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2016年12月11日 (日)

【インチキのレシピ】誰もが憧れるあの人の話など(#1298)

東日本大震災から、5年半以上が経ちました。

あれからも、各地で大きな被害が出るレベルの地震災害が発生しています。 そんな中、大きく目算が狂った人たちがいます。

メディアにおもねったり、何か勘違いした『予知屋』達です。

それも、エセ科学やオカルト系ではなく、とりあえず『教授』という肩書きがついた連中です。


こんなはずじゃなかった?


東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の発生により、日本列島は未だ大規模な地殻変動のただ中にあります。

地震の発生回数は震災前より大きく増えた状態が続き、震度5弱以上の地震が珍しくなくなっただけでなく、大被害が出るレベルの地震も起きてます。

それは、ある意味で予想された事態でした。これだけ地殻が大きく動いているのですから、地震が増えて当たり前なのです。

しかし問題は、それがどこで起きるかわからないことです。


この状態は、『予知屋』にとってはとてもオイシイ状態です。大震災が起き、その後も地震が増え、さらに大地震災害が起きて、誰もが「次はどこだ?」と不安を感じている。

すなわち、市場の潜在需要がとても高まっている状態です。

そこへ、正しく無かろうが思いつきだろうが、キャッチーなネタを投下すれば、鯉の池にエサを投げ込んだが如く、“愚民”が一気に食らいついて来て、ビッグなカネと知名度が手に入る、はずでした。

そんな不安を利用して直接的にカネ集めをしようとする者もいれば、知名度アップによる諸々の利潤を得ようとする者もいて、それはある程度の効果は上げているようです。


しかしながら、これは天の配剤とでも思いたくなりますが、これほど地震が多発する、ある意味で数百年に一度とも言える状況の中で、そんな『予知屋の』誰もが大地震や噴火を『的中』させられず、後付けの屁理屈しか言えていない。

これは連中も誤算でしょう。予知方法の精度以前に、確率的にもっと簡単に『当たる』はずだったのに。

今後も是非そうであって欲しいと、“人智を越えた何か”に期待したくもなりますw

ただ、誰かが大地震や噴火の予知を『的中』させる前に、とりあえずあの連中のオツムの程度というか薄汚れた思惑が、白日の下に晒される時間があって良かったなと。


ところで、ここでは言うまでもなく、地震や火山噴火などにコメントする『教授』などを、まとめて批判している訳ではありません。

きちんと科学的根拠に基づき、現代科学では及ばないことの可能性にまで正しく言及してコメントする方も、もちろんいます。ただ、そういう真摯なコメントは何事も断言できず、曖昧な印象しか残らないことがほとんどです。

ですから、乱暴な見分け方としては、『過激で怖いと感じるコメントする奴の大半はインチキ』と言っても良いかと。


インチキ連中が目指すもの


ここで、『教授』に限らず何らかの予知・予言で一攫千金的成功を狙う者が憧れる、究極の成功事例のお話です。

この事例を知っておくと、時代や制度が変わってもやっていることは皆同じ、ということが良くわかります。 仮に本人がそう思っていなくても、インチキは必然的にそのメソッドに近づいて行くのです。それは、

ジーン・ディクソン効果

というもの。

ジーン・ディクソン(Jeane Dixon)とは、主に1950年代から60年代に活動した米国の占星術師です。

Dixon
みんな大好きディクソンさんw

この人、普段からたくさんの『予言』をばらまいていて、しかし全然当たりはしないという、ごくありふれた占い師でした。時々、カスる程度の『見方によっては当たりと思える』ものがあるくらいで。

これ、なんだか最近の村井を彷彿とさせますねw

しかしこの人、ある日突然全米にその名を轟かせることになります。

なんと、1963年11月に起きたケネディ大統領暗殺を『予言』していたとされたのです。いろいろ『予言』していたひとつが、たまたまヒットしちゃったんですね。

多くの米国民が深いショックと悲しみに打ちひしがれる中、その悲劇が実は『予言』されていた、という話題に、皆が一斉に食いつき、ディクソンは一躍時の人となって富と名声を得ました。

