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2016年4月15日 (金)

熊本県で震度7の直下型地震(#1176)

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強い揺れで崩壊したガラス壁(熊本市内 読売新聞紙面より)

昨日4月14日午後9時21分頃、熊本県熊本市直下付近、深さ約11kmを震源とするマグニチュード6.5(速報値6.4から修正)の地震が発生し、熊本県益城町で最大震度7を観測しました。

震度7の観測は、1995年の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)、2004年の新潟中越地震、2011年の東日本大震災(東北地方太平洋地震)に続いて、今回が4回目となります。

本震発生直後から、非常に多数の余震が発生しており、最大震度は6強に達しています。東日本大震災を超える余震の発生回数から、今後もしばらくの間は被害が出るレベルの余震が発生する可能性が非常に高いと考えられます。


二次被害への警戒を厳に


この地震により、各地で大きな被害が発生しています。まず、余震による損傷した建物、構造物等の倒壊や火災の発生に対し、最も厳重な警戒が必要です。

この地震は震源が市街直下の浅い場所のため、構造物への破壊力が大きな、短周期の揺れが強く発生しており、それは余震も同じです。

停電した区域が復旧した際に、発熱器具の作動や損傷した屋内配線のショートによる「通電火災」が発生しないよう、避難時には必ずブレーカーを落としてください。

また、都市ガス管やプロパンガス設備の損傷によるガス漏れの恐れがあります。屋内はもちろん、屋外で火気を使う際には、十分な通気を確保してください。

ガス爆発は、ガスと空気が一定の割合(一般にガスが5~15%程度)の時に着火すると発生します。それ以上でも以下でも起きませんので、ガスの臭いを感じず、十分な通気があれば、爆発は防げます。


情報は公式ソースから


地震発生直後から、ネット上で悪質なデマの拡散が見られます。

『川内原発が危険な状態になっている』、『動物園から猛獣が逃げた』など、意識的にデマ情報を流す者がかなりいて、大規模に拡散されています。

裏付けの無いデマ情報をリツイートやコピペで拡散することは、不安と混乱を拡大します。しかし、これを完全に防ぐことは不可能なので、自分に必要な情報を集める際には、基本的に個人発信のネット情報は排除すべきです。

基本的にラジオ、テレビ、ネット上の公式情報など、裏付けのあるソースからの情報を集めてください。

また、今後しばらくの間、『○○日に震度×の余震が来る』などのデマが拡散されることが、確実にあるでしょう。

しかし、地震の発生に関しての情報は、”日付、時間入りはすべてデマ”です。

しばらくの間は、大規模な余震や誘発地震の危険が確かにありますが、日付・時間入りはすべて根拠の無い尾ひれがついたものか、悪意によるデマです。無視してください。

地震の規模に関しては、あくまで『最大で震度○程度が起きる可能性がある』ということです。

日付・時間など関係なく、大きな余震の危険は本震から1週間程度、地震のタイプによってはそれ以上の期間に渡って続くこともあります。


この地震のタイプ


今回の地震は、熊本市内付近の地下を北東-南西方向に走る、『布田川断層帯・日奈久断層帯』が動いたものです。

この断層帯は、震度7を観測した益城町直下も通っています。断層帯の中で実際に大きく動いたのは、益城町付近と思われ、断層の延長線上にある益城町で最大震度を観測したものと思われます。気象庁の報道発表資料からお借りした図表を掲載します。
Kumamoto1
本震及び多数の余震が、断層帯に沿って発生しているのがわかります。

なお、この地震のタイプは、南北方向に張力軸を持つ「右横ずれ断層」型で、日本国内では比較的珍しいタイプです。


『布田川断層帯・日奈久断層帯』(気象庁の地域区分では「熊本県熊本地方」)の地震は、過去には決して活発と言えるものではありませんでした。

ここ数年のイメージとしては、1年に4~5回程度、ほとんど震度1~2程度の地震があるくらいですが、一度発生すると、短期間のうちに3~5回程度、同じくらいの規模で続くことが多いのが目立っています。

今回、震度7の本震の後に、震度5~6クラスの強い余震が多発しているのも、その傾向に合致します。まだしばらくの間、強い余震への警戒が、特に必要な震源域と言えます。


この地域での過去の地震


2011年10月5日には、今回の震源にごく近い、同じ断層帯を震源とすると思われる、マグニチュード4.4、最大震度5強の地震が発生しています。この地震は、広い意味において東日本大震災(東北地方太平洋地震)による、地殻変動の影響を受けたものと考えられます。

その後は、今回の地震までには震度4が1回のみ発生、他は震度1~2が大半で、稀に震度3が発生するくらいという、比較的“静かな”震源域でした。


時間を大きく遡ると、1889年(明治22年)には、今回の地震の震源とごく近い、同じ断層帯を震源とした推定マグニチュード6.3の地震が発生し、家屋全壊228棟、死者20名という大きな被害が出ています。

この地震では、震源深さが「ごく浅い」と推定されていますので、地表の揺れは、現代の震度スケールで震度7クラスに達していた可能性があります。

今回の熊本地震(『平成28年熊本地震』と公式に命名)に関しては、今後必要に応じて記事をアップします。なお、当記事にも、後ほど図表や画像などを追加掲載します。


■当記事は、カテゴリ『地震関連』です。

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