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2016年5月27日 (金)

羽田空港で大韓航空機がエンジンファイア(#1200)

Korea2

本日5月27日の午後1」時過ぎ、羽田空港を離陸しようとしていた大韓航空機のエンジンから出火、離陸を中止して滑走路上で停止した機体から、乗員乗客が脱出しました。

脱出時の混乱による軽傷者は出たようですが、幸いにも重傷者はおらず、全員がほぼ安全に脱出に成功しました。事故の原因などは公式発表を待つべきでしょうが、ヲタはどうしても自分なりの見解をひけらかしたくなるものでw、少々お付き合いください。


判明している事故の状況


事故機は、大韓航空の金浦(ソウル)行きKE2708便、ボーイング777-300型機で、離陸滑走中に左翼の第1エンジンから出火しました。現時点でわかっていることは、下記の通り。

■乗客によれば、離陸滑走が始まり、もうすぐ浮くかというくらいの段階でドーンという音がして、エンジン後方から瞬間的に炎が噴出した。

■スラストリバーサー(逆噴射装置)が作動。機体停止後、炎が大きくなった。

■エンジンのフェアリング(カバー)下部が激しく焼損している。

■滑走路上にエンジン部品や破片が散乱している。

さらに、出火中のニュース映像によると、エンジン下部から、パイプから噴出すような形で炎が噴出し、地上でも漏れた燃料が炎を上げています。しかし、燃料の漏出量はそれほどでもなく、すぐに消防隊によって消し止められました。

これらのことから、管理人なりの推測をしてみます。恐らく、これはお詳しい方の多くが同様のご見解ではないかと思います。


事故状況の推測


■エンジンが離昇出力(ほぼ全開)にセットされ、速度が離陸決心速度(V1)に近くなった段階で、第1エンジンにトラブル発生。機長は離陸中止(reject)を宣言して急減速。

■トラブルの内容は、恐らくファンブレードもしくはコンプレッサーブレードの破損。破片はエンジン後方に噴出し、一部はフェアリングを突き破って散乱。しかし、フェアリング前部に目立った損傷が無いことから、燃焼室直前、エンジン中央部にある高圧コンプレッサーブレードの破損か。バードストライクの可能性もあるが、エンジン損傷の状況から、コンプレッサーブレード破損の可能性が高いと思われる。

■破損部品の飛散によって燃料パイプが切断され、燃料が漏出。その時点で第1エンジンカットオフと燃料弁遮断操作が行われていたはず。スラストリバーサー作動は第2エンジンのみだったか。

■機体停止後、エンジンへの燃料流入は遮断されていたが、配管とエンジン内に残った燃料が、ホットセクションの高温で発火した。エンジンフェアリング後方下部の焼損が激しいことから、エンジン内部に漏れて溜まった燃料が、激しく燃えたと思われる。
Korea1

ちょっと気になるのが、鎮火後、関係者と思われる人が、エンジン最前部のファンをスマホで撮影している映像があったこと。映像からは判別できないが、もし最前部のファンブレードに目立つ損傷があるのならば、バードストライクなどFOD(Foreign Object Damage=外部からの異物吸入による損傷)だった可能性もある。


ひけらかしはこれくらいにして


自己満足的なヲタ知識の披瀝はともかく、まさにこの事故のように、離陸滑走中にトラブルが起きて離陸中止、実際の場面では、突然加速が止まって急制動がかかった場合の対処法を、過去記事でお送りしています。

このような場合、キャビンアテンダントも着席していますし、客席では状況をすぐに把握できませんから、乗客に対してすぐに指示は出ないはずです。

離陸時だけでなく、着陸後まだ高速のうちに重大なトラブルや巨大地震が起きた場合も同様です。

そんな時は、自らの判断で安全姿勢(耐衝撃姿勢)へ移行せよということを、当ブログでは提唱しています。今回の事故では、首尾良く滑走路上で停止できましたが、滑走路を逸脱したり、オーバーランしてどこかに激突したり、最悪の場合は転覆するというような状況も考えられるのです。

下記記事も参考にされてください。

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル23】飛行機の危険

もう1本、管理人が趣味に走ったマニアックに過ぎる内容ですが、参考として。
離陸の時はどうなの?【対災害アクションマニュアル番外編】

■5月30日追記■
エンジン内をボアスコープ(胃カメラみたいなの)で観察した結果、やはりコンプレッサーのブレードが激しく破損していることがわかりました。しかし、前面のファンブレードが損傷しているという報道も無いので、やはりバードストライクなど外的要因によるものでは無さそうです。

事故直後の乗客の証言では、「もうすぐ浮くくらいの速度」という表現があったので、離陸決心速度(V1)近くまで加速していたと考えましたが、停止場所が当記事トップ写真のように、滑走路中央のずっと手前ということで、それほど速度は出ていない段階でのトラブルと考えられます。

あと、内容とは関係ありませんが、当初、当記事がカテゴリ【交通の安全】第一号記事と表記してしまいました。しかし、もう何本も記事を上げておりました。完全に勘違いです。失礼いたしました。

■当記事は、通算1200号記事です。


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