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2017年2月24日 (金)

【インチキのレシピ】これがカラクリの実例です(#1311)

いやはや面白いですねw

前の記事で、”地震予知芸人”早川のネタをやった途端に、実に面白いことが。


これで的中なら苦労はしない


2017年2月19日の午後6時19分頃、千葉県北東部の深さ60kmを震源とするマグニチュード5.4の地震が発生し、最大震度4を観測しました。

この地震について早速、タブロイド紙『夕刊F』が早川の記事を掲載しています。まあ、いわゆるチョウチン記事って奴ですねw

なんでも、早川はこの地震を『的中』させたんだそうですよ。2月13日発行の『夕刊F』に、こんな記事コメントが掲載されていたそうで(下記太字部分)

(2月)18日までに東北地方の南側から千葉北部にかけて、陸上ならM5.0、海底ならM5.5前後、最大震度は宮城、福島、茨城、千葉で、4程度。東京、神奈川では、最大震度2

とまあ、実にざっくりとした『予知』ですね。地震の規模まで予知しているのがスゴいと思われるかもしれませんが、これはいつものパターンを見れば誰でもわかること。

あの辺りでM5.0〜5.5が起きれば地上は大体震度4くらいになって、距離の離れた東京近郊は震度2程度に”なるのが普通”だと言っているに過ぎません。要は、過去多かった地震のパターンに当てはめただけ。

だから、それ自体は『予知』でもなんでもない。そんなもの、地震の発生状況を毎日モニタしている管理人にもわかりますw

でも何しろ『的中』だと強弁される。日付は1日ズレたけど、場所と規模は確かに当たっているじゃないかと。


これがカラクリだっw


まず、『予知』範囲がすんごく広い。東北南部から関東北部の太平洋岸は、東日本大震災以降、膨大な数の地震が起きている地域ですから、とりあえずこの辺りで起きると言っておくのはセオリー。

当初はこの地域を無視していた先輩”地震予知芸人”村井も、背に腹は変えられなくなって、突然この地域を危険範囲に加えてきましたからねw

だって『予知』しようがしまいが、実際にたくさん地震が起きている地域なんですから。”地震予知芸人”が取りこぼす手は無いですよねw

しかも、なんと言っても関東は他地域とは比較にならない大市場です。関東の恐怖をアオるのが、商売のためには必須なんですよ。


さておき、今回なぜ当たったか。今回は2月13日『夕刊F』掲載の記事内容がヒットしたという幸運に恵まれたので、数字になる『的中』礼賛記事が出ただけ。

これで何も起きていなければ、何も触れられずに葬られただけのこと。

なにしろ早川メルマガでは、この辺りにはほぼ毎回、同じような『予知』が発表されているんですよ。多発地帯にずっと『予知』情報出していれば、いつかは当たるって。

この究極が、前記事の『村井式十三面待ち』ですね。すでに地震多発地帯さえ超越して日本全国ですからw

早川は、この地域だけでなく、村井ほどではないにしろ、各地の地震多発地帯に恒常的に『予知』情報を出しているのです。そして、起きれば『的中』と騒ぎ、起きなければ何も言わない。

ではその『的中』確率はどれくらいかというと、こういうインチキを研究されている方の検証では、的中率なんと10〜15%程度という。これ、ほとんど当てずっぽうと同じレベルの確率なんですよ。

それも、完全にランダムな『予知』ではなく、実際の多発地帯に偏った『予知』なのにこの数字、ある意味で驚異的ですらある。

なにしろ、こういう手合いがひとつ『的中』と騒ぐ裏に、いち地域に限っても、ハズレが10も20もあるということを忘れずに。どんな理論か技術か素人には論評できませんが、少なくとも当てずっぽうレベルの的中確率しか上げられていないのは確かです。これは村井も早川も同じ。

とにかく、この手の話の基本は。『たまたま当たったら大げさに騒ぐ、多数のハズレは無視する』というカラクリで成立しているのです。

有料メルマガは、読者に”信者”の比率が高いので、ハズレは気にしないで当たりだけ礼賛してくれるし、アンチはバカバカしくてカネ払わないし、全然当たらなくても少額だから訴訟、ましてや集団訴訟なんか起きないし、まあ上手く行けば旨みタップリなんです。上手く行けばね。


