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2016年11月

2016年11月24日 (木)

【管理人ひとりごと】大雪と福島沖地震の裏に(#1295)

今回は、管理人ひとりごとでございます。


54年ぶりだそうです


本日11月24日、昨晩からの雨は夜更け過ぎに雪に変わりました。(このフレーズを使いたがる世代ですw)

管理人在住の埼玉県南部でも、午前10時現在もかなり密度の高い雪が降り続いています。

明け方より雪が乾いて来ているようで、予報どおりこのまま午後まで降れば、それなりに積もりそうです。

なんでも、東京都内での11月中の初雪は1962年以来だそうで、それがチラチラではなくこんなにがっつり降るのですから、気候の変化を感じずにはいられません。


この雪は、大陸からの寒気の南下と本州の太平洋側に沿って北上する低気圧の組み合わせによるものですが、低気圧がもっと強力な、いわゆる『爆弾低気圧』だったら、関東でもドカ雪となります。


関東暮らしが長い管理人の記憶では、昔の関東の雪は北から降ることが多かったと思います。

今よりずっと降雪量が多かった日本海側から、雪雲が上越山地を越えて関東にまで流れ込んで来て雪を降らせる、という感じでした。

でもここ数年は特に、太平洋側の低気圧が北から寒気を引っ張り込む形が急増し、冬の低気圧も確実に強力化しています。

これは、冬でも海水温が昔より高く維持されていることによる、冬の低気圧の”プチ台風化”と言っても良いでしょう。

今後、地球高温化の進展と共に、しばらくの間はこのパターンが確実に増えて行くのは間違い無く、太平洋側でも被害が出るドカ雪となることが増えて行くでしょう。


雪の中に社会問題を見るw


東京など太平洋側の都市部が雪で大きな影響を受けると、雪国の人たちには、「あの程度の雪で大騒ぎだ」と笑われます。

管理人は関東出身ですが、北海道で暮らし、豪雪地で仕事をした経験もありますので、笑う方と笑われる方、両方の感覚がわかります。

もっとも、管理人の出身地は雪があまり降らないものの、子供の頃からちょくちょく新潟へスキーに通う、雪大好き少年ではありましたがw


なにしろ、普段あまり雪が降らない場所の人が雪に慣れていないのは当然としても、相変わらず雪をナメてかかる人が多いのは困りもの。

かつてよりはだいぶ減りましたけど、これだけ予報されても、あくまでいつも通りの暮らしをしようと言うか、ぶっっちゃけ何も考えていない人、まだかなりいますよね。

正直言って、そんなのは中年男性が一番多い。ある意味で社会を動かすコア層と言っても良いその年代が、最も危機管理が甘いなと。

本来は一番危機に敏感でなければならない層が、実は変化への備えが一番後手になる。そしてそれは、雪対策に限らなくて。

降りしきる空のカーテンの向こうに、もっともっと大きな問題が見え隠れしているようだと、かなり大袈裟に考えてみる管理人ではありました。

さあ今年もまた、冬が来る。


プライドの問題だ


もう一題、全く違う話など。

先日、福島県沖の強い地震で、津波が発生しました。

すると翌日、これは名指しで行きますが、夕刊フジの大見出しがこんな感じ。

『次は関東か?』

他は管理人が見ていないだけで、タブロイド紙、週刊誌、ゴシップメディア系にはそんなのが多かったのでしょう。

しかしまあなんと意味が無い、数字のためなら何でもアリという、ジャーナリズムの欠片も無いクソ記事だこと。

中身は読まずにもわかります。最近の大きな地震を列挙して、『専門家』の「いつどこで起きてもおかしくない」とか言う当たり前のコメントを載せて、不安をアオっているだけでしょう。

あの村井とか早川は既に学究の徒ではなく、カネ儲け優先の地震予知芸人化していますけど、タブロイドとは言えいちおう報道メディアですからね。

目先の数字の前には、もう報道のプライドなんかどうでも良くなっちゃったんだなと。


でも、そんな見出しにはつい惹かれてしまうのも確かです。それでも、そんな見え透いた仕掛けに乗らないのは、メディア情報の受け手である我々のプライドの問題ですよ。

だって、大衆はバカだからメディアや『専門家』(エセを多数含む)がビビらせれば、喜んで食いついて来るって思われているんですよ。

カネ払っちゃったら、負けですw


ちなみに、予知芸人早川のメルマガ『予知するアンテナ』では、先日の福島沖地震の前にはいつも通りなんとなく東北地方を広く警戒ゾーンにしていましたが、何が凄いって予想はマグニチュード5程度なので『避難が必要な状況にはならない』って断言していましたよ。

東北地方でM5程度なんざ誰でも予想できるし、こんな無根拠の不良情報をバラ撒いて、しかもカネを取る(払う人がいる!)のが、この災害大国の現実ですよ。

村井も、福島沖地震に食いついて来るのは間違いありません。なんたって、村井的には今、関東が最高警戒度指定ですから、「次は」と騒ぐのは間違いない。というか、騒がないとカネにならない。

早川も村井も、過去の『的中率』を検証すれば、当てずっぽう以下というのが事実ですし。

ところで、近いうちに『村井のしくみw』(仮)という記事上げますね。どういうカラクリで儲けているかという。


とにかく、物事を正しく見て、正しく判断し、正しく行動する。そういう意識とプライドをしっかり持って行きましょう。

肩書きやキャッチーな見出しに振り回される、愚かな(と、メディアが考える)大衆にはなりたくないものです。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2016年11月22日 (火)

福島県沖でM7.4・津波発生(#1294)

Img_2447
地震発生約1分30秒後の強震モニタ画像


本日2016年11月22日、午前5時59分頃、福島県沖の深さ25kmを震源とするマグニチュード7.4の地震が発生し、福島県沿岸部などで最大震度5弱を観測しました。

この地震で福島県沿岸に津波警報(予想波高3m)が発表され、その後宮城県沿岸部にも津波警報(予想波高3m)が追加発表されました。

当記事執筆時点では、宮城県の仙台港で最大波高1m40cmの津波を観測し、なお上昇中となっています。

この地震により、福島第二原発の使用済み核燃料冷却水の循環ポンプが停止しましたが、約1時間30分後に復旧しました。現時点では、東日本沿岸部の他の原発も含め放射線漏れなどの被害に繋がるような状況は見られていません。


地震のタイプ


気象庁発表によると、この地震は『北西-南東方向に張力軸を持つ正断層型』とのことで、当初は震源深さ10kmと速報されましたが、深さ25kmに修正されています。

福島県沖におけるこのタイプの地震は、東日本大震災後に発生頻度が上がっていましたので、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の余震ということができます。

しかし、東北地方太平洋沖地震とは発生メカニズムが異なりますので、同一震源域での直接的な余震ではない広い意味での余震、いわゆる『誘発地震』ということができます。

東北地方太平洋沖地震は、ほぼ東西方向に圧力軸を持つ逆断層型、すなわち太平洋プレートの圧縮力による『プレート境界型地震』でしたが、今回の地震は、岩盤内に働く引っ張り力(張力)によって岩盤がずれる正断層型です。


なお、マグニチュード7.4(速報値7.3から修正)という規模は、管理人が知る限り2番目に大きな規模の余震と思われます。

最大の余震は、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震本震の約15分後に宮城県沖で発生したマグニチュード7.5の地震で、これは『アウターライズ地震』と呼ばれるタイプの浅い地震でした。


幸運だったこと


この地震の速報値は、深さ10kmでマグニチュード7.4でした。もしその通りであれば5mクラスの津波が発生していてもおかしくなく、震央の位置からすれば、数分で陸地に到達していたでしょう。

しかし実際には深さが25kmと比較的深めだったので、海底の変形量があまり大きくなかったこと、断層の動いた方向により、最初は『引き波』が発生し、その後『押し波』に変わったことから、陸地への到達まで数十分の時間がかかりました。

また、震央がもっと陸地に近いか陸地直下だった場合、最大震度6弱~6強の揺れになったものと考えられます。過去の例を見ると、このタイプの地震が沿岸直近や陸地直下で発生していることもまれに起きているので、今回そうでなかったことも幸運と言えるでしょう。


