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2015年10月28日 (水)

新感覚のエンターテインメント登場?(#1076)

今回は、あくまで小ネタとして。 しかし長いけどw

もし創作活動をする人や芸能人がこれをやったら、パクりだのヤラセだのさんざん言われることなのですが。


【ある意味でプロの技】
江戸時代の川柳に、こんなのがあります。

講釈師 見てきたような 嘘をつき

江戸時代後期の大衆ニュースメディアは、主にかわら版。そして、ニュースをテラ銭を取ってライブショーで面白おかしく語ったのが、講釈師(現在は講談師が一般的な名称なので、以後講談師)でした。

講談師は、かわら版の内容や取材も含めた伝聞を語っているのですが、そこはプロ。あたかも自分が現場にいたかのように、臨場感一杯に語ったのです。

それを軽く皮肉ったのが、上の川柳。もちろん聴く方もその辺はわかっていながら、その上でニュースソースとしてだけでなく、娯楽としても楽しんでいたわけです。

これなど、ウケるためなら過剰演出や時にはヤラセも厭わない、現代のワイドショーの原型と言っても良いかと。

でもこの場合、聴衆は情報収集と娯楽が一緒にできますから、多少の誇張やウソには目くじらを立てないという、暗黙の了解もあったわけです。ある意味、プロの技にお金を払うという。

それに、誰もが面白いニュースの臨場感を感じたい、できれば自分の目で見たいという心理があります。我々も、事件の録画映像よりライブ映像の方が、確実にテンション上がりますよね。

講談師は、その大衆心理を巧みにくすぐって商売していたわけです。念のため申しそえますと、それはひとつの文化として成立していた事実であり、その事実や現代も連綿と続く文化でもある講談を批判する意図はありません。

でも現代、それもジャンルが違って来ると、そうとも言っていられません。そこで、管理人も一句ひねり出してみました。

防災屋 見てきたように ウソをつき


【現代の講談師ここにあり】
そのまんまですねwいや先日いただいた『防災の専門家』Y氏の講演資料に、実に興味深いものを見つけたもので。

Y氏は、講演中にやたらと自慢しています。毎日のように全国を講演で飛び回っているとか、海外の災害被災地もあちこち行ったとか、東日本大震災被災地は30回行ったとか。

自分は売れっ子だと自慢する安っぽい芸人みたいものかと思ったら、どうもガチでアピールしたいみたいですね。講演依頼とかが減って来てるのかな?それとも増えていて、それを自慢したいのかな?w

なにしろ、メディアのアゴアシ付きでも現場に行っているのは本当でしょうけど、そこで大したことはしていないのでしょうね。

もしあなたが災害被災者だったら、防災とか書いた帽子やTV局のマーク入りヘルメットをかぶった御仁が、カメラや記者を引き連れてウロウロしてたら、話をする気になりますか?

いくら何度も被災地入りしていても、現地の方との直接交流でも無ければ、余所者、しかもメディア側の人間に、いきなり“本当のこと”なんて話しません。

それでも、被災地を直接見ているというアドバンテージを振りかざし、昔の講談師と同じで、あたかも自分だけが見てきた聞いてきたような話しぶりです。


【老害か聴衆をナメてるのか】
Y氏の講演はラストに“お涙頂戴”コーナーが入るのが定番のようです。災害被災地で起きた、日本人ならではの忍耐に富み、自分より他を気遣うような逸話を語って、聴衆の涙を誘ってシメるという演出。

でもそこで語られたいくつかの逸話、ほとんど過去にどこかで聞いた話ばかり。しかも、その手の話はディティールをちょっと変えれば、例えば「自衛隊員から聞いた話」を「被災者から聞いた話」と言って視点を変えれば、すぐに自分が採録したようなオリジナルの逸話になりますし。

でも聞く方はその真偽を検証できないから、ある意味でやりたい放題です。しかもY氏、自分が被災地で見聞した話と何度も強調しながら語ります。

そしてトリに持ってきた話、多分Y氏的にはもっとも感動したというか、もっとも聴衆のお涙を頂戴できる話と考えたのでしょう。この話です。

『小さな女の子が店でお菓子を買おうとしたが、レジで募金箱を見てお菓子を棚に返し、代金を募金した。女の子に礼を言う店員の声が震えていた』

もう、ピンと来られた方もあるでしょう。現場の聴衆にしても、お年寄りとかでなければ、多くの方が気付いたはず。この話がパクリであることに。

それでもY氏、どうやらトリの定番として、このネタを長いこともやっているらしい。メディアにたくさん出ている割に、恐るべき情報リテラシーの低さ。やっぱりその程度だったのですね。

この話の元ネタは、これです。
Twt2
(画像は管理人が加工しました)

震災直後の3月14日にツイートされ、その後1万6000回以上リツイートされた、ネット上ではあまりにも有名で、あちこちのメディアでも採り上げられた話です。

そんな有名な話を、自分で見聞したような流れでトリに使うという、しかも何年も定番化しているという、これは正直言ってサプライズでした。聴衆が気付かないとでも思っているのでしょうか。

