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2016年10月21日 (金)

村井が何か言う前に知っておいて欲しいことw(#1287)

本日2016年10月21日に発生した鳥取県中部の深さ11kmを震源とするマグニチュード6.6、最大震度6弱の地震の後、余震が非常に多発しています。

2000年10月6日に発生した鳥取西部地震(マグニチュード7.3、最大震度6強)の時よりはるかに多発しており、今後しばらくの間は、被害が出るレベルの余震への警戒を続ける必要があります。

なお、気象庁発表によると、この地震は『西北西-東南東に圧力軸を持つ横ずれ断層型』とのことで、発震直後に当ブログでも予想した通り、過去に鳥取県で起きた大規模地震と同様のメカニズムでした。


地震の巣なのか?


鳥取県付近は、特に活発な活断層が確認されているわけではありません。しかし1943年の鳥取地震、2000年の鳥取県西部地震など、大きな地震が時々発生する地域です。

そこまで大規模でなくても、震度4クラスの中規模地震は、それほど珍しくありません。発震メカニズムは今回も含めていずれも横ずれ断層型であり、鳥取県内特有とも言えるものです。

そして、ここ数ヶ月の間、この地域で小規模地震の頻度が比較的上がる傾向が見られていました。


先回りしておきます


ここから話題はガラっと変わりまして、電子基準点ネタでおなじみの地震予知芸人、村井俊治が言いそうなことに先回りしておきましょう。

村井は最新のメルマガで、鳥取・島根地方を村井基準で上から2番目の『警戒レベル4』に指定していました。

これだけ見れば、村井の予知が成功した様に見えますね。

でも、ここからが予知芸人の面目躍如たるところですw

下画像は、村井が10月19日のメルマガで指定している警戒エリアです。
Murai1
相変わらず、関東は最大警戒レベル指定ですよw

確かに、鳥取・島根が『警戒レベル4』指定されています。

ではこの警戒指定エリアを地図上にプロットするとどうなるかというと・・・
Murai2

さあ、笑うところですよwww

ご覧のように、北海道を除く日本列島の大半が『警戒レベル4』というものすごさ。そして関東は、村井史上初wの『警戒レベル5』なんだって。

図にはありませんが、南西諸島全域も、先島諸島まで全部『警戒レベル4』ですし。

早い話が、北海道以外の日本のどこで震度5クラス以上が起きても、『的中』が宣言できる体制で待ち構えているだけです。

しかも、囲まれたエリア以外で震度5クラス以上が起きた場合でも、どこでおきても警戒エリアの近くになりますから、強引に『的中』を宣言します。これは過去に何度もやっているし。

さらに、村井大好きなメディア、例えば『週刊P』では、警戒エリア外で起きた地震でも、警戒エリアが揺れたから当たり、のようなニュアンスで記事を書くものすごさ。まあ、商売ですから派手にやった方が勝ちなのでしょうが。


でも、『的中』を宣言するメルマガやメディア記事には姑息なことにこんな図は絶対出さず、当たった部分だけを強調するという手法で“正確さ”をアピールするわけです。

こんなもん、アホでもできますがな。いや、アホしかできんw

というわけで、今後村井が何を言い出そうと、こういうカラクリだということを覚えておいてください。


なぜ鳥取・島根が?


ところで、村井の予知手段は電子基準点データの『異常変動』が拠り所でしたよね。

なのに、なんでこんなに広域が警戒エリアなのか。そしてその中に、なんで鳥取・島根が入っているのか。

これは、ずっと村井ウォッチをしていれば、すぐわかります。

当初はそれなりに電子基準点の『異常変動』(もちろんノイズに過ぎませんが)を拠り所にしていたのですが、商売でかくする一方で、世間からの批判も多く浴びるようになってきたので、とにかく『的中』実績を作らなければジリ貧になる、という不安が出てきたのでしょう。