デマに騙されないで


去る11月13日、ニュージーランド近海でマグニチュード7.8の地震が発生しました。

そして11月14日には、月の軌道が地球に接近する、いわゆる『スーパームーン』という現象がありました。

そして今回の福島沖地震が起きたので、今後しばらく両者を絡めたデマが飛び交うことと思われます。


注意しなければならないことは、何らかの関係があるとされる前提条件が、全くウソだということ。

一部で、ニュージーランドで地震が起きると日本でも起きると言われますが、統計的に見れば全く相関は見られません。これは、2011年2月22日に発生したニュージーランド・カンタベリー地震の約1ヶ月後に東北地方太平洋地震が発生したことから、まことしやかに言われ始めました。

そして今回は10日後ですから、また一騒ぎ起きそうです。さらに、『スーパームーン』が近かったということで、いろいろ言われるでしょう(既に始まっていますが)


しかし、これは偶然としか言いようがありません。そういう連鎖メカニズムが存在するかどうかということとは別の問題で、長年に渡る統計を見れば、それぞれ全く無関係に発生しています。ニュージーランドと日本の地震が近かったのが2回目だからといって、関連があるとは全く言えません。

それに、一時は南太平洋のバヌアツ諸島での地震の後、日本でも発生するという話があったものの、いつの間にかそれがニュージーランドに変わっているという、まあその程度のものです。

一部で、過去の『スーパームーン』の時に大地震が多かったなどとまことしやかに言われてもいますが、これは全く事実に反する、完全なウソです。

しかし、人の不安はとてもオイシイ商売になりますから、そういうことを広めたい手合いがたくさんいる、ということです。

そのような根拠の無いデマ情報には、決して惑わされませんように。

そんなものは全く関係なく、巨大災害はいつでもあなたの身に降りかかる可能性があるのです。

■当記事は、カテゴリ【地震関連】です。

2016年11月15日 (火)

交通状況の急変から自衛せよ(#1293)

Fujisawa
神奈川県藤沢市の踏み間違いによる転落事故画像(11/13)


別に狙ったわけでもなく、狙いようも無いのですが、これが現実ということです。


これは偶然ではない


過日(2016年11月1日)横浜で発生した高齢ドライバーによる小学生死亡事故に関連し、高齢ドライバーが増えていることによる危険を指摘する記事をアップしました。

するとその後2週間のうちに、立て続けにアクセルとブレーキの踏み間違えによる死亡事故が発生し、巻き込まれた3人が犠牲になりました。

さらに、交差点で一時停止無視の可能性が高い死亡事故も。

いずれも、認知症の可能性が高い高齢ドライバーによる事故です。

2件の踏み間違え事故のドライバーは、警察の聴取に対して、いずれも「ブレーキを踏んでも止まらなかった」と証言していると報道されました。

細かいことですが、管理人の記憶では、かつてはこのような事故の証言は「アクセルとブレーキを踏み間違えた(かもしれない)」というように、事故後に自分のミスを認識しているようなものが多かったような気がします。

警察発表や報道側のニュアンスにも影響されるものの、これらの証言は、事故後も自分のミスを認識していない、そういうレベルの高齢ドライバーが増えたという見方ができるかもしれません。

11月13日に神奈川県藤沢市で発生した、立体駐車場からの転落事故のドライバーは50代ですが、この人は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と証言しているのが象徴的です。

このような状況は、ここ2~3年における管理人の印象と全く一致しているだけでなく、不安な動きをする高齢ドライバーが急速に増加しているのを、日々感じています。

記事を上げた途端に類似事故が連続したのも決して偶然ではなく、こういう状況が当たり前になって行く時代だ、ということです。

言うまでもなく、ここで高齢者がどうのとか、社会がどうのとか論じるつもりは一切ありません。

ごくシンプルに、簡単に凶器になる自動車を実際に凶器に変えてしまうドライバーが、理由はさておき確実に増えている、ということを危惧しているのです。

報道される事故の裏に

それでも、約半月の間に日本中で死亡事故4件という発生率ならば、それほど差し迫った危険に思えないかもしれません。

しかし、これは恐ろしい数字なのです。10年前には、このような事故は1年に数件というレベルだったのですから。

『ハインリッヒの法則』というのをご存じでしょうか。

何か大きな事象が1回発生した場合、その裏には少しレベルが落ちる事象が多数隠れていて、その比率はおおむね

1:29:300

になるという法則です。

この場合に当てはめると、高齢ドライバーによる1件の死亡事故が起きる裏には約29件の傷害・物損事故と、約300件の事故一歩手前、いわゆる「ヒヤリ・ハット事例」が隠れていると言うことができます。

