阿蘇・大分方面の中規模地震回数が増加(#1184)
『平成28年熊本地震』における、熊本県と大分県の一連地震は、未だ収束の気配がありません。
主な震源域は4つ
4つに分類するのは公式のものではなく、あくまで管理人の考え方です。
この地震活動は、最初は熊本県中心部から始まりました。気象庁の区分では『熊本県熊本地方』です。
その後、震源域は北東と南西方向に拡大し、北東方向は阿蘇市や南阿蘇村など、気象庁の区分で『熊本県阿蘇地方』へ、さらに、大分県内の『大分県中部』とされる、別の断層の動きを誘発しました。
一方、南西方向は、八代市の八代海沿岸方面へ拡大して行きましたが、こちらは『熊本県熊本地方』に含まれます。しかし、震源が海底の場合は『熊本県天草・芦北地方』となります。
■熊本県熊本地方(熊本市、益城町など)
■熊本県阿蘇地方(阿蘇市、南阿蘇村など)
■熊本県熊本地方及び熊本県天草・芦北地方(八代市・天草市など)
■大分県中部(別府市、由布市など)
管理人は、これら4つの地域に分けて、活動状況をモニターしております。
4月22日現在の活動状況
これも、公式ではなく、管理人の感覚によるものです。
数値的な統計や分析は専門家の方々にお任せして、管理人は状況を総合的に見ることで、感覚的なものも重視しています。というか、それしかできないのですが。
4月20日から本日22日にかけて、上記のうちふたつの地区での地震が増える傾向が見られます。
『熊本県阿蘇地方』と『大分県中部』です。気象庁ウェブサイトからお借りした、4月20日から22日17時までに全国で発生した地震一覧をご覧ください。現在、熊本と大分の地震に関しては、震度3以上のみ表示されています。
一見して、両地域での震度3以上の地震が増えているのがわかりますさ。
熊本県阿蘇地方では、4月18日に震度5強が発生しており、その余震という見方もできますが、今回の活動状況は、それほど単純では無いのは明らかです。これは、少し大きめの地震回数が増えている、と取るべきでしょう。
大分県中部でも、明らかに震度3以上が増える傾向が見て取れます。
今後どのようになるかは予断を許しませんが、一般論として、中小規模の地震回数が増えるほど、大規模地震発生の確率が上がるということ、中小規模の群発地震が発生ている中で、大規模地震が発生しやすいことは間違い無いと言って良いでしょう。
現地の皆様のご苦労、ご心労は大変なものかと思いますが、まだしばらくの間は、安心できる状況とは言えません。警戒を続けてください。
もちろん、熊本市や八代市、天草市などでも、まだ安心できる状況ではありません。遠方からですが、どうか被災地域及び地震多発地域の皆様が、ご無事で乗り切られますことをお祈りしております。
当記事の内容は、あくまで管理人個人の見解ではありますが、上記の地区に限らず、熊本県と大分県では、大規模地震に対してまだまだ高度の警戒が必要な状態だということは、残念ながら間違いありません。
■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。
« 大分県の地震について(#1183) | トップページ | 究極シンプルな非常持ち出しとは?(#1185) »
「地震関連」カテゴリの記事
- 長野県南部で震度5強(#1328)(2017.06.25)
- 茨城県北部で震度6弱(#1304)(2016.12.28)
- 福島県沖でM7.4・津波発生(#1294)(2016.11.22)
- 鳥取県中部で震度6弱(#1286)(2016.10.21)
- 鹿児島県沖永良部島で震度5弱(#1271)(2016.09.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント