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2016年5月

2016年5月31日 (火)

報道されないから、真実を伝えます(#1202)

Haarp
HAARPの短波帯ダイポールアンテナ群。エセ科学の人々は、ここからVLFやマイクロ波まで発射させちゃうw


熊本地震被災地の被災建物に、スプレーで落書きをして回った輩が検挙されました。


報道されない部分が


ニュースでは、例えば損傷した熊本市役所の建物に「もう少しで倒壊だったね」などと書いた、という内容になっています。

でも、ニュースメディアのほとんどが、敢えて避けた内容があるのです。

それは、落書きにHAARP(ハープと発音)がどうのこうのという内容が頻出していること。詳しい説明は後にしますが、“熊本地震はアメリカの陰謀で起こされた人工地震である”と主張したいらしい。

この手の輩は、阪神・淡路大震災の頃から増えはじめ、東日本大震災ではもちろん、海外の大地震災害の際にも、何かと騒ぎます。

なにしろ、ネットニュースなどで、HAARPってなんだろう、と思われた方も多いかと。


究極万能兵器ww


HAARPとは、米軍や大学の研究所が合同で行っている、電離層実験プロジェクトです。軍事目的も含まれるために機密事項が多く、陰謀論の温床にもなっています。

簡単に言えば、アラスカにある巨大アンテナ群から、地球のどこへ向けてでも強力な電磁波を指向でき、それで大地震や異常気象を引き起こしたり、人間の精神もコントロールきるという、“夢のような”兵器だという主張。

実は当ブログ、初期にHAARP陰謀論について、シリーズ記事にまとめています。例によって、まあ実に荒唐無稽なお話なんですが、理屈の展開というか言い分というかが、村井氏の言い分と良く似ているのがわかります。

エセ科学を強引に事実に整合させようとしたら、陰謀マニアでも東大名誉教授でも言い分が非常に似通って来るというという、非常に興味深い現象が見て取れます。

そんなこともお楽しみいただきながら、下記リンク記事をご覧ください。HAARPについて、その本当の機能と、陰謀論の概要がおわかりいただけるかと。

2012年8月掲載のシリーズです。


HAARP陰謀論過去記事リンク集


HAARPってなに?☆HAARP陰謀論を斬る【1】

なぜ陰謀にされたのか?☆HAARP陰謀論を斬る【2】

何ができるのか?☆HAARP陰謀論を斬る【3】

トンデモ技術解説(笑)☆HAARP陰謀論を斬る【4】

もう十分でしょう(笑)☆HAARP陰謀論を斬る【5・最終回】


ちょっと補足


記事では触れていない部分を。別記事で書いているのですが。

ハリケーンを大型化できるというのは、海水を電磁波で温めて、水蒸気を大量に供給するという理屈。そして、海や陸地の一部を加熱することで風を変え、進路もコントロールするということらしい。

人間の意識をコントロールするというのは、低周波(なんでも出るぞあのアンテナはw)をピンポイントで照射することで、そこにいる人間の意識に作用させるということらしい。

低周波が人間の意識や精神に影響を与えるのは本当で、冷戦期、ソ連が極東向けモスクワ放送の高出力中波送信機を使って、日本に向けて低周波を送信する実験をしていたのは事実。だから、あり得るという話なのでしょう。HAARPはソ連のハイテク版ということなんですねw

国家レベルで電子機器を無力化するというのは、大気中の核爆発で放出されるEMP(Electric Magnetic Pulse)による効果を、無理矢理こじつけたもの。実際に、もし上層大気内くらいでメガトンクラスの核爆発が起きれば、北米大陸全体くらいの電子機器が不可逆的なダメージを受けて、致命的な混乱が起きます。あらゆるコンピュータや電気関係が全滅するのですから。

核ミサイルは、何も地上に落とすのだけが目的じゃないのです。なんて怖い話もありますが、もちろんHAARPとは無関係です。

対潜水艦通信用VLF(超長波)通信の高効率化とか言っても、これもHAARPとは無関係。それに、すでに米国は対潜水艦通信をVLFではほとんど行っていません。日本にも、青森県三沢などにある「象のオリ」と呼ばれる巨大円形アンテナがVLF送受信用ですが、それがHAARPにより小型化、高効率化されたという、どこかのミリヲタが喜びそうな大ウソです。それ以前に、もう使って無いんだってばw

人工オーロラで赤外線が発生するのならば、オーロラを赤外線カメラで見たら、昼間のように真っ白だねwそれに、北極圏は温暖化が促進されますなw

電離層を操作して敵の通信の妨害、ってのは、まあ不可能じゃない。でも、敵がローテクな短波通信をしてくれればの話だけど。それよりも、水平線の向う側まで探査するOTH(Over The Holizon)レーダーは、短波を電離層で反射させて水平線を越えるので、それは妨害できそう。

でも、せっかくできそうな話、HAARP大好きな人には難しすぎるみたいで、全然出て来ないwまあ、そんなのはHAARPじゃなくても、イージス艦で実際に可能です。

いずれにしても、説明するまでもなく、ぜーんぶウソですwこのように、関係がありそうな断片的な事実をつなぎ合わせて、「そうに違いない」で構築されるのが、こういうエセ科学話というわけ

とまあ、ここまで無茶苦茶な話ができるのも、無知のなせる業ということ。知らないって、ワクワクwww


それにしても、何か矛盾が出て来ると、なんとかして整合性を取ろうとして、どんどん無茶な理屈をこじつけ出す辺り、どこかの東大名誉教授とそっくりですよね。というか、こっちが先輩かw

まあ、エセ科学は仲間内で楽しくやっている分には良いのですが、外部からの合理的な検証に晒されると、いずこも同じように、論理破綻が加速して行くのです。

これを『村井化』とでも呼びましょうかwww

■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。

村井氏の新ネタと言い訳を嗤いましょう【3】(#1201)

今回は、『週刊P』4月25日発売号に掲載の、村井氏の“言い訳”本文にツッコみます。いやはやネタ満載ですw


村井氏と『週刊P』の素敵な関係


本文の冒頭で、管理人「なーるほどね」と思いました。今までスルーしていたのですが、とても重要なひとことが。

『高い的中率で本誌読者を驚かせてきた「MEGA地震予測」は、今回の熊本大地震の予兆もつかんでいた。』

ポイントは、『本誌読者を驚かせてきた』という部分。決して“世間を驚かせてきた”とかではなく、あくまで『週刊P』読者という、とてもドメスティックな限定をしています。

わざわざこういう書き方をするのは、『週刊P』としては、世間に積極的に発信しているものではなく、あくまで読者向けのネタ記事ですよ、芸能ゴシップ記事とかと変わらないスタンスですよ、読みもしないで批判されても困りますよという、ある意味で“逃げ”を打っているということかと。

もちろん『週刊P』は、村井氏と心中するつもりなど最初から無いでしょうけどねw数字になるうちは使う、ということで。

この辺の表現、過去はどうだったのでしょうか。もしおわかりの方がありましたら、是非教えてください。

今回、管理人はしっかりと購入したので、『本誌読者』の権利獲得ですw


これはいい人だ


本文を要約すると、村井氏は2016年1月発売の『週刊P』で、『熊本・鹿児島で顕著な沈降を確認』という警告を出していて、熊本地震も予知していた。しかし、地震前に警戒を解除してしまい、

『「MEGA地震予測」を信頼してくださる方々に申し訳ない」とうなだれた』と。

うなだれた、というのはライターによる、落ち込み感増幅のためのレトリックでしょう。ここが、見出しの『東大名誉教授の悔恨』に当たる部分ですねw

言い分は、箇条書きにします。

■2015年末(熊本地震の4ヶ月前)に、九州南部で顕著な沈降現象を確認していた。

■メルマガでは、今年3月末まで熊本・宮崎・鹿児島の警戒を呼びかけていた。

■九州南部の警戒は、2014年4月(2年前)から呼びかけていた。

だから、自分としては熊本地震を『予知』していたと。でも、地震前に警戒を削除してしまってうなだれている、まあなんて公正で、人間愛に溢れた方なのでしょう。

でも、『MEGA地震予測を信頼してくださる方々』と限定しているのは、有料読者しか目に入っていない、なんて考えるのはうがちすぎでしょうかねw

まあ、商売ならば有料顧客第一です。商売ならね。


大丈夫かこの人?