厳密な数字はともかく、ここ半月の間に3件も死亡事故が起きた裏には、少なくとも数十件の『認知力低下』に起因する、報道されない事故が起きているということです。

そして、それらすべての事例で、何か少し条件が違えば重大死亡事故に発展する可能性があり、この先さらに増えて行く。

そう考えると、決して他人事ではなくなってきませんか?

危険が存在する場所

では、そんな高齢ドライバー事故は、どんな時間や場所で起きやすいのか。

それを考えることが、自衛への第一歩です。

まず発生時間ですが、これは圧倒的に朝から夕方の間です。高齢ドライバーは夜間はあまり車に乗らず、昼間に仕事、買い物、病院通いなどで車を使うことが多いからです。

そして、これは管理人の印象ですが、朝の通勤・通学時間帯と午後遅めの時間の危険度が高くなるように感じています。

場所については、駐車場で車を停める時の踏み間違いが目立つのですが実はそうではなく、交差点での一時停止無視、大きな道への合流での飛び出し、すれ違い時などの接触、二輪車の見落としによる衝突など、言わば『普通の交通事故』が最も増えているのです。

たまたま死亡や重傷事故になっていないから、報道されないだけなのです。


もちろん、交通の危険は高齢ドライバーだけではありません。

しかし、それが事故の原因として急速に増えている要素である、ということは間違いないのです。

道を歩く時も運転するときも、そういう状況なのだと強く認識して、セルフディフェンスに務めなければなりません。


■当記事は、カテゴリ【交通の安全】です。


2016年11月 7日 (月)

子供の命を奪った火災は不可避だったのか(#1292)

昨日11月6日、東京の明治神宮外苑で開催されていたデザインイベントで展示物の火災が発生し、逃げ遅れた5歳の男の子が焼死するという、あまりにも痛ましい結果になってしまいました。

この事故を受け、主催者は「消防法の規定に基づいていた」とコメントしましたが、一方で「600以上の出品があり、すべてをチェックするのは不可能」とも言っています。

しかし、大型作品はそれほどの数があるわけでは無いので、チェックは十分に可能だったはず。


これは人災なのか?


実は管理人、かつては東京ビッグサイトなどのイベントを運営する仕事をしておりましたので、そちら方面はプロです。防火管理者資格も持っております。

そういう目で見ると、火災を起こした作品は、異常とも言える状態でした。

そんなものを出した出品者と、それを見落とした主催者の責任は免れないものと考えます。


合法と非合法の狭間


会場の設営状態は、ニュースで見る限り、確かに消防法に適合したものに見えます。

展示スペースの間にはすべて幅3m程度の通路(避難動線)があり、展示スペースの周囲は、防炎加工した合板とアルミフレームのバックパネルで囲まれています。

このパネルは、専門の業者がイベント用に製作・設営しているものであり、強度や防炎性能は消防法の規定を満たしています。

さらに、展示物の近くには消火器が設置してあるのが見えますが、これも消防法による規定です。

もっとも、会場設計の段階で消防の認可を受けているので、設営内容で問題が出ることはまずありません。


展示物に関しては、見方によって判断が分かれる部分でもあります。

それは、それが主たる展示物なのか、付帯的な装飾かということ。

例えば、燃えやすいカーテンでも、それが商品や作品など状態が変更できないものであれば、安全を確保した上で、そのまま展示できます。

しかし、それが付帯的な装飾の場合は、木製の造作は浸漬による防炎加工が必要、装飾用の布地は、浸漬による防炎加工の上で造作に密着または接着していなければならない、つまり、一気に燃え上がりやすいふわりとさせた状態は認められないなどの、消防法による厳しい規制があります。

浸漬加工とは、防炎溶液にどぶ漬けして染み込ませる加工のことで、防炎スプレーをかけるなどの加工では認められないということです。

今回火災を起こした作品は、もちろん主たる展示物ですから、構造や造作の内容について、消防法の規制を強く受けるものではありません。

しかしその展示状態は、やはり異常としか言えません。どう見ても、『火災の発生を予見できた』としか言いようがない。


最悪の条件?


