2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

« 【東京防災ってどうよ26】ここがダメなんだよ【22】(#1254) | トップページ | 【東京防災ってどうよ28】ここがダメなんだよ【24】(#1256) »

2016年9月 9日 (金)

【東京防災ってどうよ27】ここがダメなんだよ【23】(#1255)

『東京防災』にツッコむ23回目、今回は英語編の3回目です。

Safe_place

なんかどんどん日本英語のカオスにハマっていくぞw


どこへ逃げればいいですか?


質問:Where is a safe place?
(どこへ逃げればいいですか?)

答え:Do you have a map?You should go there.
(地図を持っていますか?あなたはそこへ避難すべきです〔地図を見て案内〕)

うーん、英語以前に、こんな質問されてもなぁ。

これは災害の第一撃の後、どこへ行けば安全か訊ねられた状況でしょう。その状況で絶対に安全という場所、答えられますか?

結局、避難所を案内するしかありませんし、それなら前回記事で採り上げた文章と同じです。

でも、そこが余震、火災、津波など二次的災害に対して絶対に安全だと、あなたは言い切れますか?それに、相手が地図を持っているという、ご都合主義的な状況設定がおかしい。

本来ここでは英語での道案内という、ちょっとハードルが高い答えが要求されるのですが、地図でごまかされたw

英文としては、shouldだのwouldだのが出てくると、一気にわかりづらくなりますね。いえ、もっとシンプルでいいんです。

で、こういうシチュエーションでの、ある意味での“ごまかし”も含めて、答えてみましょう。

まず、地図が無いとして、道案内の基本2パターン。
go this way
turn right (left)

これだけで、近所なら大体事が済みます。

交差点はcrossingまたはintersectionですが、crossでもほとんど通じます。手を交差するジェスチャーを加えればなお良し。ちなみに、踏切はrailroad crossingと、そのまんまですw

細かい場所がわからなければ、go this wayと方向だけ示して、あとは前記事で出た必殺のSorry I'm not sure.(すんません《これ以上は》よくわからないんです)で。

なにしろ、わからないならわからないとはっきり伝えなければなりません。英語がわからなくても、I'm not sure.でいいんです。

つい言ってしまいがちな I can't speak English.は、英語がわからないという理由だけであなたとのコミュニケーションを拒絶する、話を聞く努力をするつもりもありませんという、とても失礼な反応なのです。

理解してもらえるかなと、おそるおそる英語で話しかけたのに、いきなりI can't speak English.と返されて、多くの外国人はかなり傷ついているんですよ。これ、日本に来たことのある管理人の友人は、みんな言います。

これ、立場が逆だったら「日本語ワカンネーヨ 話シカケルナボケ!」と言われるくらいの感じだって知ってました?

せめて、聞く努力をしてあげましょうよ。でも、わからなければ Sorry I'm not sure.で。


話が逸れましたwで、とりあえず安全と思われる避難所を案内するわけですが、そこが本当に安全か自信がなければ、この一語を付けましょう。

temporary(テンポラリ)

一時的な、という意味です。temporary evacuation areaは一時避難場所。すなわち、そこは最終的な避難場所ではなく、状況によってはさらに避難行動が必要な場所、という意味になります。

余談ながら、temporaryの対義語は permanent(永久の、恒久的な)。いわゆるパーマは、巻き髪がそれまでとは比べものにならないくらい長く保たれる技術に対して“永久の”と名付けられたという、どうでも良いトリビアでしたw

ちょっとイヤらしい話ですが、「あの場所なら安全だ」と言われて避難したら被害に遭ったなどという場合、訴訟沙汰になる可能性も無いとは言えません。特に米国は、訴訟社会ですからね。

でも、temporaryをつけておけば、そのリスクはかなり減らせるでしょう。

そんなの非現実的ですか?現に、日本人同士でも行政の避難指示などの問題が訴訟になっていますよね。それが個人に降りかからないと言い切れますか?


