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2015年10月17日 (土)

ちょっとした日記二題(#1070)

ただいま、10月9日に千葉県北部の井戸水に現れた変化について、その後の地震発生状況を注視していますが、10月15日に茨城県南部の埼玉寄りで震度1が起きた他は、予想される震源域での有感地震は発生していません。

しかし、井戸水の変化が未だ完全に終息していないので、もうしばらくの間は警戒レベルを高めつつ、状況を注視して行きます。

そんな中、管理人今晩は渋谷のど真ん中に行くんですよ。正直、繁華街に出るのは不安もありますが、余程の危険要素が無い限り、防災のために普段の生活を変えないというのも信条。そこで何が起きるか、それに対処するために何ができるかを常に考えつつ、EDCグッズも強化して行ってきます。


【“ためになる”セミナーの話】
さておき、それは本題ではありません。

管理人、最近あるセミナーに参加しました。そしてもうひとつ、あるセミナーの詳細情報をある協力者様からいただきました。これがまたふたつとも、実に“ためになる”セミナーでしたので、その話。

管理人が参加したのは、東京消防庁主催の『地震から身を守る室内安全セミナー 事業所・共同住宅の室内安全対策』(下画像は告知ビジュアル)というものです。
Seminar
ご覧の通り、講師は東京大学生産技術研究所の目黒公郎教授です。

当ブログ記事でもたまに触れていますが、管理人は平成19年の防災士研修で目黒教授の講義を受けて以来、かなりの“目黒ファン”です。というか、地震対策において非常に合理的、実践的そして現実に実行可能な考え方と対策を提示されているので、ファンじゃなくても耳を傾けざるを得ません。

簡単に言えば、「災害対策にはこれが必要です」というだけで、それを実現するための現実的な解決策を示さないか、できもしない対策を平然とバラ撒く、いわゆる『商業ベースの防災の専門家』の対極にあるコンテンツを提示されている教授です。

もっとも、他人のデータをコラボして偉そうに説教する『商業ベースの防災の専門家』と、自ら調査、行動、研究されて解決策を編み出している『学術的な防災の専門家』を、同列で比較しては失礼も甚だしいという話ですが。

一方目黒教授は、当ブログでも頻出させていて、管理人が同名の小説まで書いてしまった『声無き声』を聴け、という考え方を提示されている方でもあります。

災害から生き残った人の声は、ある意味で“成功体験”だから、本当の教訓にはならない。必要なのは、災害から生き残ることができなかった人々がもし語れるならばなんと言うか、実際には聴けない究極の“失敗体験”である『声無き声』を、最大限の想像力を働かせて“聴き取る”こと。そしてそれを実際の対策に生かすことこそが、災害対策の根幹であるという考え方です。

災害でどんなひどい目に遭った、危機一髪だったという話をいくら聞いても、『生き残るために本当に役に立つ』情報はほとんど得られない、ということです。


というわけで、今回も非常に有用はお話をいろいろ聴けました。その内容は、随時ブログ記事に反映させて行きます。しかしまあ、こんな当たり前のことが、なんで世の中の主流にならないのだろうということばかりです。


【できもしないことが行われようとしている】
せっかくですから、セミナーの話題をひとつ。

目黒教授は、主に南海トラフ地震被災予想地域向けに、浮上型の避難所建設を提案されています。

地面を掘り下げて大型フロートを埋め込み、その上に普段はコミュニティセンターなど公共施設として使用できる建物を建てる方法です。そこが津波や洪水などで水没した場合、建物ごと浮き上がるのです。もちろん机上の空論ではなく、構造学のプロが構造やコスト的に実現可能として提示しているものです。

ところが、一部の津波被災予想地域で導入されようとしている避難所は、なんと『水没式』だと。

地下や山腹などに水密式の避難シェルターを作り、その中で水が引くまで持ちこたえる方式。こちらも、構造やコスト面では可能なものです。でも、誰もが思いつきますよね。

いつ扉を閉めるのか?

