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2017年2月

2017年2月28日 (火)

異常運転事故が急増しています(#1312)

Hakatataxi
博多で起きた病院へのタクシー突入事故現場


福岡で起きた、タクシーの病院突入事故のドライバーが責任能力ありとして起訴され、運転中にポケモンGOをやっていて路肩にいた人をひき殺したトラックドライバーが、懲役3年6月の判決を受けました。

他人事ではない

ここ何年も、交通事故による死者数は減少の一途です。しかしその一方で、上記のような、かつてはあまり見られなかった、理不尽な交通事故が確実に増えており、それが死亡事故につながることも少なくありません。

注目度が高いとはいえ、高齢ドライバーによる突入事故がほとんど数日おきに報道されていますが、それも人的、物的に大きめの被害が出た場合であり、その類のちょっとした物損事故は、報道される何十倍も起きています。

そしてそのどれもが、いとも簡単に死亡事故に繋がる可能性を秘めているのです。

危険が大きいのは、昼間の駐車場。スーパーマーケット(ショッピングセンター)、病院辺りが筆頭でしょう。皆様はそういう場所で、暴走車に対しての警戒をしていますか?

もちろん、駐車場だけでなく、街中どこでにでも危険があります。

管理人は昼間の車移動が多いのですが、最近、“いつやってもおかしくない”と思える高齢ドライバーが、激増しているのを感じています。車の動き、ドライバーの表情、運転姿勢などから、そう判断できるのです。

実際に信号、一時停止無視や意味不明の運転操作などを目にすることも、少なくありません。

暴走車の危険は、もうあなたの周りのどこにでも迫っているのです。


想像以上のことが起きている


管理人の知り合いに、小さな自動車整備工場をやっている人がいます。

どちらかというとスポーツ系に強いので、スポーツカー改造需要の減少とともに経営は苦しくなり、そろそろ店をたたもうかと考えていたそうです。

ところが、ここ2年ほどの間に事故車修理の依頼が急増してきて、それだけで商売が回り出したので、まだしばらく店を続けることにしたと。

急増した修理依頼の多くが、高齢ドライバーによる事故に絡んだものなのだそうです。

それほど広い商圏や多くの顧客を持つわけではない小さな整備工場が、いわゆる“若者のクルマ離れ”をはねのけて、高齢者の事故修理需要で潤うといのも皮肉ですが、それくらいの勢いで高齢者絡みの事故が増えているという、想像以上の現実があるのです。

では、この2年ほどの間に、何が変わったのか。

いわゆる『団塊の世代』が一斉に高齢化したのです。


プライドと衰えと


管理人は、ここで高齢者問題を語るつもりは毛頭ありません。問題は、ただ危険なドライバーが急増しているという一点のみです。

歳をとればとるほど、車があると便利です。基本的に、いつまでも乗っていたい。

そして、いわゆる『団塊の世代』の、特に男性は免許を持っていること、車に乗れること、車を持っていること、運転が上手いことを、ある種のステイタスと感じていることが多い世代です。

これは自動車教習所の教官に聞いた話ですが、75歳以上の免許更新時に義務付けられている高齢者更新時講習は、かなりウンザリするような状況だそうです。

まだ現在ほど車も多くなく、荒っぽく飛ばす運転が上手いと勘違いした人も多かった時代そのままだと。

狭い道ほど加速する、ブレーキを遅らせる(単純に反応が遅いことも)、急ハンドルを切る、しかし周囲の確認は適当か全くやらないというような、要は“自分はまだまだ運転が上手いんだアピール”がひどいと。

もちろん、そんなのはただの下手くそ迷惑ドライバーに過ぎません。でも自分は上手いつもりという。

しかしそれを指摘しても、まず“自分のスタイル”を変えないと。

その一方で、これで公道が走れるのかと思えるほどの高齢者も多いそうですが、多少縁石に乗ってもパイロンに当たっても超低速でも、とりあえず交通法規を守っていれば、落第にはならないのです。

でも、教習所で言われませんでしたか?縁石の向こうは崖、パイロンは人間だって。卒業検定なら一発で試験中止ですよね。

もちろん、すべてがそうでは無いでしょう。でも、毎日のようにそんなドライバーに対応している教官のウンザリ具合からは、否定のしようがない現実が見えてきます。


どうすりゃいいのか?