より現実的な答えとは


今回は、このネタ一本で行きましょう。とても大切なシチュエーションなのに、『東京防災』ではあまりに簡単にごまかされていますから。

とりあえず、地図はさておいて、~すべきだというshould なんか使わず、シンプルに

Go to temporary evacuation area.と答えれば良いでしょう。


では次に、避難場所を訊ねられて、ある場所を案内したものの、そこが本当に安全かわからない。であれば、そこで想定される危険を教えてあげたいもの。その場合の、超シンプルな言い方を考えてみましょう。

■津波が予想される場合
日本語のTsunamiは、東日本大震災のずっと前から世界語になっています。ちなみに英語ではtidal wave(タイダル ウェイブ)ですが、ツナミで世界どこでも通じます。

津波からの避難は『高台に逃げろ』。これを最もシンプルに言うと、

Go higher!(Tsunami coming!)
(ゴー ハイァー! ツナミ カミン!)
少しでも高い場所に行け!(ツナミが迫っている!)ということです。

もし津波が来たら高台へ逃げろ、ということなら、Go higher if Tsunami coming ! と、if を入れてやるだけです。文法的には、if Tsunami comes が正しいんですけどねw

Run higher!だと、すぐに高台へ逃げろというニュアンスになり、より良いでしょう。to が抜けてるとか目的詞が無いとか気にしないですぐ逃げなさいってw

これがもし『東京防災』の記事になったら、
You have to evacuate to higher place as soon as possible ! とか、まあ英作文の試験みたくなるんじゃないですか?w

でも、すぐにと言いたければ、immediately(イミディエトリイ)か right now(ライト ナウ)をつけるのが普通です。


■余震が予想される場合
つい、余震って英語でなんて言うのかな、なんて考えてしまいませんか?地震はearthquakeまたはquakeですが、余震は実は意外な言葉です。なんと aftershock なんですよ。

でも、そんなこと知らなくてもno problem。余震は、さらに来る地震ってことですよね。それに気をつけろと伝えれば良し。

caution more quake.で通じます。しかしcaution(コーション=注意)は名詞であり、動詞が先頭に来る命令形ではありませんが、cautionに関しては、こういう会話表現は普通です。

動詞をつけたければ、何にしますか? なんと use が普通なんですよ。例えば、

It expected more quake. Use caution strictly ! (さらに地震が予想されます。厳重に注意してください!)

なんて表現になるわけです。

なお、大きな地震は big quake で大丈夫。ただ、巨大地震というニュアンスなると、massive quake なんですね。
この表現は、東日本大震災の英語報道で盛んに使われていました。


■火災が予想される場合
これも余震と同じで、caution fire で大丈夫。

ただ、これだとあなたが火事を出すなという意味にもなりますので、大火災に注意しろ、と伝えたい。これも big fire で大丈夫ですが、他にも major, great , large ,など、なんか大きそうな言葉いろいろ使えます。

最大級は、やはり massive fire でしょうか。

ちなみに、火災旋風は?

管理人はfire tornado (ファイア トーネード=炎の竜巻)だと思っていて、まあそれでも通じるでしょうが、正確には違いました。竜巻の本場米国では、tornadoとは雲に届く巨大なつむじ風、というニュアンスがあるようです。

火災旋風はfire whirlwindで、炎のつむじ風という意味です。発音が結構難しいのですが、ファイア ワールウインド と言えば大丈夫でしょう。

という感じで、別に自慢するわけじゃないけれど、英語が得意ではない、でも英語で伝えたいという人には、こういう内容じゃなければいけなくないですか?

でも、公式にはこういう“伝わるけど正しくない英語”は書けないのでしょうね。それにしても非現実的なのばかり出てくるけどねw


まだ続きますよ。


■当記事は、カテゴリ【『東京防災』ってどうよ】です。


« 【東京防災ってどうよ26】ここがダメなんだよ【22】(#1254) | トップページ | 【東京防災ってどうよ28】ここがダメなんだよ【24】(#1256) »

『東京防災』ってどうよ」カテゴリの記事

コメント

アシュラム、避難所って意味だと思っていたら、違うようですね。
ちょっとネットで調べてみると、 asylum=亡命 という訳が出てきました。
しかも、発音もちょっと違うみたいですし。
 
お騒がせしました。

>N様

ありがとうございました。そうでしたか。ヒンドゥー教の寺院とかも出てきて、混乱しておりましたw

また何かありましたら、是非ご意見など頂戴できればと思います。よろしくお願いします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【東京防災ってどうよ27】ここがダメなんだよ【23】(#1255):

« 【東京防災ってどうよ26】ここがダメなんだよ【22】(#1254) | トップページ | 【東京防災ってどうよ28】ここがダメなんだよ【24】(#1256) »