ところで、上記のコメントを見て、村井氏大好きでも大嫌いでも、とりあえずチェックしている方は「あれ?」と思われた方もあるでしょう。

こういうことです。

2014年4月から南九州を『警戒ゾーン』としていた、と言っていますが、あくまで南西諸島の続きとしてゾーンに入れていただけ。
Murai1

しかし、2015年には、その理由の説明は無いまま、南九州は外されています。
Muraimap

『顕著な沈降』による南九州の『警戒ゾーン』指定を外したのが3月末と言っていますが、ツイートでは、南九州を外したのは2016年4月13日と。
Mt1

それは勘違いとしても、遅くとも今年1月から『週刊P』では南九州警戒としていたはずなのに、2016年3月6日のテレビ番組『Mr.サ○デー』出演時には、
Murai2
ご覧のように九州全域がノーマーク。

どう見ても、思いつきでやってますね。

元来が村井氏の頭の中にしかない、一般化できない思いつきの理屈にすぎませんから、この話に限らず、ほんと言い分に統一性が無い。インチキならばインチキなりに、スジ通して欲しいものです。

なにしろ『警戒ゾーン』指定も解除も、何の説明も無いか、あっても裏付けの取れない適当な説明だけでコロコロ変わる。

自分の理屈を公開も説明もしていないから、ハズしても理屈を修正する必要もなく(統一された理論も無いし)、「反省」だけしていればいい。


しかし、これはエセ科学全般に言えることですが、科学の上澄みだけを使い回した屁理屈に対して、科学的に反証するのはとても困難なのです。

反証しきれなければ、エセ科学発信者や信者は、「現代科学は万能ではない」という当たり前の、しかし自らの理屈を補強するわけでもない話を強引に拠り所にして、“現代科学に対する勝利”とする。

村井氏がよくやる、地震学など地球物理学者への批判的発言など、まさにそれと同類です。物事は、対立軸を作ってこそ盛り上がるのです。某アイドルグループの総選挙と、全く同じ理屈。

そして、今回の記事で、村井氏はこう言い放っています。

『エンジニアである私の使命は、現在得られる最良のデータと予測法で地震予測を行うことです』

まさにエセ科学の発信者の言い分です。

「最良のデータ」とは電子基準点のノイズに過ぎず、「最良の予測法」とは、他人に公開しないから追証されて“インチキ”がバレることもない、村井氏の頭の中だけにある理屈なのです。

さらに、

『批判されようとも自分の理論において異常なら警戒を呼びかける』

と宣言しています。まあ、これだけ周囲から叩かれれば意固地にもなるわな。一度は『世界的権威』となった人だし。なにしろ、言い続けないとおカネ入らないしねw

でも、続けるのは勝手ですけど、“インチキ”は、社会からはご退場いただかないとなりません。『信者』と楽しくやっていてください。


エセ科学色がより濃厚に


この記事の後半では、例によってどこが危険だとかいろいろ書いてありますが、内容は信じるに値しません。しかし、その言い分が問題。

南鳥島の『異常変動』(それ自体ノイズですが)が、バヌアツ諸島M6.9地震の前兆だったと断言したり、ひずみエネルギーの放出がどうのとか、自分は地震学者じゃない、エンジニアだと言いながらがら、エセ地震学をひけらかし始めました。

他の場所も、上がった下がった、逆方向に動いただの理屈をつけて警戒せよと言っていますが、大きな上下動はノイズ、一見逆方向の動きに見える二地点の水平変動も、根本的にデータの読み方が誤っていて、実際にはそうではない、ということが、きちんと科学的に説明されています。

つまり、村井氏の理屈の根拠となる数値は、すべて現実世界には存在しないものだという、大前提を忘れてはいけません。


ここで本題です


これだけ見てくれば、村井氏がとりあえず科学を標榜し、曲がりなりにも理論的に考えていると主張していることがわかります。

そこで、今回記事のハイライトとも言えるこの一言。

2年に渡って警戒せよとしていて、しかも地震の4ヶ月前に『顕著な変動』を確認しておきながら、3月末だか4月に九州南部の警戒を外した理由への言い訳が、これです。

『あまりにも長く警戒を続けていては読者を不安にさせてしまうということで』


もう何も言うことはないwこれだけ科学ごっこやってきて、大ハズしの言い訳が、言うに事欠いて、読者を不安にさせないためだと。

こんなのが通用するんですよ村井ワールドは。すなわち、最初から論理的な理由など必要無い。思いつきでどうにでもなる世界ということだし、過去の諸々はそれを証明しています。

というか、理論派ぶりながらこういうコメントをできる人物、もう完全に“アッチ”行っちゃってるとしか思えないのですが。

これで「村井氏はなんて優しいんだ」とか思う方には、何も申しません。


最後に


これで、今回の『週刊P』記事に関する当ブログ記事は終了しますが、また新たなネタがでてきたら、随時やります。

記事の地の文に、こんな一句が。

『ネット上では、村井氏の予測を評価する声がある一方で、不正確さを批判する声も上がっている』

P編集部のみなさま、ここもご覧いただいてますかwwwわかってますよ。アンチが騒ぐほど、実売に結びつくことは。感謝してほしいくらいだw

でも、少なくとも当ブログでは、村井氏の不正確さを批判しているのではありません。

当ブログでは、社会的地位のある人物がその立場を利用し、科学を好き勝手にねじ曲げて“インチキ”をバラ撒いているということを批判しています。

そして、そんな不良情報を拡散する人物の社会からの退場を願って、こういうことをやっているのです。

記事のクロージング文で、

『村井氏が予測を続ける最大の理由は、国民に常に注意を促すことにある』

とあるのは、『警戒ゾーン』があまりに広大で警戒期間も長いという、村井氏への一般的な批判に対する、貴誌の言い訳と受け取っております。『予知』が当たろうが当たるまいが、大地震が来るリスクは確実に存在する。だから村井氏を使う意味もあるのだと。

細かい間違いも、例えば『お国のため』とか言って、大義を振りかざして普遍化してしまえば反論しにくい。そんなのと一緒の理屈ですけどね。

しかし、たとえ人類愛だの社会正義だのを標榜しようと、“間違いは間違い”なのが、科学的態度です。てか、『国民に注意を促す』って、どれだけ上から目線なんだよw

でも、この“愉快なご老人”も、そろそろ限界じゃないですか?もう、お気づきのはずです。いろいろアレなことに。

最近、Twitterでは地震学者ごっこ始めてますね。記事の信憑性維持のためには、暴走を止めた方が良ろしいかと。

でも、管理人が編集者ならば、しばらく泳がせてひと炎上させて、そこでひと叩きしてから関係の遮断に持ち込みますがw


・・・と、当初は村井関係の記事を、ここで一旦終わりにしようと思ったのです。でも、その後の発言が楽しすぎるので、それを是非知っていただきたく、まだやりますw


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。

2016年5月27日 (金)

羽田空港で大韓航空機がエンジンファイア(#1200)

Korea2

本日5月27日の午後1」時過ぎ、羽田空港を離陸しようとしていた大韓航空機のエンジンから出火、離陸を中止して滑走路上で停止した機体から、乗員乗客が脱出しました。

脱出時の混乱による軽傷者は出たようですが、幸いにも重傷者はおらず、全員がほぼ安全に脱出に成功しました。事故の原因などは公式発表を待つべきでしょうが、ヲタはどうしても自分なりの見解をひけらかしたくなるものでw、少々お付き合いください。


判明している事故の状況


事故機は、大韓航空の金浦(ソウル)行きKE2708便、ボーイング777-300型機で、離陸滑走中に左翼の第1エンジンから出火しました。現時点でわかっていることは、下記の通り。

■乗客によれば、離陸滑走が始まり、もうすぐ浮くかというくらいの段階でドーンという音がして、エンジン後方から瞬間的に炎が噴出した。

■スラストリバーサー(逆噴射装置)が作動。機体停止後、炎が大きくなった。

■エンジンのフェアリング(カバー)下部が激しく焼損している。

■滑走路上にエンジン部品や破片が散乱している。

さらに、出火中のニュース映像によると、エンジン下部から、パイプから噴出すような形で炎が噴出し、地上でも漏れた燃料が炎を上げています。しかし、燃料の漏出量はそれほどでもなく、すぐに消防隊によって消し止められました。

これらのことから、管理人なりの推測をしてみます。恐らく、これはお詳しい方の多くが同様のご見解ではないかと思います。


事故状況の推測


■エンジンが離昇出力(ほぼ全開)にセットされ、速度が離陸決心速度(V1)に近くなった段階で、第1エンジンにトラブル発生。機長は離陸中止(reject)を宣言して急減速。

■トラブルの内容は、恐らくファンブレードもしくはコンプレッサーブレードの破損。破片はエンジン後方に噴出し、一部はフェアリングを突き破って散乱。しかし、フェアリング前部に目立った損傷が無いことから、燃焼室直前、エンジン中央部にある高圧コンプレッサーブレードの破損か。バードストライクの可能性もあるが、エンジン損傷の状況から、コンプレッサーブレード破損の可能性が高いと思われる。

■破損部品の飛散によって燃料パイプが切断され、燃料が漏出。その時点で第1エンジンカットオフと燃料弁遮断操作が行われていたはず。スラストリバーサー作動は第2エンジンのみだったか。

■機体停止後、エンジンへの燃料流入は遮断されていたが、配管とエンジン内に残った燃料が、ホットセクションの高温で発火した。エンジンフェアリング後方下部の焼損が激しいことから、エンジン内部に漏れて溜まった燃料が、激しく燃えたと思われる。
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ちょっと気になるのが、鎮火後、関係者と思われる人が、エンジン最前部のファンをスマホで撮影している映像があったこと。映像からは判別できないが、もし最前部のファンブレードに目立つ損傷があるのならば、バードストライクなどFOD(Foreign Object Damage=外部からの異物吸入による損傷)だった可能性もある。