正直なところ、こうすれば危険を避けられる、という単純な方法はありません。

ただ絶対に必要なことは、あらゆる場面での予測です。

例えばコンビニの前にいる時、入って来る車から視線を外さない、交差点を渡る時、信号、一時停止無視がいるという前提で確認する、信号待ちなどでは最前列に出ないか、周囲から視線を切らない、など。

車を運転している時なら、動きのおかしい車がいたら自分から離れる、見通しの悪い交差点を渡る時にはアクセルを抜き、特に左側から来る車を確認しながら渡るなど。これは自分の側が青信号や優先道路の場合に必須です。

このような対策は理屈ではなく、異常運転の車が怖いと思えば、自然にそうなるものです。

しかし街中では、自分だけならともかく例えば子供連れの方でも、あまりに周りを見ていない人が多く見られますし、フラフラ走る車との車間を詰めたり、真横に並んだり(相手ドライバーはまず見ていません)する車も普通にいます。

現実には、ひとたび街に出たら、どこから“攻撃”されるかわからない、それくらいの覚悟でいないと異常運転の事故に巻き込まれる可能性が高まっており、その状況は今後さらに悪化することは疑いないのです。


■当記事は、カテゴリ【交通の安全】です。

2017年2月24日 (金)

【インチキのレシピ】これがカラクリの実例です(#1311)

いやはや面白いですねw

前の記事で、”地震予知芸人”早川のネタをやった途端に、実に面白いことが。


これで的中なら苦労はしない


2017年2月19日の午後6時19分頃、千葉県北東部の深さ60kmを震源とするマグニチュード5.4の地震が発生し、最大震度4を観測しました。

この地震について早速、タブロイド紙『夕刊F』が早川の記事を掲載しています。まあ、いわゆるチョウチン記事って奴ですねw

なんでも、早川はこの地震を『的中』させたんだそうですよ。2月13日発行の『夕刊F』に、こんな記事コメントが掲載されていたそうで(下記太字部分)

(2月)18日までに東北地方の南側から千葉北部にかけて、陸上ならM5.0、海底ならM5.5前後、最大震度は宮城、福島、茨城、千葉で、4程度。東京、神奈川では、最大震度2

とまあ、実にざっくりとした『予知』ですね。地震の規模まで予知しているのがスゴいと思われるかもしれませんが、これはいつものパターンを見れば誰でもわかること。

あの辺りでM5.0〜5.5が起きれば地上は大体震度4くらいになって、距離の離れた東京近郊は震度2程度に”なるのが普通”だと言っているに過ぎません。要は、過去多かった地震のパターンに当てはめただけ。

だから、それ自体は『予知』でもなんでもない。そんなもの、地震の発生状況を毎日モニタしている管理人にもわかりますw

でも何しろ『的中』だと強弁される。日付は1日ズレたけど、場所と規模は確かに当たっているじゃないかと。


これがカラクリだっw


まず、『予知』範囲がすんごく広い。東北南部から関東北部の太平洋岸は、東日本大震災以降、膨大な数の地震が起きている地域ですから、とりあえずこの辺りで起きると言っておくのはセオリー。

当初はこの地域を無視していた先輩”地震予知芸人”村井も、背に腹は変えられなくなって、突然この地域を危険範囲に加えてきましたからねw

だって『予知』しようがしまいが、実際にたくさん地震が起きている地域なんですから。”地震予知芸人”が取りこぼす手は無いですよねw

しかも、なんと言っても関東は他地域とは比較にならない大市場です。関東の恐怖をアオるのが、商売のためには必須なんですよ。


さておき、今回なぜ当たったか。今回は2月13日『夕刊F』掲載の記事内容がヒットしたという幸運に恵まれたので、数字になる『的中』礼賛記事が出ただけ。

これで何も起きていなければ、何も触れられずに葬られただけのこと。

なにしろ早川メルマガでは、この辺りにはほぼ毎回、同じような『予知』が発表されているんですよ。多発地帯にずっと『予知』情報出していれば、いつかは当たるって。

この究極が、前記事の『村井式十三面待ち』ですね。すでに地震多発地帯さえ超越して日本全国ですからw

早川は、この地域だけでなく、村井ほどではないにしろ、各地の地震多発地帯に恒常的に『予知』情報を出しているのです。そして、起きれば『的中』と騒ぎ、起きなければ何も言わない。

ではその『的中』確率はどれくらいかというと、こういうインチキを研究されている方の検証では、的中率なんと10〜15%程度という。これ、ほとんど当てずっぽうと同じレベルの確率なんですよ。