ある意味で『予知・予言界』の最大の成功者であり、予知や予言をする者は、誰もがジーン・ディクソンの再来になりたいわけですね。


そんな現象の拡大に大きな役割を果たしたのが、マスメディアでした。今、民衆が最も注目している話題に最適の“燃料”を投下すれば、一気に巨大な数字を取れる。

いつの時代も、商業メディアの最大の関心事は、数字です。社会の公器だとか言っても、それも数字が上がっていてこその話。

ましてやタブロイドやゴシップメディアは、事実かどうかなんてことより、今も昔もウケるネタ命です。

この『ジーン・ディクソン効果』、商業メディアのそんな本質も浮き彫りにしているんですよ。


走り出したら止まらないぜ


ディクソンを紹介するのに、管理人は『ケネディ大統領暗殺を『予言』していたとされた』という、微妙な表現をしました。

実はディクソン、ケネディ大統領暗殺の『予言』などしていなかったからです。

ディクソンが『予言』していたのは、当時副大統領だったニクソンの暗殺でした。もちろん、数多くの『ハズレ』の中の一つに過ぎません。

しかし、何故かケネディ暗殺予言者として紹介され、謎だらけの暗殺事件の関連情報を渇望する大衆は、それに食いついたのです。それまでハズレを量産していたことなど全く気にせずに。

これは管理人の想像ですが、その段階でメディアの思惑が働いたのではないかと。

「事実と違っても、今一気に推せば騒ぎになり、細かいことなど誰も気にしなくなるはずだ」と。そして、その通りになった。

不安と混乱の中では、大衆は快刀乱麻を断つが如くのヒーロー(あ、ディクソンは女性ですw)を渇望し、メディアはそんな商売のチャンスを逃すはずはない。

そんなわけで、ほとんど当たらない占いを乱発していただけのディクソンは、それまでの経緯など一切無かったことにされて、時代の寵児となったのです。

そして一度名声を得た後は、例によって当たらない占いを乱発してもそれはそれ。あの“究極の一発”のレガシーだけでやっていけたのです。

歌手も芸人も、でかい一発があれば当分はそれで食って行ける。『地震予知芸人』連中も、目指す所は一緒というわけで、誰もがジーン・ディクソンになりたいのです。


しかし、現代は一般民衆が自ら情報を発信できる時代になり、管理人のような、連中からすれば面倒な奴らwがすぐに反応します。

良くも悪くもアンチの声がすぐ上がるし、皆も昔ほどメディアを信じていないので、仮に『的中』しても、稼ぎも限定的でしょうね。


早く誰かやられないかなw


しかも、アンチの声が多い対象には、メディアの一方の本質が牙を剥きます。

さんざん持ち上げた相手でも、世間の“潮目”が変わったり“旬”が過ぎてアンチネタが多く出てきたら、一気に叩きに回るのです。

そうなれば、『ひと粒で二度オイシイ』という、理想的なネタとなるわけです。

そう。数字のためには、最後には事実や対象の立場などどうでも良くなるのが、商業メディアの本質なのですから。

まあ、あちこちに顔が効けば、そういう攻撃をヘッジすることも不可能じゃないでしょうけどねw

あと、メディアは芸能人ではない『教授』みたいな人を基本的に攻撃しませんよね。それをやると、何か専門的なコメントが欲しい時に二の足を踏まれちゃうし。

だからあまり『期待』はしていないのですが、一度見てみたいなぁ。まあ、震災後に(今もだ)大ウソ垂れ流している武田某みたいのも、メディアは何も言わないどころか、むしろ過激な発言を歓迎する体質ですから。


ここで村井関係のお知らせですw


今年3月の、フジテレビ『Mr.サンデー』出演時の予知を大ハズシ(直後の熊本地震だけでなく、その後の震度5以上全ハズしという神ってるハズし芸w)した村井は、もうフジテレビにはサジを投げられたようです。

なんたって出演するだけでクレーム殺到らしいしなw

ちなみに、フジテレビ本体から出演の声かかったわけではなく、あくまで外部制作会社の『Mr.サンデー』プロデューサーが村井を推した結果のようなので、他の番組にがっつり出ることも無いでしょう。

最近は、同じフジサンケイグループの夕刊フジでヨタかまして命脈を保っているようですが、まあタブロイド紙ですよ。都落ち感ハンパないねw

一方、何故かテレビ朝日の情報ワイドの取材を受けたと、最近ツイッターで自慢してましたが、いつの間にかツイ消しされてます。

ま、オンエア中止ってことでしょうね。何があったか知りませんが、テレ朝、正解だw

村井の商売は、あくまでテレビ出演を前提とした規模に拡大ているので、すなわちテレビに出られなければジリ貧になるのは目に見えていますから、まあ必死ですな。

で、テレビに出られなくなってからは、一発逆転的中を狙って警戒エリアをやたら増やしているわけで。

Murai2
2016年3月のテレビ出演時にはこうだったのが・・・

Murai161019
10月にはこれだもんなぁ。

さ、これからもみんなでウォッチしましょうねw

最後の最後に一言。神ハズし芸人村井が予知したからって、そこで地震が起きないわけじゃないですからねw

どこにいても、くれぐれも備えは怠りなきように。

■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】

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