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2016年8月 3日 (水)

【東京防災ってどうよ15】ここがダメなんだよ【11】(#1235)

『東京防災』にツッコむ、大台越えの11回目です。これまでは基本的にページ順で進めてきましたが、080ページからの02章『今やろう 防災アクション』の中には細かい問題が多すぎるので、個別にやらずに後日まとめ記事とします。

今回はさらにページを進めて地震災害から離れ、143ページからの『そのほかの災害と対策』にツッコみます。


【152ページ】特に注意が必要な場所


Photo
144ページからの、『大雨・暴風』編の一部です。

気象災害が発生しやすい場所を、低地帯、地下室・半地下家屋、河川、山間部に分けて注意を促していますが、致命的な問題が。

【山間部】
崖地周辺や山間部では、土砂災害に注意。警報が発表されなくとも、土砂災害の前兆が見られたら、安全を確保した上で避難しましょう。

土砂災害は、発生を察知してからは避難する時間がほとんど無く、最も生命に関わる結果になる災害ですが、その『対処法』として、長らく上記のような『前兆が見られたら避難』という、机上の空論がまかり通ってきました。

記事に『詳細→152ページ』とあるので飛んで見ると、例のアレです。

崖崩れ
崖にひび割れができる、小石がパラパラと落ちてくる、崖から水が湧き出る、湧き水が止まる、濁る。地鳴りが聞こえる。

地滑り
地面のひび割れ・陥没、亀裂や段差の発生、崖や斜面から水が吹き出す、井戸や沢の水が濁る、地鳴り・山鳴りがする、樹木が傾く、など。

土石流
山鳴りがする、急に川の水が濁り、流木が混ざり始める、腐った土の臭いがする、降雨が続くのに川の水位が下がる、立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる、など。

とまあ、土砂災害の前兆現象がつらつらと書いてあり、それ自体は正しいのです。

しかし、当ブログでも過去から何度も指摘している通り、上記のような前兆現象が起こる時はすでに豪雨や暴風の中であり、家の中にいて、ましてや夜だったりしたら、崖などにごく近い家とかでない限り、土砂災害の前兆を察知するのはほぼ不可能なのです。

でも、長年に渡って『防災の専門家』とやらが、実際には出来もしないこと、誰も現場でやったことも無いことを“指導”して来ました。

土砂災害の前兆現象はトリビア的興味を惹くので、聞く方もすっかりダマされていたのです。


しかし、最近はメディアの表現も変わって来て、土砂災害の前兆はわかりにくいから、風雨が激しくなる前に安全な場所へ避難せよというのが主流になってきました。

NHKの言い回しなど、当ブログの表現とそっくりなのが気になってしょうがないのですがw

そんな変化に、当ブログの記事が影響したかどうかは知りません。でも、NHKに良く出演する『防災の専門家』が、当ブログの記事を恥ずかしげもなくパクって、講演やら放送で使っているのは本当ですけどね。

さておき、そういう流れの中でも、『東京防災』は旧態然とした、現実にはまずできない『前兆が見えたら避難』というスタンスなわけです。

しかも、『警報が発表されなくとも』、危険を感じたら自主的に避難せよとありますね。ところが。


この記事に何の意味がある?


前兆がどうとかはともかく、あなたは雨がひどくて居場所が危なそうなので、避難することにしました。

どこが安全かわからないから、『東京防災』に助けてもらおうとページをめくってみても・・・避難場所の記述が全く無い!

『避難しろ』とは書いてあるけど、どこへ行けと?それは自分で考えろと?

避難すべき場所は、まず地元で避難所に指定されている学校、公民館、役場など、ということになりますが、公的な避難所は、その地域に避難勧告や避難指示が発表されないと、基本的には開設されません

さらに言うまでも無く、事実上避難勧告・指示の前段階である気象警報が発表されただけでは、開設されていないのです。でも、『東京防災』様は自主避難しろと。でも、どこへ行けとは一切なし。


そんな場合は、とりあえず役場へ行って指示を仰ぐのが良いでしょう。実際には、避難を始める前に電話で問い合わせるのが良いと思いますが、災害発生が近いかもしれないと判断したら、手遅れになる前に、まず動いてしまいましょう。役場では、避難指示などが発表されていなくても、避難者の対応はしてくれるはずです。

基本的に、土砂崩れや土石流が起きやすい山間部などの場合、役場や学校、公民館などは、歴史的に災害い遭いにくいとされる場所にあることが多いので、避難場所としても適しています。

山間部などに古くからある神社仏閣も、自然災害に対して比較的安全な場所にあることが多いので、避難場所の参考になります。お住まいの地域の安全な避難場所を、事前に役場などで確認しておくと良いでしょう。