それも、完全にランダムな『予知』ではなく、実際の多発地帯に偏った『予知』なのにこの数字、ある意味で驚異的ですらある。

なにしろ、こういう手合いがひとつ『的中』と騒ぐ裏に、いち地域に限っても、ハズレが10も20もあるということを忘れずに。どんな理論か技術か素人には論評できませんが、少なくとも当てずっぽうレベルの的中確率しか上げられていないのは確かです。これは村井も早川も同じ。

とにかく、この手の話の基本は。『たまたま当たったら大げさに騒ぐ、多数のハズレは無視する』というカラクリで成立しているのです。

有料メルマガは、読者に”信者”の比率が高いので、ハズレは気にしないで当たりだけ礼賛してくれるし、アンチはバカバカしくてカネ払わないし、全然当たらなくても少額だから訴訟、ましてや集団訴訟なんか起きないし、まあ上手く行けば旨みタップリなんです。上手く行けばね。


定番『予知』の繰り返し


この記事では、さらに関東付近の3カ所で地震の危険があると『予知』しています。期限は、2017年2月27日までだって。

これだけ見れば、ごく短期間に限定していることから、かなり根拠がありそうな『予知』に見えます。

でも、そうじゃない。

この記事で提示された『予知』範囲は(ヨタ情報拡散したくないので書きません)、まず元来地震が多い場所。さらに、早川はほぼ毎回その辺りで地震が起きると『予知』しているのです。

多発する地域を毎回危ないと言っていれば、いつかは当たることもある、というだけのことです。村井が”別次元”へ逝ってしまった今w、ただの村井の劣化版みたいなものですね。

でも、それが良心的って意味では全然ありませんがw


マッチポンプが必要です


自分で火をつけて、自分で消して名声や利益を得るような行為を、『マッチポンプ』と言います。

村井や早川のような、大衆を相手に広く薄く課金して儲けるような”ビジネスモデル”には、そういう行為が必須。これは独裁に反乱分子の粛正が必須なのと同じくらい、世の中のセオリーです。

具体的には、『宣伝』なんですね。とにかくメディアの露出を多くして、「この人はすごいんだぞ」というイメージを作り上げて『信者』を増やすことが必要です。

まだまだメディア、特にテレビに出る人を無条件に信用してしまう人が多いですから、みんなテレビに出たがる。

そのために『予知』を大量にバラまいて火をつけて、たまに『的中』とアオって火を消して、話題をつなぐのです。

でも、一度は数字になるとテレビから声がかかったこの手合いも、あまりにも当たらないしw、視聴者だけでなく専門家からの批判も多いので、最近は声もかからない。

で、今の主戦場は話題だけでアオりたい週刊誌、タブロイド紙、ネット記事という状態。皮肉なことに、露出が減れば批判も減るので、ある意味楽かもですね。収益も減るけどw

そんな場所で『予知』をばらまきながら、ひたすら一発大逆転の大当たりを狙っているわけですよ。もし、大被害が出るような地震を『的中』させたら(させたように見えたら)、真偽はともかく話題性だけでメディア露出が急増し、『信者』も収益も急増するという。カネが入れば、批判の声など痛くも痒くもない。

過去記事で触れた、『ジーン・ディクソン効果』の実現を狙っているわけです。

何百何千のハズレがあっても、1発の『的中』(に見える)ネタがあれば、当面はそれで食って行ける(かもしれない)というわけです。

でも、忘れちゃいけません。彼らは芸能人や芸人じゃないし、商売人でもありません。

曲がりなりにも科学者なんですよ。そんな手合いがこんなヨタやっているのを、許せますか?

最後に、究極の事実をひとつ。

管理人も含めて、地震予知の実現を期待する人々は、地震の被害から生命や財産を守りたいわけです。

だから小さな地震などある意味どうでも良く、大地震の危険をヘッジできる情報でなければ、意味がありません。

でも、早川も村井も、もう何年も『予知』をやっているのに、その間に大規模地震が何度も起きているのに、

被害が出るレベルの地震をひとつも『予知』できたことは無い

という事実だけで、もう十分でしょう。


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。

2017年2月17日 (金)

【インチキのレシピ】ついに禁断の領域へ。究極の一発(#1310)