津波が来る前に、想定された全員が避難できるとは思えない。もしできても、それ以外の人が助けを求めて来る可能性も高い。なのに、その人たちの姿を認めながら、誰が水密扉を閉められるのか。必死に駆けて来る人を見殺しにしなければ、シェルター内が全滅する。誰がその判断をするのか。

避難者にしても、まだ家族が外にいる。ここに来るはずだから、まだ閉めないでくれということが普通に起こる。そこで、扉を閉めることができるのか。

現実には、不可能です。

さらに、扉の上に瓦礫が積み重なるかもしれない、深い泥溜まりができるかもしれない、大火災が起きるかもしれないと考えれば、シェルター内から無事脱出できるとも限らない。

しかし、そういう方式が現実に行われようとしているのが、災害大国日本の、しかも巨大地震・津波被災予想地域の現実だということです。行政や一部の学者、そして施工業者が寄ってたかって、できもしない、“本当は役に立たない”ことをやろうとしているのです。要は、だれかが儲かるということです。

このように、行政が、公的機関が言うから、やるから大丈夫という思考停止は、ゆめゆめされませんうに。こういう例は、他にいくらでもあります。その対策が有効かどうかを判断するのは、あくまであなた自身でなければなりません。


【別の意味で“ためになる”セミナー】
もうひとつは、管理人が参加したのではないのですが、ある協力者様から、詳細な記録をいただきました。

いや実にためになります。何にって、ブログのネタとしてww

何のセミナーかというと、『テレビでおなじみの防災の専門家』Y・T氏の防災セミナーです。


Y氏、さすがに講演の数をこなしているだけあって、何も考えないで聴くのだったら、それなりに飽きさせもせずに90分くらい引っ張りますね。実にこなれている。

でも、そこから何かを得ようと思ったり、現実的な防災知識や解決策を聞きたいと思っている人にとっては、つまらんを通り越して腹が立ってくるほどのもの。あの内容で何十万円とかもらえるのだったら、管理人はもっともらえるwww

ええ、わかってます。世の中がカネを払うのは、内容じゃなくてネームバリューに対してですからね。でも、命がかかっている災害対策でも、巷の多くで求められるのは、あの程度で良いといういう現実でもありますね。

Y氏のセミナー、話題は盛りだくさんです。そりゃいくらでもネタはあります。メディアのアゴアシ付きで被災地巡りしてますからね。面白いのは、海外の災害被災地の話になると、被災者の声が全く出てこないんですね。なんでかって、言葉わからないからwww

加えて、いろいろなデータ(もちろん受け売り)やら衝撃映像やら取り合わせて、それなりに聞かせますよ。最後には定番の被災地お涙頂戴話もあって。実にまあクサい演出。でも、それもご本人が拾った話じゃなくて、ネットとかで有名な話も平然としてたりとか。程度が知れますな。

で、何がいちばん腹立つかというと、行政やら心理やら知識やら行動やら、様々な問題点や間違い(Y氏独自の視点は全く無いけど)を盛んに指摘はするものの、誰もが聞きたい「じゃあどうしたらいいの?」という話がほとんど皆無ということ。指摘だけなら、ちょっと詳しい人なら誰でもできますね。

それに、この話どっかで聞いたなあ、どっかのブログに書いてあったなぁ(爆笑)というフレーズもちらほらあったりして、実に興味深い。


とにかく、防災エンタメとしてはそれなりだけど、問題を解決するためには具体的に何をどうしたら、そのためには何から始めれば良いかのような知識は、何も身につきません。

実際、どんな内容か詳しく知りたい方はいらっしゃいますか?もしお一人でもいれば、シリーズ記事で徹底的にお知らせしますよ。少なくとも、録音・録画禁止とか内容の二次使用禁止や引用禁止とは一言も触れられていかなったようですから。

楽しみなのは、もし記事にした後、Y氏の講演が録音・録画や二次使用禁止とか変わったら面白いなってこと。なんて書いたらすぐやられちゃうかなww記事のご希望は、コメントかメールでお願いします。


■10月19日追記■
匿名の読者様からメールを頂戴しまして、当記事の文面についてのご指摘をいただきました。

文中、『バカでもできますね』という表記は、いくらなんでも失礼ではないか、とても不快だというお叱りでした。

しかし、管理人が『バカ』と書いたのはY・T氏ご本人を指してではなく、一般論として『その立場において求められる能力に著しく欠ける人物』を指してのことです。

しかし、不快に感じられる方がいては申し訳ありませんので、当該『バカでもできますね』という表記を、『ちょっと詳しい人なら誰でもできますね』と、訂正させていただきました。

ご意見ありがとうございました。

■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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