そもそも震災3日後の投稿ですから、『防災の専門家』が現地で採録できる話ですらない。後で聞いたにしても、語り口がツイートの文面とそっくりで、何をかをいわんや。

これが、防災以前に『危機管理ジャーナリスト』とかも名乗っている人間の現実ですよ。こんなのでも誰も批判しないし、アンケートも「ためになりました」としか書かれないから、裸の王様化しているんですね。


【難癖です。でも】
この記事を読まれて、これは管理人が大嫌いな『商業ベースの防災の専門家』を貶めるための難癖だと思われた方も多いかと思います。

管理人、認めます。これは難癖です。『防災の専門家』を批判する本質的な話ではなく、枝葉末節をディスっているのです。

しかし、曲がりなりにも専門家だのジャーナリストだの名乗る人間の姿勢として、許されることではありません。

そして、言いたいことはこれだけでは無いのです。Y氏の講演の全編に渡って、問題点が山ほどあります。本人の知識・理解レベルの低さに加え、聴衆をナメてかかり、自分の知識を自慢するような言辞も目立ちます。しかし、わざと難解な専門用語を使いつつ使い方が間違えていたりとか、超基本的なデータが間違っていたりとか、底の浅さも露呈させています。

最大の問題は、現実的な防災知識を得ようと思って話を聴いても、結局ほとんど役に立たない90分なのです。問題点やデータ、トリビアは山ほど提示しますが、具体的な解決策はほぼ皆無なのですから。

やはりこれは防災講演ではなく“防災講談”であり、語り手はウケることを最優先する“防災芸人”である言わざるを得ませんね。

そう考える、すなわちこれは“防災エンターテインメント”なのだと考えれば、腹も立たないのかもしれません。でも、そんな手合いが芸人ではなく、『防災の第一人者』と崇められているのが、“世界有数の災害大国”である、我が国の現実なんですよ。

この話、まだ続きます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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コメント

キリ番踏んでやろう!とスクリーンショットの操作も確認して待ち構えてたのですが、残念ながら外出中に100万hitを超えてしまいましたw7ケタ突破おめでとうございます。

インターネットの一番恐ろしいところは「放り込まれた情報は【絶対に】消せないこと」なんですよね。バカッター騒動が典型ですが、それを理解しない人たちが不注意に情報をうpして人生をダメにしてしまう。インターネットの本当の恐ろしさを理解できない人はバカというより世の中というか他人を舐めてるのでしょう。「自分が拾ってきた情報は自分だけのもの」「自分がうpした情報は自分の知り合いしか見ない」程度に思っているのかもしれません。

件の防災屋さんも昔なら滞りなく商売が進んだのでしょうが、てばさんのようなキケンな人wにマークされる世の中ですから、これからはどうなんでしょうね。某女史の論文の瑕疵もネットでの告発が発端で検証が進んだという話も聞きました。巨象は巨像であり虚像でもあります。これからもチクチクとやってまいりましょうw

>tntさん

いつもありがとうございます。実は私自身もスクショ取っておこうと考えていたのですが、気がついたら1000150PVくらいになっていて、あ、やっちまったなとw

インターネットって、ほんと怖いですね。検索されれば、とうの昔に忘れられたことも蒸し返されて。便利だけど、怖ろしい時代になったものです。私も発信には気をつけてますよ。

でもY村氏やW辺氏のようなご年配は、そういう感覚にまったくついて行けていない。なのにジャーナリストって名乗れるのがこの世界。

あんなに有名な話を自分のネタとして、それも長いことやって「ああ、あの話パクってる」と思われてることにも気づかず、それを指摘する人も誰もいないってのが、いかに閉鎖的で甘い世界かってことで。

ネット上だけじゃなく、震災への総力支援を象徴するエピソードとして結構あちこちで目にしたんですけど、自分が関わらないメディアなど見ていないんですね。

防災に関わる知識に詳しい人は少ないですから、あの程度でも「センセイ」になれちゃって、「第一人者」とか言われて舞い上がって、売れっ子自慢とかさかんにやっているご年配って、なんだかもののあはれを誘いますわw

それでも、専門家だのジャーナリストだの名乗ってやる以上、チクチクやりますわwでも、別にあの御仁がどうのじゃなくて、最大の目的はメディア上とかでで偉そうに語る『防災の専門家』も、一皮むけばこんなものということを、多くの方に認識していただきたいということですね。

もちろん使うメディア側に対してでもあるんですが、メディアとしては使いやすい『専門家』がいないと困るから、程度を知りつつも需要はあり続けるでしょうけど。

もし、看板を『危機管理芸人の防災講談』とか変えたら、私はきっぱりと追求を止めますよwww

今後あの話が講演から消えたり、録音録画禁止とかなったり、自慢が控えめになったりしたら面白いんですけど。実は、某所の講演に協力者様が凸していただけることになりました。あー楽しみだwww

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