茨城県南部で震度4が連続(#1225)
今朝の地震の震央と震度分布(気象庁ウェブサイトからお借りしました)
本日2016年7月20日、午前7時25分頃、茨城県南部の埼玉寄りの深さ50kmを震源とするマグニチュード5.0の地震が発生し、茨城県や埼玉県などで最大震度4を観測しました。
管理人在住の埼玉県南部は震度4でしたが、震源に比較的近いので、ケーブルテレビ回線の緊急地震速報が『震度3程度』を発報するのとほぼ同時に、かなり強めの横揺れを感じました。
気になるのは、3日前の7月17日には、ほぼ同じ震央の深さ40kmで、マグニチュード5.0、最大震度4の地震が起きたばかりということです。
念のため警戒レベルアップ
茨城県南部の埼玉寄り震源域は、東日本大震災後に有感地震発生回数が増えはじめ、現在では関東地方で最も地震が多く発生する震源域となっています。
時々、マグニチュード5台半ば、最大震度5弱が発生しており、今年の5月16日にも発生しています。
しかし、震度4以上の大きめの地震が短期間で連続することはほとんど無く、震災直後の2011年に2日連続で震度4、2015年に9日の間を開けて震度4が連続したのが目立つくらいです。
今回、3日間で震度4が連続したのは、震災直後の超多発期を除けば、震災後初めてということになります。
それ以前に、この茨城県南部埼玉より震源域での有感地震回数が、このところ若干増えています。
このため、地震のメカニズムがどうこうということではなく、”活発な震源域で、いつもと違う事が起きている”という一点において、管理人はこれから1週間程度、警戒レベルをアップすることにします。
具体的には、行動中や在宅中に被害が出るレベルの地震が起きるという前提で、備蓄品のチェック、EDC装備の強化、家族との情報共有と連絡体制の再確認、安全度の高い移動方法の選択、先延ばしできる外出の延期などです。
傘を持っていくかどうか?
現実には、大きめの地震が連続したからと言って、さらに大きな地震に繋がる確率は、ごくわずかなものでしょう。
それは震源域の構造的特性にも左右されますから、それが危険に繋がる震源もあれば、全くそうでない場所もあるものの、それは現代の科学では判断できないのです。
単純に、東日本大震災(東北地方太平洋地震)前の、2回の前震の記憶が、不安を呼び起こしているということもあります(メカニズム的には別物だとわかっていても)。
特に、茨城県南部も含めた関東地方南部の地下は、北アメリカプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが三層に重なり、それぞれ別方向へ動いているという非常に複雑な構造であり、現代科学においては『何が起こるかわからない』場所なのです。
地震について科学的に考え、しかし科学が解明できないことを畏れる、自分の感覚を信じる、エセ予知やオカルトを信じる、どれもあなたの自由です。
しかし、いずれにも共通する確かなことは、何を信じていようと、巨大地震に対して、心、行動、物資の有効な備えができていなければ、それはすべて、あなた自身に跳ね返って来るだけのこと。
雨が降りそうな時、荷物を増やしても傘を持っていくかどうか、という事と全く同じです。
個人レベルの災害対策とは、豪雨の中で傘が無い、それはイヤだという気持ちが原点なのです。
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