ひけらかしはこれくらいにして


自己満足的なヲタ知識の披瀝はともかく、まさにこの事故のように、離陸滑走中にトラブルが起きて離陸中止、実際の場面では、突然加速が止まって急制動がかかった場合の対処法を、過去記事でお送りしています。

このような場合、キャビンアテンダントも着席していますし、客席では状況をすぐに把握できませんから、乗客に対してすぐに指示は出ないはずです。

離陸時だけでなく、着陸後まだ高速のうちに重大なトラブルや巨大地震が起きた場合も同様です。

そんな時は、自らの判断で安全姿勢(耐衝撃姿勢)へ移行せよということを、当ブログでは提唱しています。今回の事故では、首尾良く滑走路上で停止できましたが、滑走路を逸脱したり、オーバーランしてどこかに激突したり、最悪の場合は転覆するというような状況も考えられるのです。

下記記事も参考にされてください。

☆再掲載☆【対災害アクションマニュアル23】飛行機の危険

もう1本、管理人が趣味に走ったマニアックに過ぎる内容ですが、参考として。
離陸の時はどうなの?【対災害アクションマニュアル番外編】

■5月30日追記■
エンジン内をボアスコープ(胃カメラみたいなの)で観察した結果、やはりコンプレッサーのブレードが激しく破損していることがわかりました。しかし、前面のファンブレードが損傷しているという報道も無いので、やはりバードストライクなど外的要因によるものでは無さそうです。

事故直後の乗客の証言では、「もうすぐ浮くくらいの速度」という表現があったので、離陸決心速度(V1)近くまで加速していたと考えましたが、停止場所が当記事トップ写真のように、滑走路中央のずっと手前ということで、それほど速度は出ていない段階でのトラブルと考えられます。

あと、内容とは関係ありませんが、当初、当記事がカテゴリ【交通の安全】第一号記事と表記してしまいました。しかし、もう何本も記事を上げておりました。完全に勘違いです。失礼いたしました。

■当記事は、通算1200号記事です。


村井氏の新ネタと言い訳を嗤いましょう【2】(#1199)

更新がしばらく滞ってしまいましたが、『週刊P』2016年4月25日発売号掲載の、“愉快なご老人”村井氏の記事を検証する2回目です。

1回目記事はこちらからどうぞ
村井氏の新ネタと言い訳を嗤いましょう【1】(#1189)

それにしても、お休みしている間に、熊本地震などに関して、村井氏から信じ難いほどの異常発言が連続しておりまして、本当にオツムは大丈夫なのだろうか?と思えるような状態です。

もう、子供の下手な言い訳みたいなレベルで、まともに検証するような対象じゃ無いです完全に。そんなのも順次お知らせしますが、とりあえずは『週刊P』から。


例の異常変動マップです


まずは、『週刊P』恒例の、『異常変動全国MAP』から行きましょう。まずは前回記事のおさらいから。

前回記事で指摘した通り、2015年から2016年に渡って冬を挟んだ時期の『異常変動』(=ノイズ)は、毎年のことながら、降雪地に集中しています。

電子基準点は、大気中の水蒸気量、すなわち降雨や降雪の影響を受けて、ノイズが出やすいからです。
Murai16
2015年以前より『異常変動』地点が減っているのは、村井氏が各界からの批判を受けて、「樹木の繁茂」などでノイズが出ることを理由に、データを採用する電子基準点を、独断で減らしているからです。

あくまで、「ノイズも考慮している」というポーズにしか見えません。で、前回記事で触れた通り、過去に『予知』に採用した電子基準点さえ、なぜか今は削除されているんですけどw

それに、樹木の繁茂などでノイズが出やすい電子基準点を削除するのは、お門違いもいいところ。最大の問題は気象条件による影響であり、得られたデータを精査して修正しなければ、正確なデータとはなりません。

村井氏は、それを一切やっていないのですから、最初から問題外ということです。これが『世界的権威』の現実です。


下手な鉄砲の狙いを変えた


今回掲載の図表で目立つのは、合理的な説明は何も無いうちに、今年の3月にいきなり『警戒ゾーン』に加えられた東北-関東の太平洋岸が、『震度5クラスの常襲地域』とかいうおどろおどろしいタイトルで、より強調されていること。

おまけに、『太平洋側は特に警戒』だと。良くもまあ、今更恥ずかしげもなくねえ。

そんなこと、震災後の様子を見れば誰でもわかっていますし、現実に震度5クラス以上の大きな地震が何度も起きているじゃないですか。でも、村井氏は、震災から5年経って、やっと『警戒ゾーン』としました。

これは、村井理論では震災後東北から関東で多発した大きな地震の前兆を全く掴めていませんでしたと、自ら認めているのに等しいのですがw

自分が『予知』していない地域で起きた地震は全く無視しつつ、やたら広い範囲を『警戒ゾーン』として、その近くで起きた地震を強引に『的中』とするのが、村井氏のスタイルなわけです。

ところが現実は、東日本大震災後、村井氏の『警戒ゾーン』内で起きた震度5クラス以上の地震は1回も無い、という体たらく。

なのに、メディアや本人は『100%的中』を喧伝しているという、バカバカしいにも程があるという状態です。


ちなみに、関東-東北の太平洋岸が、他の地域に比べていかにエセ予知屋にとって“魅力的”な場所か、防災科学技術研究所Hi-netからお借りした図表をご覧ください。
Hinet160527
これは5月20~27日に起きた地震の震央分布図です。ご覧のように、今でも東北ー関東の太平洋岸における地震発生回数は圧倒的であり、必然的に震度5クラスも多発する可能性が高いのです。

このエリアを入れておくだけで、“的中率”を上乗せすることができるわけですね。下手な鉄砲も、的が多い場所を狙えば命中率が上がるというだけのことです。

そして2016年5月16日、茨城県南部を震源として、茨城県小美玉市で震度5弱を観測する地震が起きました。

前述の通り、茨城県南部は過去も含めて一度も『警戒ゾーン』に入ったことがありません。さあ、この地震をどう理屈をつけて『的中』と言って来るのでしょうか。楽しみで仕方ないww


無関係のデータによる印象操作


もうひとつ目立つのは、九州。

記事には『九州は引き続き警戒』と、熊本地震を受けて、なんだかナメてるとしか思えない表記が。言うまでもなく、現在も活発な地震活動の中にある地域です。なお、掲載誌の発売は、最初の地震から11日後の、4月25日です。

でもさすがに『週刊P』、派手にアオりすぎて、危機まっただ中の被災者や関係者の反感を買わないよう、絶妙のさじ加減ですね。プロの仕事です。村井氏じゃなくて『週刊P』編集部ね。

ともあれ、本人の主張はともかく、熊本地震を全く『予知』できなかった村井氏ですが、4月20日発行のメルマガで、恥ずかしげもなく「阿蘇地方と大分地方は震度5以上に警戒」とか、偉そうに言っております。

誰でもまだ起きると思っている、ある意味で、今の日本で一番大きな地震の可能性が高い地域を指定しておいて、起きたら“的中”を宣言するつもりでしょう。


この図表の最大の問題は、震度7連続発生後に熊本地方の電子基準点が記録した大きな変動を、まるで村井理論と関係があるがごとくに表記して、それを元に村井氏が『九州は引き続き警戒』と、“被災者のためを思った警報”を出しているような印象操作がされていることです。

一応、村井氏の理屈では、地震の前に地表変動が現れる、ということになっていますが、『週刊P』掲載図に記された変動は、地震発生に伴って発生した断層のズレによるものです。というか、地震とは断層がズレた衝撃で地盤が揺れる現象です。

なにしろ、村井氏の理屈においては、断層のズレ、すなわち地震発生後の変動は、一切無関係です。日頃から「地震学の専門家ではないエンジニア」であることを殊更主張している村井氏にとっては、地震発生後のことは完全に『専門外』であり、村井理論としては無意味な変動データにすぎません。

なのに、いきなり「これも村井理論で予測された変動」と思わせるような、巧妙な印象操作、というわけです。

こんなこと、熊本や大分の方は、今更村井予知などどうでも良いのでしょうが、他の地域に与える印象が全く違います。

ところが、実はこの数値も意味不明なのです。村井氏にとって、「数値なんか本当どうでもいい、自分の印象がすべて」なのかが、良くわかります。


上でも下でもどちらでも


図表には、熊本県の4つの電子基準点に、地震発生後に現れた変動数値が示されています。
■熊本 28.07cm
■城南 25.21cm
■長陽 27.95cm
■阿蘇 8.09cm

と、毎度ながら10分の1ミリ単位まで記されていますが、電子基準点て、そんな精度ありましたかね? とりあえず、地震発生から11日後という『週間P』発売時期からしても、例によって補正前の生データなのでしょうが、こんな数値見つかりません。

国土地理院が公開している、震央周辺における、M7.3地震後の電子基準点変動データがこちらです。ウェブサイトで一般公開されているデータは、ご覧の通り。

■垂直変動
Afterm73ver

■水平変動
Afterm73hol

なお、これはいわゆる生データである『速報解』を、一度精査した『迅速解』の段階です。ノイズなどを完全に除去した『最終解』を導くには、まだ多くの手間が必要なのです。

そんなデータを、村井氏は生のまま使い、動いた動いた地震が来るぞと騒ぎ、金を取ってバラ撒いているわけです。 それにしても、数値が全然違うのは、一体何故なのでしょうか。全く意味不明ではあります。

