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2015年10月 6日 (火)

続“サバイバルのプロ”を嗤え(#1064)

Ranger
陸上自衛隊レンジャー部隊。こういう方々が本当の“サバイバルのプロ”(陸上自衛隊HPから引用)

こういう話になると執筆がやたら早い管理人ですw

前回記事(#1063)に続き、今回も実体の伴わない“サバイバルのプロ”を嗤い、対案も提示します。


【批判ばかりでもなんですから】
のっけからなんですが、ちょっと褒めモード。記事を書くに当たり、ネット上でみつかるW田氏発信の防災情報、一通り読んでみました。

その結果思ったことは、このW田氏、どこぞの『防災の鬼』や、具体的な方策も示さずに『近助』が大切とか言っている『防災の専門家』に比べて、かなり現実的な災害対策を提示されているようです。

というか、そっち方面が酷すぎるんですが。

W田氏の場合、良くある「落下物に注意しましょう」のようなものではなく、「どうやって注意したら良いか」というレベルの話もありますね。

そうなると必然的に、管理人提示の災害対策とカブる部分もかなりあります。もっとも、目指すところが一緒ならば、似る部分が多くなるのはある意味で必然。中には、どこかで見たような『本当に必要な防災グッズ』なんて記事もあったりしてw

でも、それも管理人オリジナルのフレーズでもありませんから、きっと偶然ですよねww

ただ、そういう記事で薦めているグッズも、決して『本当に必要』なものばかりではないですね。そこが逆の意味で“プロ”の限界で、要はタイアップした企業の商品を薦めなければならないわけです。もちろん、それで利益を得ているのだからね。

さておき、具体的な対策は似通って来ても、もう一歩深い部分まで理解されているかどうかは、文章をたくさん読んでみればわかります。

例えばW田氏はアウトドアに精通しているようですが、キャンプ用品を防災用に転用する話と、非常用食品を日常的に使って入れ替える『ローリングストック』の話では、全くニュアンスが違う。実践的知識や経験の有無が、はっきり見て取れます。

もっとも、管理人も含めて誰でも得手不得手はあって当然。しかし、ただの受け売りや曖昧な知識でのやっつけ仕事は、すぐにわかります。防災の世界は詳しい人が少なく、表面的な知識だけでヨタ言っても批判されないので、そういうのが多すぎる。“プロ”名乗るからには、それは許されないはず。


【敢えて重箱の隅をつつく】
全体的に、当ブログで良くネタにする『防災の専門家』より、それなりのレベルだと感じるW田氏も、大切な部分で「あれ?」と思うことも結構あって。例えば、家具類の固定の話にある「地震被害の90%は家の中で起きている」というような文言は明らかに知識・研究不足。単純に考えて、そんな訳ないだろw

これは明らかに阪神・淡路大震災のデータからですね。あの地震では、犠牲者の86%が自宅内で死亡しています。それを丸めたか、曖昧な記憶で90%と書いたのでしょう。

でも、あれは午前5時46分という在宅率が高い早朝に発生したこと、1981年以前の旧耐震基準建物、特に昭和20~40年代前半の木造家屋が密集している地域と震度7レベルの激しい揺れの地域が重なったことによる、ある意味で特殊な状況だったのです。街に人が溢れている時間帯だったら、あんな比率になるはずもない。

この例のように、その程度の曖昧さで生命を左右するアドバイスをする、それが許されて批判もされないという『防災の専門家』とその“業界”を、管理人は糾弾します。

ちなみにこの数字、防災士研修で詳しく出てきますので、元ネタはそこでしょう。でもテキストには書いていないので、ノートを取っていないと曖昧な知識しか残りませんね 。管理人は一言一句漏らさずノート取ってますけどw

W田さん、違いますか?違うのなら是非反論を。てか、このブログなんて見てないだろうし、ひとりの素人の批判など無視するのが、オトナの作法ってものでしょうけどねw

なんとも重箱の隅をつつくような話になっていますが、決して難癖ではありません。“プロ”としての姿勢の問題です。素人には数字が70%だろうが90%だろうが大した違いはありませんが、”プロ”の仕事で許されることではない。

でもこの世界、いわゆる“大御所”やメディアべったりの連中がヨタばかりやってるし、“自称”と人脈だけですぐ防災話に絡んで商売できるから、緊張感があまりにも希薄。人の命に直接関わる話なのに。ここで採り上げた NTTdocomoの配信記事など、キャリア側の姿勢も含めて猛省を促したい。誰が何と言おうと、あれは現実から乖離したトリビアを並べただけのやっつけ仕事に過ぎない。

この世界がそういう状態だから、当ブログが存在するのですけどね。当分ネタは尽きそうにありません。


【管理人だったらどうするか】
ちょっと妄想してみましょう。もし、大手会社から管理人に同じような記事の発注があったとしたら、どんな「3つ」を提示するか。

実はその答えは当ブログの過去記事の中にすべてあります。それも、徹底的に状況を突き詰めて考えています。文字数に制限があったり、ウケるネタに無理矢理偏らせられたりする媒体では、そういうスタイルはほとんど不可能。だから、管理人は自由なブログにこだわるのです。

さて、当ブログの中で、管理人は災害対策の6+1要素を提示してきました。それは、
・水分
・カロリー
・視界
・防水・防寒
・安全・衛生
・情報

以上6つに、救護を加えた6+1要素です。これは災害下で確保すべき要素であり、具体的には行動であったり、グッズの装備であったりもします。


ここでの記事の内容は、主に都市部において、大地震災害に対して普段の行動で気をつけるべきことを3つということで良いかと思います。それを、各要素の優先順位に沿って考えます。筆頭は、絶対電車じゃないのですけどね。

ちなみに、ここ十数年ほどの間に主に大都市圏で導入が進んでいるステンレス軽量車体の電車は、車体が軽くなることによる慣性重量の低下と相対的な低重心化によって、阪神・淡路大震災の頃の電車に比べて、地震の際もはるかに脱線転覆しづらくなっています。その一方で、車体強度が旧型車に比べて劣り、衝突時に変形しやすいというデメリットもあります。いずれにしろ、乗車時には脱線転覆などに備える心構えと対策は必要ですが。


都市部で大地震に遭遇した場合、第一撃での最大の危険は、身体に対する物理的危険です。室内ならば家具備品類の転倒や飛散、屋外ならば落下物や建物の倒壊。でも、考えようによってはそれだけであり、それらの危険を避けることが、「生き残る」ために最も重要になります。

二次的な危険である津波、火災などからの避難も、第一撃をかわして自分の意思で動ける状態でいることが大前提です。

ではそのために何が必要かと言うと、自分が置かれた状況によってありとあらゆる対策が考えられますから、「地震の時はこうしろ」とは簡単に言えない。それが現実だから、すぐにわかりやすいトリビアに走る連中が後を絶たないのです。

でも、あらゆる状況に共通する、普段から気をつけるべき行動はあります。というか、それなくして効果的な避難行動はできないと言っても過言ではありません。


ずいぶん長くなってしまいましたので、具体例は次回もう1回続きをやります。なんか「このあとすぐ!」と言いつつ次週まで引っ張るテレビみたいでイヤなのですが、本当にすぐやりますw


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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