もし屋外への避難ができない状況ならば、2階以上に上がる、崖や斜面からなるべく離れた部屋に移動するという2点だけで、土砂の犠牲になる確率は大きく下がります。

家ごと押し流されるような土石流でなければ、土砂は1階部分を貫通するだけで、家の中で止まることも多いからです。

このことは、ほとんどが1階部分で犠牲者が出ている過去の土砂災害を見れば、自ずから導かれる対策です。しかしつい先頃、2013年10月の伊豆大島豪雨災害前までは、『防災の専門家』やメディアの論調は、避難開始はあくまで『前兆の察知』ありきでした。

そんな状況に業を煮やした管理人が書いた過去記事とそっくりの内容を、それまで前兆がどうのと言っていた『防災の専門家』がテレビで偉そうに語るのを見て、なんともやりきれない思いにさせられたのです。

当ブログの最初の関連記事(2012年7月)を、文末にリンクします。


でも、記事内容をパクられたのが悔しいのではなく、この災害大国で、『防災の第一人者』とか持ち上げられている輩が、実はその程度の阿呆という現実がやりきれないのです。そいつの講演の内容とかも、恐ろしくレベル低いしウソばかりだし。

とりあえず、パクられたかどうかに確証はありませんが、内容は言い回しも含めてそっくりであり、その『防災の専門家』は、他にもいろいろ他からパクっている人物ですしね。限りなく黒に近いグレーということです。でも、とりあえず確証は無いから一部イニシャルで。なあY村さんよ。

おっとなんだか管理人の文句になってしまったw

なにしろ、『東京防災』ともあろうものが、実際にはできもしない“指導”をして、しかも『避難せよ』というだけで、その場所も方法も示さない。やっぱり、裏では低レベルの『防災の専門家』が蠢いているんですかね。本当に出て来いよ監修者。

とにかくこんな“指導”など、とりあえず書いときましたというやっつけ仕事に過ぎません。一体、誰に向けた情報なのでしょうか。


新しい都知事が決まりましたけど、どうですか?『新・東京防災』(なんなら真でもシンでもいいw)作りませんか?


■■管理人が、土砂災害からの正しい避難方法について記した、最初の記事をリンクします。当ブログスタートから約半年後の、2012年7月14日の記事です。当時発生した、九州北部豪雨災害に関する緊急特集記事のひとつです。

ちなみにこの内容、他の防災情報はほ全く参考にしておらず、豪雨時の実際や過去の土砂災害の被害状況から管理人が導き出した、ほぼオリジナルの内容です。すなわち、これ以降の類似情報はパクったか『参考』にしている可能性が非常に高いということです。でも、もちろん管理人には何の連絡ひとつもありませんけどね。

正しい情報が広まることは喜ばしいことですが、『防災の専門家』、しかも営利目的でやっているプロが、素人の情報を平然とパクって商売しているのを看過するつもりはありません。相手が匿名の素人なら、筋通さなくてもいいのかな? 

ちなみに、文中の管理人独自の表現である『9割は無駄足覚悟で』という表現にごく近い言い回しを、メディアで聞くことも増えました。果たして、誰が監修しているんでしょうね。大体見えてますが。

ちなみにその輩、東京都ともいろいろ絡んでますよ。このシリーズ記事の中でも、また後でその存在が見えてきます。
【緊急特集】豪雨から生き残れ!【3】


■『東京防災』は、東京都防災ホームページからデジタル版が閲覧できます。また、PDF版や電子書籍版も無償で配布されています。詳しくは下記リンクからご覧ください。

東京都防災ホームページ


■当記事は、カテゴリ【『東京防災』ってどうよ】です。

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コメント

いつも参考にさせていただいております。
全く同感のことばかりです。

先日iBook Storeを覗いていたら、東京防災の改訂版が出ていたので改めてざっと読み返していました。
以前から気になっていたのですが、本書P90にある「非常用持ち出し袋」の装備項目に『インスタントラーメン』があり、イラストにもカップ麺らしきものが描かれています。
保存性という意味ではある程度理解できるのですが、実際被災時(発生後しばらく)にお湯の入手が困難と思われ、また、嵩張ることから携帯性も不利であり、備蓄用ならまだしも避難用としてはたしてどの程度の有効性があるのか疑問を感じています。
もちろん、ないよりはマシですし、他に「食料」の項目があるので補助的な位置づけかとも推察されます。
調理を必要とせず、移動しながら片手でも食べられるようなものを具体的に提示した方がより実用的ではないかと考えてしまいますが、管理人さんはどのようにご覧になられていらっしゃるか、ご見解などいただけると幸いです。

>yterasawa様

コメントありがとうございます。お役に立てていれば光栄です。

カップラーメンの件、私も気になっております。というか、過去記事の中で、それについて詳細に述べている回があります。

その記事を書くに至った経緯がちょっと面白いというかくだらないので、その記事を引用しつつ、カップラーメンの件については1本特番記事を書かせていただこうかと思います。

例によって、低レベルの『防災の専門家』が登場するんですよw近々お送りします。

基本的には、おっしゃる通りなのです。

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