さておき、数値の違いはともかく、垂直変動図を良く見てください。近隣の電子基準点でも、隆起しているところと沈降しているところがあります。

今回、熊本で動いた断層の主な動きは横ずれですが、それに伴って、狭い範囲でも激しい上下動が起きているのです。

なのに、記載された数値にはプラスもマイナスもなし。あれほど「一斉沈降」とか騒いでいて、それを警戒の拠り所にしていたはずなのに、とりあえず、出所も曖昧なでかい数字だけ並べて、インパクト狙いでしょうか。

この数値が村井氏から提供されたものか、『週刊P』側がネタのために独自に拾ったものかはわかりませんが(恐らく村井氏からの提供でしょう)、こうやって公開された時点で“正しいもの”という前提で見られますが、こんな大ウソもあるのです。

その他にも、記事にはなんだかいろいろ書いてありますけど、どれもその根拠は無く、なぜそうなるかの理論も一切公開されていない、村井氏の頭の中だけに存在する理屈ですから、このへんにしておきましょう。

でも、まだ終わりではありません。次回は、記事本文における村井氏の発言についてです。

これがまた笑えるんだww

■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。


2016年5月25日 (水)

原点に返るための雑感など~何のためにやっているのか~(#1198)

Kumamoto2
2016年5月25日午後9時30分までの、全国の有感地震発生状況。熊本地方はかなり落ち着いて来てはいる
(気象庁ウェブサイトより)

ここしばらく、記事の更新が滞ってしまって、申し訳ありません。

個人的にちょっとバタついているというのもありますが、正直なところ、管理人ちょっとテンションが下がっております。


今そこにある災害、なのに


熊本地震は、徐々にその活動が収束方向に向かってはいますが、未だに活発と言える状況であり、また大きな地震が起きる可能性も否定できません。

そんな中で、被災地では地震への警戒を続けつつ、緊急対応の時期が過ぎて生活再建の時期に入り、周囲からの支援もより細分化、専門化した内容が求められるようになってきています。

被災地を応援したくとも、そのような需要に対応できない場合は、『支援金』で応援しましょう。いわゆる『義援金』よりずっと早く、被災者のために役立てられます。

管理人としては、被災した市町村など自治体の窓口へ、直接『支援金』を送るのがお勧めします。

NPOなど任意団体も対応が早いのですが、中には運営のための諸経費も支援金でまかなわれていたり、会計が不透明だったり、支援の質が劣ったり、実態が伴わないものもあったりしますから、NPOなど任意団体を支援する際には、その内容を良く確かめてからにしましょう。

そういった諸々のことは、“つい先日”、東日本大震災という巨大災害で経験したことであり、我々は今、現在進行形の災害に対して、その経験と知識を生かすべき時なのです。


何もしないよりはマシ?


その一方で、東日本大震災後とはまた違った、やりきれない事態も起きています。

過日のニュースで、熊本地震後、首都圏などでも『防災グッズ』の売り上げが急増して、品切れも出ていると。まあそれは、毎度おなじみの、熱に浮かされたような一時的現象に過ぎません。

でも、売れているのは水だ非常食だというものに集中し、家具の転倒対策品などは、普段とほとんど変わらないとも。

ニュースでは、『既に対策済みのことが多いのだろう』とか、思いつきのようなことが書いてありましたが、そんなわけない。ほとんどやる気が無いだけのこと。家具の固定などの対策までやっている人は、食品などの備蓄もできていることが大半ですから。

まあ、それでも実際に動いておカネ使うだけでマシなのでしょうけどね。でも、みんな5年前には何をやっていたのでしょうか。


デマ拡大再生産システム


デマの拡散も、5年前よりはるかに規模が大きくなりました。

大きな理由のひとつが、スマホの普及。5年前には2割程度だったものが、現在は6~7割となっています。このため、ネット情報へのアクセスがはるかに容易になったことと、個人からの画像情報の発信も、手軽になったことが挙げられます。

でも、それ以上に危惧すべきは、情報リテラシーの著しい低下とメディアのやりたい放題でしょう。

ネットでちょっと目に付く情報は、真偽はさておいて、ワンクリックで拡散される。そして、あちこちで見かける情報は、多くの人が信用しているという印象を与え、さらに拡散される。

そして多くは、とりあえずの善意から、一部は、“影響を受けやすい人々”が、ほとんど集団ヒステリーのように騒ぐ。

すると、それをメディアが面白おかしく採り上げて、さらに拡散に拍車がかかる。報道(とは呼べないが)の結果が、悪質なデマの拡散に繋がることがわかっていても、確実に数字になるコンテンツを放っておく気はない。

特に近年、数字のためなら何でもアリみたいな風潮が強まっていますね。ゴシップメディアみたいなのは、本来そういうものですが、比較的“お堅い”メディアも、例外ではありません。


特にネットニュースの記事は、報道というより、単にPVを稼げれば勝ちですから、何でもやりますよ。最近、特に目に付きませんか?【~~か?】みたいな記事タイトル。

例えば【熊本まだ震度7の可能性か?】というタイトルがあったら、思わずクリックしちゃいますよね。で、中身はナントカ教授の「断層帯がなんちゃらでまだ大地震がおきる可能性がどうたら」とか、過去記事の焼き直しで多くのPVが稼げる訳です。

とにかく、【~~か?】としておけば、根拠の無い話やうわさ程度の話でも、なんでも注目記事にできるわけですよ。もちろん【GPSで大地震予知が実現か?】というレベルの大ウソも、全然普通になっちゃいました。


発信者もウソばかり


東日本大震災後、やたらと『専門家』のコメントが溢れました。そして熊本地震後も、ご覧の通りです。

そしてその中には、商売の宣伝のための『自称専門家』や、一応ホンモノなのだけど、カネ集め目覚めたり、俗世を超越しちゃったりと、別次元に逝ってしまった手合いも少なくありません。

そんな連中も、メディア上では一緒くたにされて『専門家』だの『プロ』という扱いです。 何故なら、メディアにしてみれば、ホンモノの専門家の科学的なコメントは、実は面白くない。

「~が起きる可能性」という話より、「~がもうすぐ起きる」と言ってくれた方が、確実に数字になるわけで、それを『専門家』の口から言って欲しい。

本当に『専門家』かどうかは、とりあえずの肩書きはついているし、本人がそう名乗っているのだから、批判されようとメディアには責任は無い。

そんな流れで、村井だの早川だのその他諸々が、数字のためにもてはやされているわけです。

熊本地震後、どこかの教授連中とかが「次は○○だ」とかいろいろ言っていますが、そのほとんどが無根拠で、自分の主張に絡めて注目を集めようとしている類です。

そんな連中のコメント内容を、科学的に解説している科学者もいらっしゃって、メディア上で注目を集めることを言う奴らがいかに大ウソつきか、『教授』とか言ってもいかにピンキリか、ということをわからせてくれます。


悪い冗談だろう?


そんな中、多少はまともかと思っていた経済誌『東洋経済』のオンライン記事に、完全に村井礼賛と取れる記事が載りました。

内容は、『週刊P』の焼き直しレベル。しかも、あの村井を、『週刊P』でも言わなかった『地震予知のプロ』とおだて上げ、過去の震度5クラスを『全部的中させた』と断言して、ヒーロー扱いに。

しかし、村井が熊本地震の直前に南九州は『警戒ゾーン』から外した理由は、本人の言い訳「気持ちがブレた」という、『週刊P』でも書かれたそのまま(その『週刊P』記事については、別記事を上げます)

理論の正当性云々以前に、どこの科学者が、データなどの根拠なく、本人の気持ちだけで結果を左右できるのか。そんなことを平然と言う奴を、『地震予知のプロ』だと、『週刊P』以上におだてる有様。

これが悪い冗談でなければ、メディアもさらにバカに拍車がかかったな、と嘆かざるを得ません


20年前から変わらず、さらにバカに


1995年の阪神・淡路大震災で、避難所の最前線でメディア対応に当たったある神戸市職員氏は、管理人にこう言いました。

『マスコミは想像しているよりはるかにバカばかりだから、「これは言わなくてもわかるだろう」とは一切考えるな。それをやると、勝手な想像でとんでもないことを書かれる。非協力的な印象を与えると、ウソを書いて叩かれる。一社だけに話すと他社が騒ぐので、発表は必ず全社集めてから』

などと、いろいろ教わりました。今回の熊本地震で、益城町など主な避難所にメディアが全社張り付いていて邪魔で仕方なかったというのも、そういうことです。当然ながら、何も変わっていないのです。

メディアが最も望むのは、最も数字になる、自社だけの“特ダネ”である一方、最も恐れるのは、自社だけが大ネタを見逃す、いわゆる“特オチ”なのです。だから、他社が集まっている場所からは、絶対に離れない。