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上画像は、火災前の展示状態です。そして、暗くなったら下画像のように内側からライトアップ。

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これがどういうことかというと、

■防炎加工をしていない木材による骨格
■非常に燃え上がりやすい大量の木屑による装飾
■熱がこもりやすい内側からライトアップ

という、燃えてくださいと言わんばかりの状態です。

照明は、発熱が比較的少ないLEDランプだったようですが、このクラスになると、点灯中は手で触れないくらいに発熱します。

それが乾燥した木屑の中に埋まるように、すなわち熱がこもるように設置されていたら、どうなるか。

さらに、作品内部に通した電気配線のショートや発熱も、無いとは言えません。

正直なところ、専門の電気業者ならば、このような設営はしないと思うのです。照明器具は、出品者側が設置した可能性が高いと思われます。


気になること


この事故は、イベント屋的な視点で見れば、起こるべくして起きたとしか思えません。

火災以前に、子供の出入りが自由という展示スタイルならば、破損や転落などの可能性も含めて、常時監視が必要だったはずですが、おそらくそれは無かったのでしょう。


実は、ネット上に救出場面の鮮明な動画がアップされているのですが、凄惨な映像なので、リンクはしません。

それを見ると、ほとんど火が消えた後に、脚立を叩きつけて作品を破壊しようとするものの効果が無く、最後には数人で持ち上げてひっくり返しています。

その程度の重量なのですから、もっと早い段階でそうするべきでした。子供が助かったかどうかは別にして。

それ以前に、もっと早い段階で全力の消火活動が行われれば、また違った結果になっていたかもしれません。炎上中の画像を見ると、火災が最も大きくなる最盛期になるまで、誰も消火活動をしていないように見えるのです。

さらに気になるのは、出火前の映像に写っている、作品の後ろに設置された消火器が、ほぼ鎮火後の救出場面でも同じ場所に写っている、ということです。使われたようには見えません。

消火器による消火が行われている画像もありますが、上記のことからも、出火後最短時間で全力の消火活動が行われたのか、大いに疑問が残ります。


・・・・と、ここまでの記事は11月7日の午前中に書きました。

その後、日没後に作業灯として持ってきていた白熱灯を作品内で点灯していた、というニュースが入ってきました。白熱灯は温度が200℃近くにも達するので、乾燥した木屑に囲まれた中で点灯すれば、過熱して出火するのはほぼ間違いありません。

どうやら、それを予見できなかった出品者側の重大な過失による事故と言えそうです。

とはいえ、本来のLED照明だけでも、木屑に囲まれた形での設置は過熱の恐れが高く、配線の過熱やショートも含めて、火災対策がなされていたとは全く言えません。

これではっきりしたことは、やはり照明器具の設置は出品者側が行ったもので、専門の電気業者ではなかったということです。プロは、あんな危険なことは頼まれてもやらないでしょう。


まだできることがあったはず


Img_2277

会場各所には、消火器が何本も設置されていたはずです。それを全体的に把握しているのは主催者側ですが、有効な初動、すなわち火がまだ小さいうちの初期消火活動はほとんど行われていなかった、という風に見えます。

主催者側には、一応防火管理者が任命されているはずですが、現実には出火時の初動は出品者任せだったものと思われます。これが屋内展示施設ならば、火炎感知器やスプリンクラー、放水銃などが作動したでしょう。

屋外だったことが、さらに初期消火を遅らせたということもできます。


実は、上画像には消火における象徴的な問題も映し出されています。

消火器使用者が風下から火点へ接近しているので熱気で十分に近寄れず、しかも消火剤が風で吹き戻されています。

しかも、消火剤をもっともかけなければならない『火の根本』ではなく正面に向けて噴射しているので、これでは火の勢いを抑えることさえほとんどできないうちに噴射が終わってしまったはず。

