思ってもいなかった」と嘆くような人ですか?

■当記事は、カテゴリ【気象災害】です。


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