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2016年7月 4日 (月)

テロは対岸の火事なのか?(#1215)

Dacca
我が国でも過激思想信奉者のテロが起き得るのか?(画像はダッカのテロ事件現場周辺)


バングラデシュの首都ダッカで、繁華街の飲食店が襲撃され、日本人を含めた外国人を中心に、多数の犠牲者が出ました。

その他にも、世界各地で爆弾・銃撃テロが頻発しています。

当ブログでは、過去記事で爆弾・銃撃テロに遭遇した場合の対処法をお送りしておりますが、日本人が犠牲になったダッカでのテロ発生を受けて、過去のテロ関係記事のアクセスが急増しております。


そういう時代


当ブログとしては、テロが頻発する理由や背景などについて言及するものではありません。

あくまで、武器を使用した攻撃から『生き残る』確率を上げる方法を考えて行きます。

残念なことに、テロ事件はその発生数を増しつつあり、我が国の国内でも、いずれ発生するのではないかと危惧されています。

我々は、理由はともかく“そういう時代”に生きている、という認識をしなければなりません。

もうひとつ認識を改めなければならないことは、実は我が国でも、『テロ』が急増している、ということです。

言葉の上でのテロの定義は、思想信条などを宣伝、拡散するために取られる暴力的手段のことです。

その目的は、実行側に不都合な対象の排除と、社会に恐怖を与えることですから、いわゆる暗殺もテロの範疇となります。

我が国では、そのようなテロの危険を肌で感じるようなことは、今のところはほとんどありません。

しかし、思想信条などのバックボーンが無くても、形態的にテロに近い犯罪行為は少なくないのです。


あれもテロだった


我が国でも、確実にその発生件数が増えている、無差別殺傷事件です。

象徴的なもののひとつが、2008年に発生した、秋葉原無差別殺傷事件でしょう。犯人はトラックで歩行者天国に突入し、その後ナイフで通行人を刺傷しました。

それが可能方法のうちで最も効率が良い方法だったからであり、もし犯人が銃や爆弾を入手していたら、それが使われていたでしょう。

その他にも、通り魔的に通行人を刺傷する、人の列に故意に車で突っ込むなどの事件が急増しており、思想信条などが絡んだテロよりは、はるかに身近な脅威と言えます。

これらの事件と、最近海外で頻発しているテロが方法面で共通していることは、対象を完全に圧倒できる“戦力”を、相手の不意を突いて、警備や防護が手薄な“ソフトターゲット”に指向する、という点です。

ただし我が国の場合、そのような事件のほとんどに犯人のパーソナリティが関わっているので、ほぼ例外無く単独犯であり、銃や爆弾の入手が困難なことと併せて、海外のテロに比べると、被害は限定的ではあります。

では、我が国で海外のような、複数犯による大規模テロが起きる可能性は、どれだけあるのでしょうか。


困難、しかし残る可能性


過去記事でも述べていますが、少なくとも、現在世界各地でテロを多発させている勢力が、我が国で大規模テロを起こすことは、物理的にかなり困難です。

海外のテロを見てわかるとおり、最近は『ホームタウンテロ』もしくは『ホームグロウンテロ』、すなわちその国の大きなコミュニティに属する人物による犯行が主流です。

分かりやすく言えば、“同じ顔”の人々の中に紛れ込みながら準備、移動そして実行できる環境がある場所での犯行がほとんど、ということです。

我が国では、海外から来た実行犯が完全に溶け込めるコミュニティがあまり存在しない、つまり“目立つ”のです。

では、ある程度は安心していて良いのでしょうか。


最悪のシナリオ


我が国には、近隣のアジア諸国民及び出身者の、大きなコミュニティが存在します。その風貌は、一般的な日本人と良く似ています。

言うまでもなく、そこで暮らす一般の人々がテロに協力するようなことは無い、と言って良いでしょう。しかし、“同じ顔”のコミュニティは、意図せざるうちに、ある悪意を覆い隠してしまうこともあります。

では、東アジア人が、我が国におけるテロの実行犯になることがあり得るのでしょうか。

これは、管理人が過去から可能性のひとつとして考えていて、当ブログの記事で示唆したこともあるのですが、最近になって、国際情勢分析のプロが同様のことを警告しているのを目にしました。

シンプルに書きましょう。

我が国を敵視するふたつの勢力が、思想信条を超えて、いわゆる“敵の敵は味方”という理屈で結託する。その一方は、日本国内で目立たずに活動できる条件と、強力な武器を調達できる能力を持っている。

