【シリーズUDL25】衛生編8・身体の汗と汚れをなんとかしたい(#1093)
こんな避難生活では身体の衛生対策が必須(画像はイメージです)
■UDLとはUnder Disaseter Lifeの頭文字。当ブログが提唱する被災生活の概念です。
風呂もシャワーも使えないUDLで、身体の衛生を保つためにできることは、身体を拭くことくらいです。
【それはそれで良いけれど】
世間の防災情報でも、一部はそのことに触れていて、こんなものを備えておくと良い、というアドバイスも見られます。
と言うか、衛生を無視した防災情報が多すぎますね。無視しているのならまだしも、発信者が衛生を考えていないことが非常に多い。
机上の空論の受け売りだけで、実体験や現場での情報収集なしに発信する手合いは、たいていそんなの。『防災の専門家』にも、その程度の輩は結構いますし。
さておき、衛生用の備えとして薦められているのが、このようなもの。
これは一例ですが、このような顔や身体を拭けるウェットクロスがあれば、確かにかなり快適です。
より汎用性が高い、赤ちゃん用おしりふきシートが便利という情報など、現実に即したものと言えますね。
それはそれで、是非備えておきたいものです。ただ、問題は『量』なのです。
【何日使える?】
ウェットクロスを1パック、防災用備品に入れておけば安心ですか?2~3日の避難生活ならともかく、例えば家族4人が使うとしたら。
普通のウェットクロスは、1枚で顔周りをしっかり拭いたら大体おしまい。全身を拭くならば、4~5枚は使ってしまいそう。家族で使ったら、あっと言う間になくなります。ひとりでも、特に夏場には1週間と持たないでしょう。
でも、風呂やシャワーが使えないインフラ停止状態は、1ヶ月は続くものと考えておかなければなりません。それが夏場だったら、ぞっとしませんか?
そんな状況に陥ったら、市販のウェットクロスなどは、あくまで急場しのぎに過ぎないのです。
そんな過酷なUDLをできるだけ快適に過ごし、皮膚トラブルや臭いを防ぐためには、身体の衛生維持のために効果的なものを、十分な量で備えておかなければなりません。
【アレがあるじゃないか】
え、またなにか大量に備蓄しなければならないの?お金もスペースも足りないよ・・・と、お嘆きの皆様、ご心配無用です。
UDLだけでなく平時からいろいろと利用方法があり、場所を取らないけれどたっぷり使えて、しかもかなり安上がりという衛生用備品、あります。
そんなものを、このシリーズでは主に4つ提案したいと思います。それはまた次回、というのもアレですから、ひとつはここで。
シッカロール、ベビーパウダー、天花粉(この呼び名は古いかw)です。
特に夏場には、ベタつきとあせもなど湿疹を防ぐ効果が高いので、とりわけお子さん用には備えておきたいもの。
消臭効果があるものもありますから、家の防災用備品にひとつ入れておきましょう。たとえ10年放っておいても、傷みませんからw
次回は、家事をする方ならば実はもうお使いかもしれない、アレです。UDLでも、すごく使えるんです。
※タイトル脱字ありましたね修正しましたすいません。
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