これは、当ブログ過去記事でも触れていますが、消火器使用における典型的な失敗例であり、普段から意識や訓練をしていないと、多くの人が陥る失敗なのです。

消火器使用における失敗例と対策については、下記リンク先の過去記事をご覧ください。
【東京防災ってどうよ05】ここがダメなんだよ【1】(#1213)


このように、この悲惨な事故は、多くの面での問題が見え隠れしています。

これからさらに真相が明かされて行くのでしょうが、元イベント屋的視点で、現段階で考えられることをまとめてみました。残念なことに、起こるべくしておきて拡大するべくして拡大した事故ということができます。

こういうことをしっかり考えて具体的な対策を行うことが、次の安全を高める道なのですが、現実にはすぐに忘れられてしまうことが多いのです。

それでは、犠牲者も浮かばれません。


■当記事は、カテゴリ【日記・コラム】です。

2016年11月 6日 (日)

冬場でも安心できません(#1291)

落雷のハイシーズンは過ぎてしまったのですが、youtubeで興味深い動画を見つけましたので、ご覧ください。


これが一番怖い


とはいえ、特に日本海側では冬場でも落雷は普通ですし、近年では冬の太平洋側でも落雷が発生することが増えてきました。

冬場は夏場のように雷雨を伴うことが少ないので、木の下などで雨宿りをすることもあまり無いでしょうが、とにかく木の下はこんなに危険だという実例です。

下動画はジンバブエで撮影されたもので、雷雨の中で傘をさした女性が立木の下に入った途端に、木に落ちた雷が飛び移る側撃雷(そくげきらい)に打たれる瞬間です。

遠景ではありますが、雷に打たれた女性が倒れるショッキングなシーンですので、視聴は各自のご判断でお願いします。

動画は44秒、落雷は22秒辺りです。

なお、この動画の女性は一命を取り留めたとのことですので、ご安心ください。



覚えておきましょう


この先、地球高温化の影響で、季節を問わずに落雷がさらに増えて行くことが予想されます。

どこにいても危険な状況を早めに察知し、すぐに安全な行動ができるように、雷についての知識はデフォルトとして覚えておきたいものです。

雷について書いた最新の記事をリンクしますので(『東京防災』へのツッコみです)、自然災害の中で、最も遭遇する可能性が高い落雷についての知識と、回避方法を確かめておいてください。

【東京防災ってどうよ17】ここがダメなんだよ【13】(#1238)
【東京防災ってどうよ18】ここがダメなんだよ【14】(#1239)


■当記事は、カテゴリ【気象災害】です。

2016年11月 1日 (火)

【管理人ひとりごと】我々は自然より恐ろしい敵に囲まれている(#1290)

Yokohama
この血に染まったボディから目を逸らすな(横浜の小学生死亡事故現場画像)

50回に渡る(番外編を入れれば54回)『東京防災』へのツッコみシリーズを終えて、少々気が抜けている管理人です。

今回は、最近ふとふと思うことなど、管理人ひとりごとです。


“その時”どこにいるか


鳥取地震の余震活動はまだ非常に活発な状態が続いていますし、イタリア中部では近年では最大級とされる、マグニチュード6.6の地震が発生しています。

しかし、どんな災害もとりあえず自分の地域に影響が無ければ、どうしても“対岸の火事”のように感じてしまうのは致し方ないかもしれませんが、災害がどこで起きるかわからない以上、『被災者』とそれ以外の違いはひとつ、ただ”その時の居場所”のみなのです。

明日は、あなたが被災者や被害者として、カメラを向けられているかもしれません。


より恐るべき敵は身近に


防災というと、自然災害のことばかり考えてしまいがちですが、例えば巨大地震に遭遇して大きなダメージを受けることより、交通事故に遭う確率の方が何倍も高いのです。

最近の交通状況におけるひとつの厳然たる事実として、車を運転する人の割合が高い、いわゆる『団塊の世代』が、一斉に高齢化する時代になりました。

そして、その上の世代も、まだまだ車に乗っています。横浜で、登校中の小学生が死亡した事故を起こしたようなドライバーが、決して特殊な例ではなくなって来ているのをお感じですか?

あのような、ドライバーの『認知力低下』による事案は、確実に増え続けています。

そんな、まともな判断ができないドライバーの車が、いつあなたに向かって突っ込んで来てもおかしくありません。


そこで大丈夫ですか?


