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2015年11月17日 (火)

【パリ同時テロ関連01】テロの本質と目的とは(#1086)

Terror1
テロ行為の最大の目的は、恐怖の醸成である(銃撃されたパリのオープンレストラン)

フランス、パリで同時多発テロ事件が発生しました。今年の1月には、パリの新聞社を襲撃するテロ事件が発生しましたが、今回は自爆、市街地での銃撃、劇場を占拠しての銃撃と、より大規模で計画的でした。

当ブログでは政治、宗教、民族などに関わる問題には触れないスタンスを取っておりますが、あくまで異常事態から『生き残る』という観点から、1月の新聞社襲撃テロの後に、市街地での突発的テロ行為から生き残る方法をまとめた、下記リンクの記事をアップしました。

【パリでテロ事件】もしあなたがそこにいたら?
【パリでテロ事件】続・もしあなたがそこにいたら?

今回のテロ事件を受けて、上記記事の閲覧もかなり増えていますし、当ブログにいらっしゃる方の検索フレーズランキングが、下画像のようになっています。
Rank

このような状況を受けて、あくまで政治、宗教、民族問題とは別の側面から、テロとは何か、何が起きるのか、どうすればよいのかをまとめた臨時シリーズ記事をお送りします。


【どうすれば良いか?】
まず最初に、誰もが最も知りたいことから。

通常、最も可能性が高いテロ行為は、爆発と銃撃です。ここでは、それらへの対処を考えます。

爆発と銃撃から確実に生き残るために必要なことは、たったふたつしかありません。

爆発が起きる場所にいない、銃弾に当たらない

これだけです。


【テロとは何か】
答えになっていないじゃないか、とお怒りの方もあるでしょう。自分の居場所でテロが起きたら、対処のしようが無いじゃないかと。

しかし、それがテロの本質なのです。

テロは、英語でterrorism(テロリズム),ドイツ語でterrol(テロル)、フランス語でterreur(テルール)。その語源はラテン語のterrorであり、その意味は『恐怖』です。

直接的には、18世紀のフランス革命におけるロベスピエールの恐怖政治,regeme de Terreurに由来するもので、そこから、政治的目的による暴力手段を表すようになりました。


通常の暴力手段は、敵対勢力の人員や施設を殺傷、破壊することで、物理的弱体化を目的とします。一方でテロは、その名が『恐怖』に由来する通り、物理的弱体化はあまり目的とせず、敵勢力を疑心暗鬼にさせ、大衆に恐怖心理を植え付けて厭戦気分を煽る、すなわち心理的弱体化が目的です。

もしあなたが戦場にいたら、爆発が起きて銃弾が飛んで来るのは当たり前です。しかし、平和な街中でそれが起きたら、そのショックは計り知れませんし、具体的に身を守る方法が思いつきません。

今回のテロ事件報道では、実行勢力は警戒が厳重な『ハードターゲット』を攻撃する力が無いから、街中の『ソフトターゲット』を狙ったなどというものがありますが、それはあまりに浅薄で愚かな見方です。

テロは、軍事的攻撃ではないのです。テロは、そのターゲットが平和な場所なほど、そして実行勢力に敵対する勢力を象徴する場所であるほど、恐怖を煽るという目的にかなうのですから、最初から『ハードターゲット』など埒外なのです。


【効果的に恐怖を煽るための方法】
過去に起きた大規模テロ事件を思い出してください。商業施設や市場の攻撃や爆破、観光地や空港での銃撃、ハイジャックなどが主です。中には軍事施設、宗教施設、政治関係者などを狙ったものもありますが、それらはテロの範疇ながら、直接的な報復攻撃の性格が強いものです。

本来のテロとは、平和な街中を血で染めて大衆に恐怖を抱かせ、厭戦気分を盛り上げることで、最終的には実行勢力側の目的達成を近づけるために行われるものなのです。

パリのテロ事件現場を、改めて考えてみてください。

サッカーの国際親善試合が行われ、大統領も観戦していた満員のスタジアム近くでの自爆、平和な街中を象徴する、しかし無防備なオープンレストランへの銃撃、敵対勢力を象徴する国の音楽で盛り上がっている、逃げ場が無い有名劇場内での銃撃。

どれも「敵」を象徴する場所で、恐怖を煽る効果が十分に計算されたターゲットであることがわかります。

確かに、例えば警戒が厳重な『ハードターゲット』であるスタジアム内に突入しての自爆は、非常に困難だったでしょう。

でも、その必要はありません。街中に警戒が厳重で無い賑やかな場所はいくらでもあり、そのどこでも攻撃対象になり得る、どこで殺戮が起きるかわからないという恐怖感の醸成こそが、テロの最大の目的だからです。


次回は、テロの種類と実行に必要な条件を考えます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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