そこで、もう電子基準点なんか事実上どうでも良く、要は地震が多発する地域をまとめて警戒エリアに指定するように変わって来ているのです。

当初は無視していた東北から関東の太平洋岸が、いつの間にか加わっているのがその典型。今、日本で一番震度5クラス以上が起きやすい場所ですから。

で、震度5クラスがちょっと続いた関東は、そういう理由で最大警戒エリア指定となったのでしょう。

そこで、何故鳥取・島根かというと、上で書いたように、ここ数ヶ月、その地域での小規模地震が増える傾向にあったのです。だから指定しておいたら、今回それがたまたま功奏したというだけのことです。

その証拠として、村井が今年(2016年)3月に、フジテレビの『Mr.サンデー』に出演した時に示した警戒エリアがこちら。赤文字は、実際に起きた地震の場所を追記したものです。
Murai39

ご覧の通り、鳥取・島根はノーマークです。あれから半年ほど経って、今では日本列島の大部分が『警戒レベル4』指定になっていることが、何とかして『的中』させなければ商売が立ち行かなくなって来ている、村井の焦りを感じさせるわけですよ。もう恥も外聞もない。

関東にしても、3月時点では相模湾を中心とする、静岡や神奈川が主な警戒エリアだったのが(当時、神奈川で『異常変動』が出たとされるからです)、今では東京中心の、いわゆる南関東直下型地震が懸念されるエリアにい、いつの間にか変わっているし、前回ハズした茨城の地震多発エリアも、いつの間にかカバーされていて。

こういう変化も、村井の気分ひとつなんですよね。だから、ある時は指定していた熊本地方も、指定が長すぎて「心が折れた」という意味不明の理由によって指定解除し、その直後に熊本地震が発生した後は、「心が折れていなければ予知できていた」という、もう科学でもオカルトでもエセ科学でもない、もう村井ワールドとしか呼べない世界なんですよw

それにしても、全くの偶然とはいえ、今年の日本はこの時村井が警戒エリアとした場所以外で、熊本、茨城北部南部、鳥取と大きな地震が起きているのです。これでは北海道が心配になる、というのは冗談ですがw


なにしろその程度の話ですが、一旦メディアでアオられると、それなりの宣伝効果を生んでリターンを得られるのが現実です。ですから、こういう手法がまかり通るのです。

科学者としての良心どころか、人としてダメダメなんですね。村井なんか信じたら、地震云々以前に、人として恥ずかしいですよ。


でも最近、あの早川も同様の手法使い始めてますね。それはまた別の機会に。


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。

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コメント

それにしてもこの人の講演は減りませんね。
困ったものです。

東大が名誉教授の称号を剥奪してくれれば一気に評判を落とすでしょうし、週刊誌も叩きに転じてくれるかもしれませんが、名誉称号剥奪なんていうあまり前例のない(全くないかどうかは知らない)ことはなかなかやってくれないでしょうね。
週刊ポストはそれで逆に英雄化する可能性もありますが。。。

>暇人様

本当に困ったものです。最近、明らかにしてくれた方がいらっしゃるのですが、村井の会社の代表取締役は、芸能事務所を経営している、メディアにかなり顔が広い人物のようです。『週刊P』にも、その人物が売り込んだと。

あの会社の住所も、その芸能事務所と同じだそうですよ。

つまり、芸能人を売り出すように、東大名誉教授をプロモートしているということですね。メディア側も、眉唾モノでもとりあえず数字になるから使うのでしょう。責任取る必要ないし。

最初から、ろくに予知できない地震科学の向こうを張って、人々を守るために専門家でもないのに立ち上がり、批判にもめげずに戦う孤高の戦士、みたいなイメージ戦略をしていますから、もし名誉称号剥奪なんてなったら、おっしゃるように「世間の無理解とそれでも戦い続ける聖戦士」くらいのアオり入れて来るでしょうね。

まあ、確かにプロモートする側からすればオイシイ話ですよ。でもそろそろ飽きられて来ていますから、この先、どう展開させて行くかが見ものですが。

最大のプロモーションは、「巨大地震的中」の実績を作ること。一度やれば、それまでがどうだろうとしばらくアオれますから。だから、警戒エリアがやたら増えているわけですね。当てたら勝ち。

これからもしっかりウォッチして行きますよ。でも、アンチもやりすぎると話題作りに加担することになっちゃうのでホドホドにw

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