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2016年3月 4日 (金)

話題の『地震予知』は本当に当たっているのか?(#1152)

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3/4から過去7日間、本州中部周辺だけでもこれだけの地震が起きている(無感地震含む)当図は東京大学ハーベスト震源図からお借りしました


当記事は、【地震予知検証】チートをやれば誰でも勝てるけど(#1145)からの続きとなります。


【釣場を知れば大漁確実】
さて、管理人はある1週間の間に起こる地震を6つ『予知』し、そのうち5つが実際に起こるという、“的中率”83%を叩き出しました。しかも、良くある「○○地方」という曖昧なものではなく、県別の震源域と震源深さまで、正確に“的中”させたのです。

その理由は上記リンク記事で述べた通り、震災後約5年に渡って毎日の地震をモニターしている経験則の積み重ねから、今最も地震が起きやすいと考えられる震源域を6つピックアップした、というだけのことです。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たりますが、撃ち方が上手ならば、数撃たなくても当たります。これを釣りに例えれば、管理人は釣場を毎日見ているので、釣り針を落とす前に、魚がどのスポットのどの深さに集まりやすいか知っていた、ということです。

そこへ、魚が良く食う餌をつけた釣り針を正確に落としたのですから、釣れて当たり前。このように、東日本大震災後の地震多発状況では、小規模地震の発生を統計的に予測することは、実に簡単なことなのです。

それは東日本大震災後の地震多発期だからこそ、ということでもありますが、今の日本列島は、それくらい“傾向がはっきりした地震”が、毎日のように多発しているのです。


【“主”はいずこに?】
しかし、この方法では決定的にわからないのが、“主”(ぬし)の存在。その釣場の伝説の大物です。すなわち、巨大地震。

大体この辺りにいそうだというのはわかっても、そこへ魚探かけてもまず見つからない。でも、時々強い当たりをみせて餌を持って行ったり、魚影をちらりと見せたりするから、いるのは確実。それを地震に例えれば、巨大地震を起こせるエネルギーが蓄積されていることを示す変動や、巨大地震と同様のメカニズムで発生を繰り返す中小規模地震のようなものです。

世界の地震学者は、釣りで言えばその釣場の“主”を確実に釣り上げるための理論や技術を確立しようと、研究を続けているわけです。しかし、そこにいるのが確実な“主”が伝説になるが如く、その姿はなかなか掴めません。


【“主”ついに尻尾を掴まれる?】
震災から間もなく5年。そんな昨今、注目されている『地震予知』手法があるのは、皆さんご存知でしょうか。特にメディア露出が多いのが、下記のふたつかと。当ブログ、予告した通りすべて実名表記に変えます。

■東京大学名誉教授 村井俊治氏主宰の有料メルマガ「MEGA地震予測」及び、研究主体のJESEA地震科学探査機構

■電気通信大学名誉教授、一般社団法人日本地震予知学会会長の早川正士氏が顧問を勤める有料サービス「地震解析ラボ」

このお二方、地震、いや自信たっぷりに「地震予知は可能である」と、日々『予知』情報を有料で流しており、自ら“的中”を華々しく宣言するは、それにメディアが食いつくわで、かなり話題ではあります。

でも、“的中”連発をちょっと検証してみると、実は全然当たっていないとしたら?

科学者ではない管理人は、GPS による地殻変動の観測(村井氏)や電離層の変化の観測(早川氏)の理論が正しいとか間違っているとかを判断する基準は持ち合わせておりません。

ただ確かなことは、『両氏の方法による地震予知は、ほとんど当たっていない』のです。このことを指摘するのは管理人だけではなく、少なくとも科学的、統計的視点を持った真っ当な人々からは、かなり前からインチキとさえ言われているものです。

既に理論の正否に関する論争ではなく、事実上の『予知』精度の低さ(もしくは無さ)を粉飾する詭弁の積み重ねに、一度は期待した人ほど落胆し、かなりの割合がアンチに変化しているのです。それでも話題性は高いのでメディアがアオり続けており、ビジネスとしては拡大し続けているようですね。もう、後には戻れないでしょう。


【とりあえずの証明】

これらの『地震予知』法における問題を細かく検証するのは、文系人間の管理人には骨が折れます。そこで、地球物理学や統計学に造詣の深い方の分析なども紹介しながら、「なぜインチキと言われるのか?」を検証して行きたいと思います。

その前に、「ちょっと地震に詳しければ、自分のルールでやる中小規模地震の『予知』など簡単だ」ということを、管理人自ら証明してみたわけです。もちろん、またやれと言われればいつでもできますよ。80%とかはフロックでも、平均して60%くらいは楽勝で叩き出せるはずです。

とりあえず、地震発生の傾向を掴んでいれば、数撃たなくても当たる状況ですし、傾向をあまり掴んでいなくても、少し多めに撃てば当たる、それが今の日本列島における地震の状況だということを覚えておいてください。


そんなわけで、次回に続きます。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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コメント

今回の熊本地震について早川正士氏の予知はあったのですか?

今回の熊本地震について早川正士の予知はあったのですか?

>コメント主様

早川氏は、「地震解析ラボ」ウェブサイト上で、14日の熊本地震に対する検証として、下記リンク先の画像を掲載しています。リンク先は、研究者の方のツイッターアカウントです。

https://twitter.com/Yokohama_Geo/status/720829297888350208/photo/1

地震の10日前に日向灘周辺を「予測」していますが、とても「的中」とは言えません。予測エリアも、あくまで日本列島各地に広い範囲で出している「予測」のひとつに過ぎませんし、時期的にも熊本地震前だけに予測が出ているわけでもありません。

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