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2016年3月17日 (木)

北国のスタジアムで防寒を考える(#1158)

管理人が大規模スタジアムライブに行くと書く、なんとなくシリーズ化している【○○のスタジアムで××を考える】、今回は冬の北海道へ遠征しました。


みんなわかってるのかな?


今回の会場は、札幌市の札幌ドーム。管理人はかつて札幌の住人ではありましたが、ドームができるはるか前の時代でしたから、中に入るのは初めてです。

冬の札幌とはいえ、ドームですからライブ中は何の心配もありません。問題は、ライブ前後の屋外です。今年の北海道は比較的暖かい日が多かったようですが、ライブ当日の予報は最高気温マイナス2℃、最低気温マイナス9℃と、いい感じで冷え込みそうでした。

しかも、断続的な雪と風速5~6m程度の風も予想されていた、つまり軽く吹雪くこともありそうで、屋外で長時間過ごすには、それなりの装備が無いとヤバいぞ、という感じでした。

入場前にはどうしても屋外待機時間がありますし、屋外で朝から関連イベントをやっているので、そこへ行ったら何時間も屋外にいることになります。 ライブ後は、大暴れした人は汗をかいた状態で氷点下の屋外に出て、交通機関にたどり着くまでに、かなりの時間がかかります。

元道民としては、本州から遠征するファンが、この状況をどれだけ理解しているのかな、というのが最大の心配でした。

もちろん、運営や地元ファンから寒さへの注意情報はかなり出ていましたが、果たしてどれだけ理解されているのかと。実際、北海道に初めて行く知人は、ジャージにいつものサンダルくらいで大丈夫だと、本気で思っていたなんてこともありました。

しかも、ライブ会場ではステージ衣装コスプレをしたり、ファングッズを身につける人が多いので、軽装になりたい人が多いのです。寒さを理解してギリギリの軽装をするならともかく、氷点下を甘く見たら、シャレでは済まされません。

そんなわけで、管理人は氷点下の屋外、場合によっては吹雪の中で半日過ごす前提で、敢えてオーバースペック気味の重装備にしました。若くないしw
Asahiyama
久々にブログに登場させていただきました。加工してありますがw

これは、ライブ翌日に札幌の夜景スポットへ行った時の画像。これだけ高度があるので、軽くマイナス12℃くらいです。着ているのは軍用の防寒コート(N-3B)タイプで、これならマイナス20℃以下でも大丈夫。 なんたってアラスカとかで着られている奴です。こんな重装備は、道民から見たら観光客丸出しでバカにされそうですけど、想定される最悪の状況を快適に過ごそうと思ったら、これくらいは必要です。

下に着ているのは、Tシャツと薄手のパーカーだけですから、建物に入ればすぐに薄着になれるということも重要。北国の屋内は暖かいので、重ね着で調整できないと、今度は暑くて大変です。

もっとも、氷点下の屋外で過ごすには、放熱しやすい頭、血流が少なく冷えやすい耳、手、足先など末端の保温が重要で、厚い上着を着れば大丈夫というものでもありませんが。


天候に救われた?


実際に、ライブ前の街中では「あれじゃヤバいだろう」という格好の遠征組ファンが、かなり見られました。下手をすると、ファングッズ着用のために、関東より軽装じゃないか、というくらいの。

特に、靴がメッシュのスニーカーなど“軽すぎる”人が多く見られました。靴もファン装束の一部という人は、「いつもの靴」で、そのままで来てしまっているのです。他には、防水性が無さそうな革靴や、女性はムートンのブーツとか。特にムートンは、濡れたら地獄です。

しかし、これは本当に幸運なのですが、当日気温はそれなりに下がったもののほとんど風は無く、雪も全く降らずに、穏やかな天気だったのです。

一般に、風速が1m上がると体感温度が1℃下がると言われます。さらに雨や雪が加わると、露出した肌が濡れて冷えることで、かなり苦痛を感じます。

それが無かったことで、その程度の軽装でも危険な状態になるほどでも無い、という感じではありました。気温はずっと氷点下だったので雪も溶けず、雪面もほとんど乾いていたのです。

さらに、周辺を観光する人が多かったライブ翌日も、穏やかに晴れた、ある意味で理想的な天気でした。


一天にわかにかき曇り


ところが。管理人はライブ2日後まで札幌にいたのですが、最終日は強い低気圧の接近で未明から暴風雪。そして、昼くらいから急激に暖気が入り、強い雨に変わるという無茶な天気でした。

未明までの大雪で道路に雪が積もって、歩道はほとんど埋まって歩けないし、裏道は除雪が間に合わずにベタベタボコボコで、車もまともに走れない。

圧雪の上には雨水が溜まってツルツルだし、くるぶしまで埋まるシャーベットや水たまりがあちこちにあって、防水性の無いローカットの靴だと、確実に浸水するような状態。
Sapporo
札幌駅前が上画像の通りです。防水靴でも、ローカットだったら確実にシャーベットの餌食です。

もしライブ当日にそんな天気だったら、冗談ではなくて低体温症で倒れたり、手足が冷え切って軽い凍傷になるくらいの人が出てもおかしくなかったでしょう。少なくとも、濡れた靴で氷点下の雪の上にいなければならないという、考えたくもない状態になる人がたくさんいたはずです。

管理人としては、そういう状況を考えた装備だったので、むしろ嬉しいくらいでしたがwちなみに、管理人の靴はゴアテックスインナー入りの、ハイカットのトレッキングシューズでした。


TPOを知り、備えよということ


結局何が言いたいのかというと、真冬の北海道へ行くにしても、あくまで札幌市内で会場はドームという考えで、寒さをナメてかかっている人がかなりいた、ということです。

天気予報も見ずに、当日の予想気温(かなり冷え込む予報だったのです)さえ知らないという人も多かったのです。結果的に、予報よりはるかに穏やかな天気で助かりましたが、その反面、北海道もあの程度で大丈夫、という誤った認識をした人もいるかもしれません。

管理人は、防災装備に関して防水・防寒を非常に重視しています。それはまさに北海道暮らしの経験があるからで、寒さの恐怖を知っているからです。それでも、北国じゃなければそこまで気にしなくても、という意見もあるでしょうし、自分は大丈夫だと思うのならば、それも良いでしょう。

でも、真冬の北海道へ行くというのに、予備情報はたくさんあるのに、あんなにたくさんの人が不十分な軽装だったということが、かなりショックでもありました。

何か災害や事故に遭えば、吹雪の中で外に出なければならないこともあります。経験が無ければ本当の怖さがわからないのは仕方無いとしても、あんなに寒さをナメてかかる人が多いとは。

その感覚は、『防災の専門家』が勧める防災グッズに、防水・防寒装備が無かったり少なかったりすることにも、如実に表れています。寒冷、降雪地域でなくても、真冬のインフラ停止下で屋外にいるのがどれだけ辛いことか。

“本番”でわかっても、後の祭りということです。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

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