それが被災者の邪魔になろうが、そこにいなくて“特オチ”出したら、自分のクビが飛ぶかもだから、他に選択肢は無いのです。


そこにも下請けの悲哀が


なお、現場に張り付いているのは、一部を除いて下請けの製作会社スタッフです。給油の列に横入りして炎上騒ぎになった関西テレビの中継車に乗っていたのも、アナウンサーやチーフディレクターなど以外は、下請け制作会社スタッフでしょう。

中継車の燃料切れで中継に穴開けたりしたら、始末書じゃ済まないわけで、そのためにはなんでもやるのがメディアですから。 画のインパクトが弱かったら、被災者無理矢理泣かせてでも悲惨な画を撮れとか、逆らえない指示が出るなんてのも、本当のことです。

1991年、雲仙普厳岳の噴火による大火砕流で43人の犠牲者が出ましたが、火砕流が襲った場所は本来避難勧告地域であり、立ち入り規制されていたのです。

しかし、安全地帯からは“いい画”が撮れないと騒いだメディア各社から立ち入りを強く要求されたので、仕方なく地元消防団やタクシー運転手が同行し、みんな犠牲になってしまったのです。

あの当時メディアが『命をかけて取材した』とか持ち上げましたが、そんな横紙破りに付き合わされて犠牲になった、地元の方々のことを忘れてはなりません。

もっとも、現場の人間も本当に行きたい人ばかりじゃなかったでしょうね。本局に「立ち入り禁止で画が撮れない」と報告したら、間違いなく「ガキの使いじゃねえんだできないならできるようにしろ」というような返事が返って来たでしょうから。

詳しい経緯は、ウィキペディアの『普賢岳』ページにありますので、参照してみてください。
普賢岳-Wikipedia


役に立たない連中も


メディアのそういう体質は変えようはありませんし、これからも繰り返されるでしょう。

しかし、メディアには現場の状況を外部へ伝えるという、他には賄えない機能があります。報道に乗ることが、被災地の大きなメリットになります。だから、全部いらないとは言えまえん。

しかし、被災地に入るメディア側の人間に、確実にいらない奴らがいます。当ブログではおなじみの表現『商業ベースの防災の専門家』です。

学術的な専門家ではありませんから、調査と言ってもあくまで素人レベルの印象集めでしかない。それは、あの連中が自分のサイトや講演で流している内容を見ればわかります。だから、被災地情報を外部に伝えるという機能は皆無か、あってもごく限定的。

そんなことより、あの連中は災害を自分の商売のネタにするのが、最大にしてほぼ唯一の目的なのです。特に、人的な苦しみをネタにすることで、お涙頂戴的な演出が効果的なわけです。

災害被災者の悲惨な話、感動話を拾って講演で喋り、自ら『涙の伝導師』とか名乗って喜んでいる奴もいますしね。で、その実、ネタがツイッターからの拾いものだったりとかw(下記過去記事参照)
新感覚のエンターテインメント登場?(#1076)

もちろん、現実的で正確な防災関連情報を広めるならば、存在価値があります。でも、あの連中にそういう機能がほとんど無いどころか、一部は害悪でもあるという現実も踏まえ、『本当は何が正しいのか』をお伝えするために、当ブログは4年前にスタートしたのです。


原点に返れたかな


とまあ、管理人最近ちょっとテンション落ちていましたが、管理人が大嫌いな皆様、残念でした。まだまだこれからもやりますよw

いろいろ書いて、原点返りできたような気がします。

とにかく熊本に限らず、災害被災地に『商業ベースの防災の専門家』が現れたら、みんなで追い返しましょうねwまあ、あの連中は被害が酷い場所や時期にしか現れないけどね。インパクトがある画とネタだけが目的だから。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2016年5月17日 (火)

茨城県で震度5弱+その他諸々(#1197)

Image_2
5月16日の地震発生1分後の強震モニタ画像。表示は加速度(gal)

昨日5月16日の午後9時23分頃、茨城県南部の深さ42kmを震源とするマグニチュード5.5の地震が発生し、茨城県小美玉市で震度5弱を観測しました。

震源に比較的近い埼玉南部の管理人宅では、最速で発報するケーブルテレビの緊急地震速報前に、ズシンという感じのたて揺れを感じました。

すぐに玄関部に移動する途中で、ケーブル、テレビ、携帯が緊急地震速報を鳴らし、玄関到着と同時に横揺れが始まる、という感じ。こちらの震度は4でした。

気象庁の発表によれば、発震機構は『北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型』とのことです。


いつもの地震


この地震は、東日本大震災後に関東南部で多発するようになった地震のうち、現在最も発生頻度が高い震源域の地震と言えます。

茨城県南部震源域のうちでも西寄り、埼玉県境近くの深さ40~70kmの逆断層で起きる『スラブ内地震』、もしくはフィリピン海プレート上面で起きる『プレート境界型地震』です。

管理人にとっては、ほとんど「いつもの地震」であり、緊急地震速報前に、最初のズシンというたて揺れを感じた時点で、「あ、茨城南部埼玉寄り震度4だ」と判断できたくらいです。

ちなみに、最初のたて揺れを、もしドスン!やドン!というくらいに強く感じたら、それは“近くて浅いくて大きい”、最も危険な地震です。

そのような地震は大抵、緊急地震速報より揺れが先か、せいぜい2~3秒の余裕しかありません。

そして最初のドン!やドスン!からほんの数秒で、激しい横揺れが始まります。その前に、身を守る体制を取らなければなりません。


皮肉な天の配剤?


熊本地震はまだ収束しないものの、しかし1ヶ月以上経過して、他の地域での関心が薄れつつある中で、関東で久しぶりに震度5弱が起きました。

言うまでもなく、両者にはメカニズム的に何の関係も無く、全くの偶然です。

しかしこの地震は、首都圏の人々に、地震災害は決して他人事では無い、ということを、改めて突きつけました。

その一方で、“地震で利益を得ている”連中を、一気に活性化するでしょう。

熊本と関東を構造線だトラフだ断層だと、一見もっともらしく見えるエセ科学で強引に結びつけ、怪しい学者や学者崩れを引っ張りだして、「日本列島全体が地震活動期に」とか根拠なくアオり、大都市圏の人々に「明日は我が身」という意識を持たせようとする。

それは、防災意識の啓蒙という美名の下に行われる、単なる数字取り、カネ儲けに過ぎません。大都市圏の人間をアオるのが、一番商売になるわけです。そんな手合いにとって、この地震は最高の追い風というわけです。

来週辺り、週刊誌などで『次は首都圏か!?』的なノリの企画が出まくるでしょうね。コンビニとかで、週刊誌の見出しをチェックしてみるのも一興です。


ここで、エセ科学者をごらんください


当然、あの村井氏も何らかの反応をするでしょうね。なんたって、自称『震度5以上100%的中実績』を誇っていますから、この地震を外したと言うわけには行かない。(管理人は、他の可能性もちょっと考えていますが)

村井氏は、最近になって東北-関東の太平洋岸や関東地方を、その根拠を論理的に説明することなく『警戒ゾーン』に加えています。

ここで、村井氏が言う最新の『警戒ゾーン』を、確認してみましょう。まず、今年3月のTV番組『Mr.サ○デー』出演時の図表。
Murai2

次に、4月発売の『週刊P』掲載の図表。
Murai16

ご覧の通り、最新版だけでなく昨年以前の過去も含めて、茨城県南部は『警戒ゾーン』に入っていないんですね。実際に多発している地域なのに。

でも、すぐ近くまではカバーしているから、きっと「的中した」と言い出しますよ。今まで“的中”も、全部そうなんですから。みんなでウォッチしましょう。もちろん、管理人も見逃しませんよw

まあ、それでも「先生すごい!」とか言っておカネ払ってくれる人がいるから、正義とプライドを捨てれば、おカネは集められるんですけどね。


それはさておき


地震は、人間の都合など一切お構いなく襲って来ますから、誰が何を言おうとやろうと関係なく、地震から自分の身を守る算段は、自分でやっておかなければなりません。

やったらやっただけ、災害から『生き残る』ことができる確率が上がる。そこまで酷くなくても、被災生活において、確実にいろいろ“楽ができる”のです。

なんてこと書くと、防災グッズ屋の宣伝みたくなりますが、当ブログの過去記事をご覧いただければおわかりいただける通り、管理人のセレクションには、いわゆる防災グッズとして製作されているものは、ごく少ないのです。

別に、防災グッズ屋が嫌いなのではなく、その方が安くて高性能で応用範囲が広いから、そうしているだけのことです。

なんてこと書くとw、なんだかグッズ優先みたくなりますが、大半の防災グッズは、あくまで“生き残ってから”役立つもの。

それ以前にやっておくべきことは、自分に危害を加える可能性の排除と、『その時』の行動を想定、訓練しておくこと。

それが、最も重要であることをお忘れなく。


■当記事は、カテゴリ『地震関連』です。


2016年5月15日 (日)

未来の大災害に備えてEDCを考えよう(#1196)