管理人は、昼間に車で移動することが多いのですが、街中に、そういうドライバーが、以前に比べてとても目立つようになってきているのを実感しています。

ベンツ、BMW、レクサスなどの高級大型車で、フラフラと運転しているような高齢ドライバーも増えました。皆、いろいろ成功した方々なのでしょうけど、歳にはかないません。

ちょっとニュアンスは違いますが、盛者必衰の理をあらはす、という一節を思い起こさせます。

なにしろ、そのようなドライバーがこの先さらに増えて行くのは、間違いのない事実なのです。


ですから、あなたが車を運転している時はもちろん、街を歩いている時でも、「ここで何かが起きてもおかしくない」という意識を、より強く持たねばなりません。

例えば、交差点で歩行者信号を待っている時、最前列でスマホ見たりしていませんか?車が突っ込んで来るかもしれませんよ。

そうでなくても、目の前で事故が起きたら、はね飛ばされた車が突っ込んで来るかもしれませんし、急病や、故意による突入も無いとは言えません。周囲をきちんと見るか、そうでなければ少し後ろにいるべきですね。


コンビニなどの前では、駐車場に入って来る車のドライバーが、アクセルとブレーキを踏み間違えるかもしれませんよ。

踏み間違え事故は、本人はブレーキのつもりだから、力一杯アクセルを踏んでエンジン全開で加速しながら突っ込んできます。


高速道路を気持ちよく走っていたら、正面に突然逆走車が現れるかもしれませんよ。

逆走車のドライバーは走行車線を走っているつもりなので、大抵は自分にとって左寄りの追い越し車線を逆走して来ます。管理人も、実際に遭ったことがあります。

その他にも、とにかく周りが見えていない、いや見るつもりがない、もっと酷いのは見ていても危険を察知できなくなってきているか、察知しても的確な運転操作ができないドライバーが、確実に増えているのを感じます。


交通事故による死亡者は年々減少していますが、このようなかつてはあまり見られなかったタイプの事故が、確実に増えているのです。

そして、上記のようないずれのタイプの事故も、すぐに死亡事故に繋がる危険を孕んでいます。

街は、多くの人が想像している以上に、危険が増えているのです。ほぼ毎日車で移動している管理人は、それを日々痛感させられています。


くだらない話はおいといて


最近、どこぞの教授とかが、ろくに裏付けのない理論やらを振り回し、さらなる巨大地震がどうたらこうらたらと騒ぐことが増えました。

大抵はネタが欲しいメディアにおだてられた教授センセイが、なにか勘違いして大風呂敷広げているだけですが、中にはメディアに出たくて自分から売り込んでいる教授センセイもいるようです。

この状況はもう科学への冒涜というか、ほどんどデマゴーグ化と言っても良いくらいで、ある意味で危機的状況です。それはまた別記事で触れますが、とりあえず防災情報としては、全く意味の無いものです。


つまるところ、我々は災害が怖いのではなくて、自分や周りの人が死んだり傷付いたりするのを怖れているわけですから、くだらない予知ゴッコにかまけているよりも、毎日あなたの身に降りかかる危険を避ける方が先決です。

管理人がドライバーとしての視点で見ても、歩行者や自転車の安全意識、セルフディフェンス意識も、かつてより甘くなってきているのを感じます。

事故が起きる前なら、どちらの責任だとか騒げますけど、一旦事故になってしまったら、物理的に負けるのはどちらですか?

小さな権利を主張するより、自分の身体と生活を守るべきです。でも、そういう意識が希薄な人も確実に増えていますから、ドライバーとしても、違った意味でのセルフディフェンス意識を高めないと、酷いことに巻き込まれてしまいそうです。


防災とは、あらゆる災害から生命・財産を守ること。言うまでもなく、交通安全も立派な防災活動なのです。

なんだか激しくまとまりが無いのですが、あの横浜の事故への憤りがあまりに強く、あれも決して特殊な例では無い、ということを日々感じているからこそ、言っておきたいことがありました。

ひとりごとということでご勘弁ください。

■当記事は、カテゴリ【交通の安全】です。


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