定番『予知』の繰り返し


この記事では、さらに関東付近の3カ所で地震の危険があると『予知』しています。期限は、2017年2月27日までだって。

これだけ見れば、ごく短期間に限定していることから、かなり根拠がありそうな『予知』に見えます。

でも、そうじゃない。

この記事で提示された『予知』範囲は(ヨタ情報拡散したくないので書きません)、まず元来地震が多い場所。さらに、早川はほぼ毎回その辺りで地震が起きると『予知』しているのです。

多発する地域を毎回危ないと言っていれば、いつかは当たることもある、というだけのことです。村井が”別次元”へ逝ってしまった今w、ただの村井の劣化版みたいなものですね。

でも、それが良心的って意味では全然ありませんがw


マッチポンプが必要です


自分で火をつけて、自分で消して名声や利益を得るような行為を、『マッチポンプ』と言います。

村井や早川のような、大衆を相手に広く薄く課金して儲けるような”ビジネスモデル”には、そういう行為が必須。これは独裁に反乱分子の粛正が必須なのと同じくらい、世の中のセオリーです。

具体的には、『宣伝』なんですね。とにかくメディアの露出を多くして、「この人はすごいんだぞ」というイメージを作り上げて『信者』を増やすことが必要です。

まだまだメディア、特にテレビに出る人を無条件に信用してしまう人が多いですから、みんなテレビに出たがる。

そのために『予知』を大量にバラまいて火をつけて、たまに『的中』とアオって火を消して、話題をつなぐのです。

でも、一度は数字になるとテレビから声がかかったこの手合いも、あまりにも当たらないしw、視聴者だけでなく専門家からの批判も多いので、最近は声もかからない。

で、今の主戦場は話題だけでアオりたい週刊誌、タブロイド紙、ネット記事という状態。皮肉なことに、露出が減れば批判も減るので、ある意味楽かもですね。収益も減るけどw

そんな場所で『予知』をばらまきながら、ひたすら一発大逆転の大当たりを狙っているわけですよ。もし、大被害が出るような地震を『的中』させたら(させたように見えたら)、真偽はともかく話題性だけでメディア露出が急増し、『信者』も収益も急増するという。カネが入れば、批判の声など痛くも痒くもない。

過去記事で触れた、『ジーン・ディクソン効果』の実現を狙っているわけです。

何百何千のハズレがあっても、1発の『的中』(に見える)ネタがあれば、当面はそれで食って行ける(かもしれない)というわけです。

でも、忘れちゃいけません。彼らは芸能人や芸人じゃないし、商売人でもありません。

曲がりなりにも科学者なんですよ。そんな手合いがこんなヨタやっているのを、許せますか?

最後に、究極の事実をひとつ。

管理人も含めて、地震予知の実現を期待する人々は、地震の被害から生命や財産を守りたいわけです。

だから小さな地震などある意味どうでも良く、大地震の危険をヘッジできる情報でなければ、意味がありません。

でも、早川も村井も、もう何年も『予知』をやっているのに、その間に大規模地震が何度も起きているのに、

被害が出るレベルの地震をひとつも『予知』できたことは無い

という事実だけで、もう十分でしょう。


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。

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コメント

X万円の防災セットに只の軍手(しかも一双!)が入ってたり、こういう輩がいるから「防災」関連のイメージ悪化に歯止めがかからないんですよね。

埼玉県南部住みですが、先日ハザードマップが配られました。
農業系の地名(草/田等)故に期待していませんでしたが、近所の建物ほぼ全てが倒壊&広域で液状化するとは衝撃でした。道路工事用のハイカット安全靴って安価なミリタリーブーツのレプリカとほぼ同額なんで、都内某所の下町に買いに行くという行動に若干の矛盾を感じつつ。


>969様

コメントありがとうございます。いやほんと、私も何度も指摘していますが、ロクでもない「防災セット」の多いこと。でも、“無いよりマシ”なので、そんなのが堂々とまかり通っていますよね。

そんな広告がブログに表示されるのを嫌って有料サービスを使っていたら、今度はエセ予知の広告までw

私も埼玉県南部住みでして、最大震度6強は覚悟しております。ただ、現実的に埋立地のような液状化はあまり起きないと考えています。起きるとすれば、昔の河川敷跡などごく一部かなと。

建物の完全倒壊も、なんだかんだとごく一部なのかなと考えています。ただし、阪神・淡路や熊本のような直下型の浅い地震だと話は別ですが。まあ、それでも全壊は30%程度ではないかと考えています。

私も、工事用安全靴を買うならば、ミリタリーブーツにしますよ。現実的に、動きやすさと泥濘地でのグリップが勝りますし。某所の下町の店とは、N商店ですかね。私も昔からずいぶんお世話になってますw

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