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2016年5月 7日 (土)

薩摩半島西方沖の地震・津波に警戒を(#1193)

当記事(2016/5/7)は、管理人が個人的に警戒を呼びかけるものであり、公式の情報等に基づくものではありません。


薩摩半島西方沖で地震が連続


昨日5月6日の午後から、九州の薩摩半島西方沖を震源とする、中規模の地震が続いています。

当記事アップ時点での発生は、下記の通り。
■5月6日 午後2時15分頃 マグニチュード4.9
■5月7日 午後2時42分頃 マグニチュード5.3
■5月7日 午後2時48分頃 マグニチュード4.6
■5月7日 午後5時09分頃 マグニチュード4.5
■5月7日 午後6時16分頃 マグニチュード4.7

防災科学技術研究所Hi-netの過去24時間震央分布図をお借りします。
Satsuma_pen
熊本地震の震源域から、南西方向の延長線上に集まっている赤い点が、薩摩半島西方沖の震源域です。

この震源域は、熊本地震の発生前から、散発的に地震が発生しています。ただ、今年2016年の2月頃から、若干の増加傾向が見られており、1月26日から3月9日の間には、8回の有感地震が発生していました。

4月14日からの、一連の熊本地震後にはしばらく動きがありませんでしたが、5月6日から動き出したのです。

過去の地震は、一部を除いてほとんどマグニチュード4.0以下でしたが、5月6日からはマグニチュード4.5~5.3と、規模が大きくなる傾向が見られます。なお、マグニチュードは、値が0.2大きくなると、地震の規模は約2倍になります。

上記のように、薩摩半島西方沖の震源域は、中央構造線断層帯に連なる熊本地震震源域の延長線上に当たること、熊本地震の後に、平常時より規模が大きな地震が連続しはじめたことなどから、熊本地震と関連する活動であることが考えられます。


“大地震”が起きていた


実はこの震源域、昨年11月に“大地震”が起きていました。

2015年11月14日の午後5時51分頃、この震源域の深さ10kmを震源とする、マグニチュード7.0という大規模地震が発生し、小規模ながら津波も発生していました。
Satsuma_yahoo
上図は、Yahoo地震情報からお借りしました。

非常に興味深いのは、中央構造線の延長線上である四国東部、和歌山県北部から関西地方にかけて、飛び地のように震度1が観測されていることです。

また、熊本地震でも同様でしたが、山陰地方の海岸沿いにも、中央構造線付近の地震波が伝わりやすい地盤構造があるようです。

この地震については、当ブログでも記事にしています。
薩摩半島西方沖でマグニチュード7.0、津波発生(#1084)

その規模の地震が、陸地直下で起きたらどうなるかは、今回の熊本地震で、改めて目の当たりにさせられました。しかし、直近の陸地から約160kmと離れているため、鹿児島県と佐賀県で、最大震度4を観測するに留まりました。

この地震では鹿児島県の太平洋岸などに津波注意報が発表され、震源に比較的近い中ノ島などで、最大30cmの津波を観測しました。

マグニチュード7.0という大規模地震で、震源深さが10kmと浅かったのに、津波の規模が小さかった理由は、上記リンク記事でも触れていますが、震源の断層が『横ずれ断層』であり、海底面の上下動が小さかったことによるものと思われます。

今回の熊本地震の震源となった断層が、ほとんど『横ずれ断層』であることからしても、ふたつの震源域が繋がっている、一連の断層帯であることが考えられます。

そんな震源域が、動き始めています。今後しばらくの間は、さらに大規模の地震が発生することを警戒する必要があります。


“横ずれ”だから安心?


でも、震源は陸地からかなり離れているし、マグニチュード7.0が起きても、津波はたった30cmだった横ずれ断層だから、それほど気にすることは無いのでは?と考えられるかもしれません。

そうとも言えないのです。

まず、横ずれ断層でも、周囲の地盤との関係などで、海底の大きな上下動が起こることもあります。横ずれ断層の動きによる熊本地震でも、断層が地割れとなって地表面に現れた場所などで、水平方向だけでなく、垂直方向に大きくズレている場所があることからも、それがわかります。

さらに、必ずしも横ずれ断層だけが動くとは限りません。

現在、熊本県や大分県で連続している地震の多くは横ずれ断層によるものですが、実はその中に、逆断層型や正断層型の地震も混ざっているのです。

断層帯には数多くの断層が集中しています。その中には、主な断層とは違う動きをするものも含まれている、ということです。

このようなことから、薩摩半島西方沖の震源で大規模地震が発生した場合には、ごく近くの島嶼部以外は、それほど大きな揺れにはならないと思われますが、被害が出るレベルの津波が発生する危険性は十分にあるのです。

しばらくの間は、奄美列島、トカラ列島など付近の島嶼部では強い揺れと津波に、九州の西岸部では津波に警戒する、具体的には短時間で高台や、鉄筋コンクリート造りなど頑丈な建物の上階へ避難できる体制を整えておいてください。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。


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