熊本地震は、活動に落ち着きが見られ始めた場所と、活発な場所がだんだん分かれて来たようです。

先が見えない現地の皆様のご心労を思うに、言葉もありません。


この機会に備えを


しかし、落ち着いて来た場所でも、まだ大規模地震の危険が去ったとは言えません。

そして、震源域周辺の各地でも、誘発地震が発生する可能性を否定できません。この先、ずっと備え続けるべき状況であり、それは決して、熊本だけではないのです。

今回の地震で被災されなかった皆様も、その他の地域の皆様も、この機会に、未来の災害への備えを進められてはいかがでしょうか。その装備はもちろん地震災害だけでなく、台風や火山噴火などあらゆる災害からの避難時にも、同じように役立つのです。


EDCという考え方


EDCとはEvery Day Carryの頭文字で、本来は警察官などが常時持ち歩く装備を指します。

その考え方を、当ブログでは防災グッズにあてはめました。どこで遭遇するかわからない大災害に対して、最小限の負担で最大の防御効果を発揮するグッズを持ち歩きたい。

そんなグッズはどんなものだろうという、管理人なりのセレクションを、過去にシリーズ記事にしています。

シリーズでは、EDCに向いたグッズの紹介をしつつ、徒歩での持ち歩き用と、自動車用の装備に分けて、考えています。

できる限り安価で入手しやすいものを心がけてはいますが、性能を優先して、かなり特殊なグッズも紹介しています。でも、それが絶対に無くてはいけない、というものではありません。

それはそれで、ご参考にされてみてください。

なお、下記リンク記事は2013年5月~6月に掲載したもので、最新の状況とは異なる部分があります。また、他のシリーズ記事と重複する内容もありますので、ご承知置きください。

Caredc
管理人の車載EDC装備の一部。市販の「防災セット」より、ずっと安価でずっと役立ちますよ。詳しくは下記リンク記事で。


【EDCグッズ】シリーズ記事リンク集

【EDCグッズ01】バッテリー進化論

【EDCグッズ02】管理人のEDC【1】

【EDCグッズ03】管理人のEDC【2】

【EDCグッズ04】管理人のEDC【3】

【EDCグッズ05】究極のEDCライトとは【1】

【EDCグッズ06】究極のEDCライトとは【2】

【EDCグッズ07】究極のEDCライトとは【3】

【EDCグッズ08】マルチツールは使えるか

【EDCグッズ09】EDCしたい雨具

【EDCグッズ10】アーミーナイフは使えるか?

【EDCグッズ11】ナイフがダメなら、はさみは?

【EDCグッズ12】こんなはさみもあります

【EDCグッズ13】自動車に備えるEDCグッズ 01

【EDCグッズ14】自動車に備えるEDCグッズ 02

【EDCグッズ15】自動車に備えるEDCグッズ 03

【EDCグッズ16】自動車に備えるEDCグッズ 04

【EDCグッズ17】自動車に備えるEDCグッズ 05

【EDCグッズ18】自動車に備えるEDCグッズ 補足

以上、全18回のシリーズです。

言うまでもなくこれが絶対とかマスターピースということではなく、皆様それぞれの状況に合わせて、自由にアレンジしてみてください。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。

2016年5月10日 (火)

誰か呼びましたか?w(#1195)

久々に、ちょっと軽い、しかしやりきれない記事などを。


叩かれてないか心配で


管理人、記事中で(笑)の代わりにwwwとやるので、あの巨大掲示板の住人である、いわゆる2ちゃんねらーじゃないかと思われているかもしれません。

でも、2ちゃんねるなどもたまに見に行きますが、書き込んだことはほとんどありません。当初は(笑)だったけど、要はそれより打つのが楽だから、wwwを使っているだけです。

でも、オッサンが無理してワカモノの真似してると思われると癪なのでw、ひとつカミアします。管理人は、パソコン通信時代からのネット民なんですよ。顔文字とかを、最初に使っていた世代です。このブログが@Niftyのココログなのも、「ニフティサーブ」時代からずっと契約しているからなんですよw

従量制(死語)で、1分間7円かけてチャットやってたんだぞすごいだろwww

さておき、そんな管理人、時々エゴサ(=エゴサーチ。自分に関する情報をネット検索すること)します。一番気にするのは、このブログがどこかで叩かれちゃいないか、ということw

すると、2ちゃんねるとかでも、話題にしてくれている方がたまにいます。幸いなことに、「管理人タヒね」というような書き込みは、今のところみつかりませんw(←見つけたら教えてくださいw)

実際、本当にこれだけかと不安に思うくらいに、記事について真面目に論じてくれている方ばかりなので、とても有り難く思っています。


その一方で、ネットには絶対書かないでしょうが、確実に「管理人タヒね」と思っている方々がいるはずです。あ、「タヒね」というのは、「死ね」の隠語的ネットスラングです。「氏ね」なんて書いたりもしますね。

そう思っている方々の筆頭は、きっと『商業ベースの防災の専門家』でしょうねwメディア上で受け売り情報や机上の空論をタレ流しているだけで、先生とか呼んでもらっていたのに、間違いを枝葉末節まで徹底的にツッコむ、変態ブログが現れたわけですから。で、阿呆だの能力不足だの散々言われるw

さすがに、4年以上やっていれば、ご本人たちの耳にも入っているでしょうね。なんたって、このブログからネタをパクって、テレビで偉そうに喋っていた輩もいるくらいですから。あー、物証でもあったら実名挙げるんだけどなフジテレビ良く出る人ww

前置きがえらい長くなりましたが、ご想像の通り、今回もその手の話です。


阿呆がアップデート?


先日2ちゃんねるでエゴサをしたら、大手新聞社のネット記事のリンクつきで、こんな感じのコメントがありました。
『・・・これはまた某サイトの某管理人が噛み付くぞw』

『某サイトの某管理人』が誰を指すかは存じませんがww、生き残れ。Annex管理人、ここはやはり、行かせていただきます。情報、ありがとうございます。

なんたって、批判対象も実名表記するぞ宣言してから初めての登場となる、かつての『W氏』、危機管理ジャーナリストとか名乗っている、渡辺実氏がお書きになられた、YOMIURI ONLINEの記事だったからです。

管理人、2012年9月1日の『防災の日』に、下記リンクの記事を書きました。

お笑いと怒りの「防災の日」

そこで、渡辺実氏が“防災三種の神器”とか言うものに、散々ツッコミを入れたのです。それは、災害対策用に常時持ち歩くべきものとして、

■500ccのペットボトル水(空ボトルも捨てないで持ち歩けと)
■携帯電話(言われなくても持ってますねw)
■方位磁石(大災害後は“北斗の拳”世界みたいになるらしいw)

という、笑う気にもならないアホくささで、こんなのが『防災の第一人者』とか言われていることを、怒りと共に指摘したわけです。

あれから3年半。やっぱ老害だね。まだあくまで拘っていらっしゃる。しかも、阿呆が現代的にアップデートされているんですよ。

ネット記事は、今年2016年3月中旬に掲載された、まあありがちな防災記事ですが、その中に『帰宅難民三種の神器』が、性懲りもなく登場しているわけです。該当部分を引用させていただきますね。

■スマホ+電池式充電器
■ペットボトル1本分の飲料水
■携帯ラジオ+予備電池

ほらアップデートされてるwでも、コンパス(方位磁石)が消えてますね。ところが、こんな注釈が(下記太字部分)

加えて、コンパス(磁石)も常備しておいてください。震災直後の街の姿は激変しています。普段、見慣れている道路案内は倒れ、ランドマークになる建物も崩壊してしまい、方角が全くわからなくなることも十分にありえます。その時に役立つのがコンパスです。

 おおよその自宅の方向さえわかれば、コンパスで方位を判断しながら帰ることが可能です。スマホに内蔵されているコンパスがあれば、それも役に立ちます。

これ、他に誰も言わない、渡辺氏の“オリジナリティ溢れるアドバイス”なんでしょうね。言う訳ないよ。笑われるだけだからw

言うまでも無いけど、今まで世界のどこで、都市のすべてのランドマークがなくなるほどの地震災害が起きたことがあるのか。大津波に襲われるか、徹底的に空爆されるか、広大な焼け野原にでもならなければ、そんな状態にはなりません。

それに、都市ならば周りに人がいくらでもいるのだから、道を訊くこともできます。

ここで、過去記事に掲載した管理人撮影の画像、また載せますね。
Minamisouma
東日本大震災後、津波で何もなくなってしまった福島県南相馬市の海岸部で、たまたま出あった地元消防団員さんに場所を聞いているの図。

さすがにこのレベルになると、自分の座標を失いました。ランドマークも無ければ人もいない。車にカーナビも無かったし。しかし、それでも道はあるし、遠くの地物などから方位はわかります。じゃあここでコンパスがあったらどうかって、クソの役にも立ちません。

余談ながら、上画像の遠くに低い丘のような地形が見えていますが、あの辺りの画像左端よりもう少し先(海側)に、福島第一原発があります。画像の場所は、原発から北へ約25kmくらいでしょうか。この当時は線量計など持っていませんでしたが、この場所もかなり線量が高かったはずです。

