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2016年4月12日 (火)

村井地震予知の“インチキ”を考える【14】(#1174)

P
いつまでこんなインチキが野放しにされるのだろう


今回は、管理人の雑感など。東日本大震災から5年。その間、地震に関する様々な情報が、濃密に飛び交いました。


あきらめの向こう側


時々、「次の大地震はなんとか予知できるのではないか」と期待させるような話も出てきますが、どれも実用的な精度が無いか、マユツバの域を出ないものばかりです。

そんな5年を経て、現代の科学では、大地震を予知することはほとんど不可能なのだという、“あきらめ”の空気が醸成されたように思います。

時に、そんな空気の中では、従来の概念を覆す者、強く声を上げる者、強さを演出する者が、主張する内容の正否に関わらず、支持を集めることがあります。

社会の不安や不満が高まった時に登場する、新たな道筋を示してくれる(と思える)存在です。歴史を紐解けば、そのような例は枚挙に暇がありません。

村井氏は、そんな“時代の空気が生んだダーティヒーロー”ではないかと思うのです。時代が要求するスロットにぴたりとはまり、一気に巨大化してしまった。

そんな大袈裟な、と思われるかもしれませんが、巨大災害から「生き残りたい」、そのための情報が欲しいという欲求は、人の根源的な生存本能に根ざすものです。

しかし、未来はあまりに曖昧模糊としている。そこへ、自信満々で「明るい未来」を指し示してくれる(ように見える)存在が現れたのです。

それは、ある意味で必然だったのかもしれません。そのような存在に共通する特徴は、主張の内容がわかりやすいこと。 複雑怪奇な現実を単純な理屈に置き換えて、白黒はっきりさせてくれる(と思わせる)のです。


夢を見せてくれるブランド?


現在の災害・防災情報は、あちこちの店でいろいろ探しているのに、これだ!という良い製品がぜんぜん見つからない、そんな状況でしょう。

ちょっといいなと思ったら、やたら値段が高かったり、操作がやたらと複雑だったり。もっと安くて簡単な奴無いのか!?

村井氏は、そんな不満が募る市場に、それまでの概念を覆す、高性能(に見える)製品を、安価で投入しました。しかも、世界的に有名な『トーダイ』ブランドを冠しているるのですから、他ブランドへの不満も追い風になって、一気に“売り上げ”を伸ばしたのです。

話題性も豊富(なんたって、みんな大好き『トーダイ』の画期的新製品です)なのでメディアも食いつき、新しい商売になるかもと他業界も食いつき、浮動層も取り込んで、さらに”売り上げ”を伸ばして行きました。

しかし、その実体は包装だけ立派な粗悪品に過ぎなかったので、ユーザーは不満を感じ始め、真面目にやっている同業者や心あるユーザーからは、一斉に批判の声が上がる。

そのせいで、一時のブームは鎮静化して行くでしょう。

いまここ。


鰯の頭も信心から


人は、特に好きでもないブランドの製品が欠陥品だったら、もうそのブランドは買わないでしょう。

でも、好きなブランドだったら、特に『信者』レベルになってしまっていたら、「まあいいか」と許せたりもしますし、むしろ「本当はこんなじゃない」などと、擁護に回ったりもします。

これからの村井氏、今までにそんな『信者』をどれだけ作れているかにかかっているかと。少なくとも、今以上の隆盛はまず無いでしょうから。

この先、さらに様々な批判が噴出し、カラクリを暴かれて全然当たらない『予知』に、メディアも興味を失って行く。それどころか、「東大名誉教授のインチキ」というおいしいネタを、放っておかないかもしれない。

いずれにしろ、取り巻きや契約先、そして主な収入源であるメルマガ読者は、かなりの部分が離れて行くでしょう。

後に、どれだけ『信者』が残るか。その層はもう理屈ではなく、村井氏に心酔してしまっているか、村井情報を受け続けないと不安になるという、ある意味で中毒症状に陥ってしまっているかのどちらかでしょう。

もちろん、ある目的を持って、自腹で情報を集めている層もいるでしょうが、数的にはごく少ないはず。

この先、せめて村井氏が曲がりなりにも“研究”を続けられるだけの立場と収入が残るか、それとも社会から完全退場を余儀なくされるか、その『しきい値』を超えられるかは、神ならぬ凡人にはわかりませんが。


一発逆転もあり得る


でも、道はまだあります。それは村井氏に限らず、“独自の”災害予知情報を高密度で発信し続けている人々に、ほぼ共通する目的と言えます。それは『まぐれ当たり』

今、村井氏は『首都圏・東海ゾーン』が、東日本大震災後最大の危機を迎えているとアオっていますし、その他もあいかわらず、日本列島の半分以上を『警戒ゾーン』に指定しています。

それらの『警戒ゾーン』、特に首都圏でもし、“村井氏が『予知』した通りの大地震”が発生してしまったら、一気に浮動層を取り戻すことができるでしょう。

歌手が一発大ヒットを出せば、たとえ一発屋でも、当分はそれで食って行けるようなものです。


村井氏の『予知』は、元来根拠が無いものですが、村井氏の『警戒ゾーン』には、数多くの実際に地震が起きそうなエリアが、ほとんどゴリ押しのような理屈で含まれているので、その可能性は小さくありません。

もちろん、もしそうなっても単なる偶然に過ぎないのですが、不安と恐怖の中で現れた『ヒーロー』は、理屈を超越する洗脳効果が抜群ですから。

もしそれが起きてしまったら、もう合理的批判など、ほとんど効果が無いのかもしれません。

それでも、管理人は批判を続けますけどね。


というわけで、今回で最終回にしようと思ったのですが、もう一回やります。(←シリーズ終わりでよくあるパターンw)


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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