そして、そのふたつの勢力が、実際に直接交流を持っていることが確認されている、という事実があります。

結託することでお互いにメリットがあれば、そういうことが起こります。


誤解なきように追記しますが、これは特定の国民や民族が危険だという意味ではありません。民衆の意志とは関係なく、そのような“作戦”が実行される可能性が確実に存在し、現段階で実際に交流が確認されている、ということなのです。

もし我が国で大規模テロが起きるならば、その舞台裏は欧米や中東諸国とはかなり違ったものになる可能性が高いということで、実行側に意志さえあれば、直接攻撃よりはるかに難易度が下がる環境ができつつある、という認識はするべきでしょう。

そして、テロで狙われる場所は世界共通。“敵”を象徴して、多数を殺傷して社会に恐怖を与えられる場所です。


果たしてそれで良いのか


最後に、管理人が疑問に思ったことを。

管理人は、伊勢志摩サミットの最中、東京・新宿へでかけました。その時の警戒はとにかく厳重で、特にJR新宿駅は、構内全域にほとんど死角が無いんじゃないかと思う程に警察官が配置されていました。

しかし、歌舞伎町などの繁華街に入ると、あれっ思うくらいに警察官の姿が無かったのです。もちろん、私服警官や街頭カメラでの、目立たない監視はあったでしょう。

でも、大きなキャリーバッグを牽いた外国人観光客なども、特に職務質問などされることもなく、自由に行き来しています。歩行者天国にも、特にバリケードなどが増えていることもありません。

管理人は思いました。テロリストが狙うならば、こっちだろうと。駅の警戒で水際で止める?いや、車やタクシーで乗り付ければ問題ありません。

それどころか、車ごと繁華街に突入するのも簡単。爆弾ならば、駅で起爆するよりも、繁華街のビル街の方が看板やガラスの落下による二次被害も大きくなるし、何より楽しい場所が血に染まるという、心理的恐怖感が大きくなります。

それが世界に報道される場合、『シンジュクステーション』よりは、世界的に有名な『カブキチョー』の方が、よりインパクトが強くなり、観光にもダメージを与えられる。

サミット時の警戒状態を見て、「果たしてこれで阻止できるのだろうか」という疑問と、そこはかとない恐怖に囚われたのは事実です。

でも、それで自分の行動を制限したら、それこそ“敵”の心理戦にまんまと乗せられてしまうわけで、それがテロの効果なのです。

ですから、基本的には行動を制限はしませんが、狙われそうな場所へ行く時は、僅かでも異常を感じたらすぐ離脱する、万一の場合の避難路は常に確認しておくなどの意識は、自然災害に対するものよりも数段強化しておくべきでしょう。

それは言うほど簡単では無いのですが、我々が現実にできる『テロ対策』なのです。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。


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コメント

私は忘れません、災害時に自衛隊の活動を妨害した集団の事を!

確かにサミット中は急行が止まるような駅は警察官の巡回が目立ちましたね。わが家は近所に日本最大のショッピングセンターぐらいしか目立つ物がないのであまり意識しませんでしたが。
私に取ってハンカチと煙フード、ウエットマスクは外出時の三種の神器ですね。

北斗の拳のようなヒャッハーな世界とまではいかなくても、常に強奪に備えるできなのでしょうね。非常持ち出しセットにこそワイヤーロック等を入れるべきだと思うのです

>コメント主様

貴殿の的を得た備え、敬服いたします。

貴殿がおっしゃる、自衛隊を妨害した集団が何を指すのかは存じませんが、私も、災害派遣の自衛隊が、ある人々によって「余計な負担」を負わされることがあることは知っています。

ほとんど報道はされませんが、大災害における被災者の中には、場合によっては「ヒャッハー化」する層も含まれるわけで、実際にそういう層による事件は起きているのです。

一部の被災者が、無人の家や避難所から備蓄を盗むようなことは、それほど珍しいことではありません。

熊本地震では、おそらく初めて公式に報道に乗りましたが、特に女性に対する干渉は頻発しています。

女性用防災グッズは、被災時でも気持ちを明るく保ちたいという意味もあり、明るくかわいらしい色彩やデザインのことも多いのですが、それが一部の人間から性的干渉のターゲットにされやすいという現実もあるのです。

知人が熊本地震被災地に入りましたが、そのような現実をふまえ、被災時は「女性らしい格好」をするな、地味で身体のラインを出さない服装に徹さないと、性暴力被害に遭いやすくなると広報しています。

過去記事にも書きましたが、東日本大震災被災地でも、性暴力被害を防ぐための自警団が、各地で結成されていたのです。

報道だけ見ていると、そのような現実はなかなか見えませんが、それも現実です。貴殿の言われるような対策も各自で行うべきで、「防災マニュアル」などにも明記されなければなりません。

今後ともよろしくお願いします。

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