さておき、言うまでもなく、まず自分の座標、すなわち居場所がわからなければ、進むべき方位もわからない。それに、方位がわかっても、道はその方向へ直進するわけじゃない。大平原じゃないんだから。

それ以前に、コンパスとは地図と併用するものだという当たり前のことを、この御仁は知らないし、知るつもりもない。過去記事の表現を使えば、『子供の探検ゴッコのように、「北へ向かえ」とかで進めると思っている』わけですねこのご老人。

徒歩帰宅対策には、ポケット地図で十分です。でもそれは皆が言うので、他と“差別化”するためでしょう、こんなバカなことが“指導”されて、みんなツッコみたくても、業界では“大御所”化してしまって口を出せない。

こんな、自分で一度もやったことが無い、頭で考えただけの思いつきを、さももっともらしく垂れ流すだけの輩が、『防災の第一人者』の『危機管理ジャーナリスト』とか名乗って、有り難がられるんだよこの災害大国は。そしてこんなのは、こいつだけじゃない。

管理人、すごく怒ってます。いつもより怒っている理由は、次の章で。


他人の不幸は蜜の味


定番のフレーズです。そうです。『商業ベースの防災の専門家』にとっては、今は実にオイシイ状況なのです。

ちなみに当ブログ、4月14日の熊本地震発生以来、平常時の数十倍のアクセスをいただいており、地震から今日までだけで13万PVくらいになっています。もし、これで広告アフィリエイトとかやっていたら、かなりの収入増なわけですよ。

そうなったら、完全に“地震太り”です。でも、管理人は、アクセス増による金銭的利益は一切ありませんというか、いつも通り持ち出しです。

ところがあの連中は、テレビ出演、原稿依頼、講演などが確実に増えて、それはそれはオイシイわけです。大衆の不安は、カネになるんです。

そこで有用な正しい情報を拡散するのなら、それも良いでしょう。でも、大半は常識論、観念論や机上の空論や実際にはできもしないことばかり。

例えば、『家具を固定しましょう』とは誰でも言える。でも、一度やればわかります。それが実際にはどんなに困難か。そこを教えてほしい。でも連中は、『家具を固定しましょう』だけで、カネになるわけです。

別に、カネ稼いでるのをやっかんでいるんじゃないですからね。被災者の苦しみや皆の不安を燃料にして、不良情報が堂々と対価を得ていることを怒っているのです。

でも、それだけじゃ無いんです。

まず、小さな理由から。リンクした過去記事の最後に、読売新聞に抗議するというくだりがあります。管理人、個人情報明かして、理路整然と実際に抗議しました。ところが、ご意見ありがとうございますの一言もない、完全無視だったんですね読売は。

まあ、後の記事でその辺りの事情にも触れていますけど、今回また読売のネット記事ということで、この読売と渡辺の生臭いベッタリ具合が不快極まりない。でも、問題は管理人が不快なことじゃなくて、大手メディアがこういう不良情報を無批判でタレ流していることです。


そして最後に、ここまで怒る最大の理由を。

管理人は、いくつかの防災関係の団体に関係しています。そこでは、防災ブロガー・てばという身分はほとんど誰も知らないのですが、先日その中のひとつに、渡辺実氏から接触があったんですよ。今まで全く接触は無かったのに。

SNSで、熊本に入ったメンバーのレポートが上がったら、それに対して、例によって上から目線でモノを言って来たわけです。詳しいことを書くと特定されるからアレですが、完全にネタ探し。熊本地震で動いている人と渡りをつけて、現地で絡もうとしているのでしょうね。実際、その場所に行くと言っていますし。

メディアのアゴアシつきで同行取材するか、上っ面だけ「現地レポート」とかの記事にするとか、そういうことです。

するとまた残念なことに、「あの有名な方がコメントくれた」とか喜んじゃって、「渡辺先生コメントありがとうございます」とか返しちゃう人もいたりして、いいツラの皮ですよ。管理人は、そこでは「てば」じゃないから、ぐっと堪えて静観してますけどね。

今は、熊本の不幸を最大限にカネにしようと必死なんでしょうよ。ジャーナリストとか言ってるけど、本業は私企業の経営者ですからね。世のため人のためを偽装した、メディアと結託したカネ儲けは、本当に不快極まりない。実は2ちゃんねるでネット記事を見つける以前に、そういう怒りが溜まっていたのです。

だから、こんな長い記事になってしまいました。


こういう輩は、メディアと結託していて派手にやるから、ダマされる人はダマされちゃいます。でも、心ある、そして本当のことを追い求めている皆様。こういう輩に対して声を上げましょうよ。

せめて、ウソと間違いは見逃さないように。何が本当か、何がウソか間違いか迷ったら、管理人に訊いてください。できる限りお答えします。

熊本の被災地の皆様、そんな奴らが来たら追い返しましょう。あなたたちの現実を、利用されるだけです。百害あって一利なしです。


最後に、誰も言わないから管理人が言いますね。

『被災地にメディアの取り巻き連れて大名行列に行ったら邪魔で不快なだけなんだよ。行かないでいいからカネを出せ』


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2016年5月 8日 (日)

【熊本・大分の方だけでなく】『普段持ち歩く防災グッズ』リンク集(#1194)

九州地方の地震活動は、大分県内については収束方向に向かっていますが、熊本県内及び周辺の海底については、まだ収束の兆しが見えません。


いかなる時も備えるために


この地震活動が日本全国に改めて突きつけたことは、巨大地震はいつどこで起きてもおかしくない、長年に渡って大きな地震が無かった場所でも、全く例外ではない、という事実です。

もっとも、それは20年前の阪神・淡路大震災の時から言われていたことですが。今の若い方には信じられないかもしれませんが、あの地震の前には、「関西では大きな地震は起きない」と、ほとんど信じられていたのです。

関西に比べればはるかに地震が多い関東人の管理人は、関西をうらやましく思っていたものです。しかし現実には、そんなことは全く根拠の無い思い込みに過ぎませんでした。

今回の熊本地震にも、少なからずそんな側面はあったかと思われます。「九州は、福岡以外は大きな地震は来ない(むしろ火山が怖い)」、と言うような。

しかしこのような事態となった今、今まで地震に対して無警戒だった方も、これからは“身構えて”行こうと思われた方もいらっしゃるかと思います。

自宅や職場に防災グッズを備えておくのは、それほど困難なことではありません。しかし、外出先で大災害に遭遇しても対処できるように、普段からいろいろ持ち歩くのは、負担が大きくて大変です。

そこで、軽い負担で、大災害で起こることにできるだけ幅広く対処するための『普段持ち歩く防災グッズ』シリーズを当ブログのスタート直後、2012年の2月にお送りし、当ブログの人気コンテンツのひとつとなっております。

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【記事に掲載したグッズの一例】

シリーズ各記事へのリンクを掲載いたしますので、ぜひ参考にされてください。


『普段持ち歩く防災グッズ』リンク集


下記にリンクする記事は、2014年に再掲載した最の、アップデート版です。

2012年当時の内容も含まれますので、現在は入手できない製品や、価格が変わっているものもあります。しかし、基本的には、現在でも同程度またはより高性能の製品が入手できます。


☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【1】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【2】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【3】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【4】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【5】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【6】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【7】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【8】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【9】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【10】


☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【11】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【12】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【13】

☆再掲載☆普段持ち歩く防災グッズ【14・最終回】


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


2016年5月 7日 (土)

薩摩半島西方沖の地震・津波に警戒を(#1193)

当記事(2016/5/7)は、管理人が個人的に警戒を呼びかけるものであり、公式の情報等に基づくものではありません。


薩摩半島西方沖で地震が連続


昨日5月6日の午後から、九州の薩摩半島西方沖を震源とする、中規模の地震が続いています。

当記事アップ時点での発生は、下記の通り。
■5月6日 午後2時15分頃 マグニチュード4.9
■5月7日 午後2時42分頃 マグニチュード5.3
■5月7日 午後2時48分頃 マグニチュード4.6
■5月7日 午後5時09分頃 マグニチュード4.5
■5月7日 午後6時16分頃 マグニチュード4.7

防災科学技術研究所Hi-netの過去24時間震央分布図をお借りします。
Satsuma_pen
熊本地震の震源域から、南西方向の延長線上に集まっている赤い点が、薩摩半島西方沖の震源域です。

この震源域は、熊本地震の発生前から、散発的に地震が発生しています。ただ、今年2016年の2月頃から、若干の増加傾向が見られており、1月26日から3月9日の間には、8回の有感地震が発生していました。

4月14日からの、一連の熊本地震後にはしばらく動きがありませんでしたが、5月6日から動き出したのです。

過去の地震は、一部を除いてほとんどマグニチュード4.0以下でしたが、5月6日からはマグニチュード4.5~5.3と、規模が大きくなる傾向が見られます。なお、マグニチュードは、値が0.2大きくなると、地震の規模は約2倍になります。

上記のように、薩摩半島西方沖の震源域は、中央構造線断層帯に連なる熊本地震震源域の延長線上に当たること、熊本地震の後に、平常時より規模が大きな地震が連続しはじめたことなどから、熊本地震と関連する活動であることが考えられます。


“大地震”が起きていた


実はこの震源域、昨年11月に“大地震”が起きていました。

2015年11月14日の午後5時51分頃、この震源域の深さ10kmを震源とする、マグニチュード7.0という大規模地震が発生し、小規模ながら津波も発生していました。
Satsuma_yahoo
上図は、Yahoo地震情報からお借りしました。

非常に興味深いのは、中央構造線の延長線上である四国東部、和歌山県北部から関西地方にかけて、飛び地のように震度1が観測されていることです。

また、熊本地震でも同様でしたが、山陰地方の海岸沿いにも、中央構造線付近の地震波が伝わりやすい地盤構造があるようです。

この地震については、当ブログでも記事にしています。
薩摩半島西方沖でマグニチュード7.0、津波発生(#1084)

その規模の地震が、陸地直下で起きたらどうなるかは、今回の熊本地震で、改めて目の当たりにさせられました。しかし、直近の陸地から約160kmと離れているため、鹿児島県と佐賀県で、最大震度4を観測するに留まりました。

この地震では鹿児島県の太平洋岸などに津波注意報が発表され、震源に比較的近い中ノ島などで、最大30cmの津波を観測しました。

マグニチュード7.0という大規模地震で、震源深さが10kmと浅かったのに、津波の規模が小さかった理由は、上記リンク記事でも触れていますが、震源の断層が『横ずれ断層』であり、海底面の上下動が小さかったことによるものと思われます。

今回の熊本地震の震源となった断層が、ほとんど『横ずれ断層』であることからしても、ふたつの震源域が繋がっている、一連の断層帯であることが考えられます。

そんな震源域が、動き始めています。今後しばらくの間は、さらに大規模の地震が発生することを警戒する必要があります。


“横ずれ”だから安心?


でも、震源は陸地からかなり離れているし、マグニチュード7.0が起きても、津波はたった30cmだった横ずれ断層だから、それほど気にすることは無いのでは?と考えられるかもしれません。

そうとも言えないのです。

まず、横ずれ断層でも、周囲の地盤との関係などで、海底の大きな上下動が起こることもあります。横ずれ断層の動きによる熊本地震でも、断層が地割れとなって地表面に現れた場所などで、水平方向だけでなく、垂直方向に大きくズレている場所があることからも、それがわかります。

さらに、必ずしも横ずれ断層だけが動くとは限りません。

現在、熊本県や大分県で連続している地震の多くは横ずれ断層によるものですが、実はその中に、逆断層型や正断層型の地震も混ざっているのです。

断層帯には数多くの断層が集中しています。その中には、主な断層とは違う動きをするものも含まれている、ということです。

このようなことから、薩摩半島西方沖の震源で大規模地震が発生した場合には、ごく近くの島嶼部以外は、それほど大きな揺れにはならないと思われますが、被害が出るレベルの津波が発生する危険性は十分にあるのです。

しばらくの間は、奄美列島、トカラ列島など付近の島嶼部では強い揺れと津波に、九州の西岸部では津波に警戒する、具体的には短時間で高台や、鉄筋コンクリート造りなど頑丈な建物の上階へ避難できる体制を整えておいてください。


■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。


2016年5月 1日 (日)

【熊本・大分の皆様へ】『家の中の地震対策』リンク集(#1192)

Furniture
こうなる前に、手軽にできることはたくさんあります


今回のリンク集は、過去シリーズ記事『家の中の地震対策』です。


家の中は凶器だらけ


地震対策には、まず建物の耐震性が最も大切です。

でも、それが十分であっても、家の中には地震の時に凶器となるものが、いくらでもあります。

今までも、「家具を固定しろ」とか「初期消火に備えよ」とかいろいろ言われていますし、そう言うだけなら簡単です。でも、果たしてそれは本当にできるのですか?実際にやった方ならば、その難しさはおわかりでしょう。

自分でやったこともない、受け売り、口先だけの『防災の専門家』が山ほどいる中で、家の中の危険防止のために、“本当に役に立つ”ことは何かを考えたシリーズのリンクをお送りします。

これも当ブログスタート直後、2012年当時の記事なので、今見るといろいろ詰めの甘さなど多いのですが、具体的な考え方や技術は、ご参考にしていただけると思います。


シリーズ『家の中の地震対策』リンク集


家の中の地震対策【1】

家の中の地震対策【2】

家の中の地震対策【3】

家の中の地震対策【4】

家の中の地震対策【5】


家の中の地震対策【6】

家の中の地震対策【7】

家の中の地震対策【8】

家の中の地震対策【9】

家の中の地震対策【10】

家の中の地震対策【11】

家の中の地震対策【12・最終回】


■当記事は、カテゴリ【地震・津波対策】です。

【熊本・大分の皆様へ】『本当に必要な防災グッズ』リンク集(#1191)

Hanshin2
主に阪神・淡路大震災の現場から得られた教訓です


前記事の『家に備える防災グッズ』リンク集(#1090)に続き、当ブログの過去シリーズ『本当に必要な防災グッズ』のリンク集をお送りします。


まずはここから


このシリーズは、当ブログが2012年1月にスタートして、最初のシリーズです。過去の災害現場から得られた教訓から“本当に必要な”防災グッズを考えたもので、まずこれを皆様にお伝えしなければという管理人の想いを込めた、当ブログのエッセンスとも言うべきシリーズです。

一般に、防災グッズというと”生き残ってから”必要な、言わば『避難生活快適グッズ』に偏りがちというか、ほとんどそういうものばかりです。

しかし、まずその前に、実際の災害現場の教訓からわかる“生き残るため”に必要なグッズがあり、何よりもそこから備えなければならない、生き残らなければ、水も食料も意味がない、という当たり前のことをお伝えしたかったのです。

実際の災害現場や、これから被災の可能性がある状況に当てはめて、お考えになってみてください。全7回のシリーズ記事です。

なお、下記リンクは、2014年のアップデート版再掲載時のものです。初期の記事ということもあって、内容的にも詰めが甘かったり、後の記事と重複する部分も多いのですが、ぜひご参考にされてください。


シリーズ『本当に必要な防災グッズ』リンク集

☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【1】

☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【2】


☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【3】

☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【4】

☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【5】


☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【6】


☆再掲載☆本当に必要な防災グッズとは?【7・最終回】


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


【熊本・大分の皆様へ】『家に備える防災グッズ』リンク集(#1190)

Region
当ブログの4月通算都道府県別人口比アクセス比率。赤に近い都道府県ほど人口比アクセス比率が高い。

熊本県及び大分県の地震被害に遭われた皆様及び、強い地震が予想される地域の皆様、未だ地震活動の収束は見えませんが、全体的には地震発生回数は徐々に減少しているようです。

まだしばらくは強い地震が来る可能性がありますが、どうかご無事で乗り切られますことを、遠方からですがお祈りさせていただきます。


お役に立てていただければ幸い


地震発生からこれまで、当ブログは平常時の数十倍のアクセスを頂戴しており、特に熊本県からの人口比アクセス率が、全都道府県の中で飛びぬけて多くなっております。

管理人は、実際に地震被害に遭われた方々、この先強い地震の恐れがある地域の方々に、多くご覧いただいているものと考えております。

その中で、過去のシリーズに多くのアクセスをいただいておりますので、現地で今後の対策にお役に立てそうな記事の、リンク集をお送りいたします。

2012年2月のシリーズ記事ですので、最新の状況と若干ズレている部分もあるかと思いますが、大筋は問題無いかと考えております。

記事内容を、今起きている実際の状況に照らし合わせていただき、ズレがありましたらアレンジしつつ、お役に立てていただければ幸いです。

記事内容に対してのご質問、ご意見なども歓迎いたします。


シリーズ『家に備える防災グッズ』リンク集


多くのアクセスをいただいている過去シリーズを、順次リンクいたします。

まずは『家に備える防災グッズ』、全23本のリンク集です。

家に備える防災グッズ【1】

家に備える防災グッズ【2】

家に備える防災グッズ【3】

家に備える防災グッズ【4】

家に備える防災グッズ【5】

家に備える防災グッズ【6】

家に備える防災グッズ【7】

家に備える防災グッズ【8】

家に備える防災グッズ【9】

家に備える防災グッズ【10】

家に備える防災グッズ【11】

家に備える防災グッズ【12】

家に備える防災グッズ【13】

家に備える防災グッズ【14】

家に備える防災グッズ【15】

家に備える防災グッズ【16】

家に備える防災グッズ【17】

家に備える防災グッズ【18】

家に備える防災グッズ【19】

家に備える防災グッズ【20】

家に備える防災グッズ【21】

家に備える防災グッズ【22】

家に備える防災グッズ【23・最終回】

以上です。

現実の被災地から学んだを事を基本に、いわゆる『防災マニュアル』にありがちな内容より、より現実的なアプローチをしています。しかし、管理人自身は被災体験が無いために、過不足もあるかと思います。

それでも、この内容が、この先の被害や苦痛を少しでも減らすお手伝いができればと、祈っております。

今後も、アクセスの多い過去シリーズ記事のリンク集をお送りしますので、どうかお役立ていただければ幸いです。


■当記事は、カテゴリ『防災用備品』です。

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