かなりご無沙汰してしまっており、申し訳ありません。管理人、バタつきながらもおかげさまで元気でございます。

定期的に更新できるようになるまで、もう少しお時間を頂戴したい状況です。

でも今回は、これが書かずにいられるか!というレベルの『面白ネタ』がありましたのでw、出て参りました。

あの、“地震予知芸人”村井が、ついに異次元というか究極というか、ある意味で禁断の領域に突入したものですからww


オールマイティ地震予知w


鳥取地震以降、国内の地震発生状況は、幸か不幸かかなり落ち着いています。

もちろん“幸”とは、ほとんどすべての人々にとって。一方“不幸”とは、出来もしない地震予知でカネ儲けや知名度アップを狙っている連中にとってです。

そんな状況のせいか、村井はついに究極の一発を放ってきましたよ。

管理人、麻雀やらないので良くわかりませんが、これ、究極の待ち、いわゆる『十三面待ち』みたいな奴でしょ?w

2月16日付けの村井メルマガの画像です。丸がついている場所が、村井が危険と考える場所だそうでw
Murai2017216
日本列島全部危機wwwどこで起きても的中宣言できる体制が整いました!

今までにも、丸の外で地震が起きても、丸の中も大きく揺れたとかの無茶苦茶な理屈で的中宣言してきましたからね。だから日本列島オールマイティ。

改めて思いましたけど、地上の電子基準点の“異常変動”(ノイズです)によって地震が起きる地域を特定すると言うのなら、最初から南海トラフや東北沖など、海底で起きる地震は最初から『予知』不可能なんですよねw

ところで、今までほとんど無視していた北海道が、急にほぼ全土が危険エリアに指定された理由も、“マニア”の方ならもうおわかりですよね。

今冬の北海道、寒暖の差が激しくて、降雪量がすごく多いのです。そうです。降雪、着雪によって、電子基準点のデータにノイズが出やすい状況、ということですね。

それにしてもまあ、東大名誉教授様、やりますなあ。 なんとか言ってくださいよ東大の皆様w

最近はテレビから声はかからず、書籍類でも『週刊P』が義理でたまに取り上げるくらいで、マイナーなネット記事でアオるとか、韓国の地震について大ウソコメント出すくらいのことしかできないから、いろいろお焦りなんでしょうね。

果たして、究極の『十三面待ち』で国士無双ダブル役満アガれるのか?なんて、麻雀やらないので受け売りですすいません。

でも、これほとんど多牌じゃないですかね罰符ですねw

まあ、既にどうでもいい『面白ネタ』として、次に何を言い出すかまったりとウォッチしますかw


ジリ貧がもうひとり


一方、村井の後を追って“地震予知芸人”の道を行き、メルマガで稼ごうと柳の下の二匹目のドジョウを狙った、電通大名誉教授、早川。

こちらは東大名誉教授ほどの知名度もインパクトもなく(すいません電通大ってどこにあるんですか?)、テレビにも滅多に出られず、支持する御用メディアもないものだから(それが芸能プロをバックにつけた村井との『営業力』の差です)、メルマガ読者も伸びないんでしょうね。

最近はFacebookや、このブログで使っている@niftyにいちいち早川メルマガの広告が表示されてウザいのなんの。他でもやっているんでしょうけどね。

管理人、防災ネタを多く書くので、自動的に関連広告が表示される『アドセンス』にかかっちゃうんですよ。

余談ながら、管理人は自分のブログにそういう広告が表示されるのを嫌って、持ち出しで広告なしの有料サービスを使っているんです。

とにかくなんかもう、忘れ去られないように必死、という感じ。安くない広告代払ってヨタ情報でカネ取ってペイするほど、世の中甘く無いと思いますがねw

広告コピーがまた凄いんだ。『地震は予知できる!』って断言してるもんな。少なくとも、被害が出るレベルの地震を一度も的中させたことなんか無いくせに。下画像は@niftyに表示される広告。
Hayakawa2163

2016年11月22日の、津波警報が出て多くの人が避難した福島沖地震(M7.4 最大震度5弱)の前も、福島周辺では震度5弱以上はしばらく起きない、避難の必要なし、って早川メルマガで言ってるわけですよ。

でも、後で週刊誌とかのチョウチン記事では、早川にはすっかり『福島沖地震を的中させた』という枕詞がついちゃってるんだから、もう何をかをいわんや。

なんですかね。こんなのでいいんですかね。

なお、販売や譲渡した内容が虚偽であると知りながら対価を得たら、刑法の詐欺罪が成立しますよ。だから詐欺師は「知らなかった」とか「正しいと思っていた」と強弁するのですが。


■当記事は、カテゴリ【エセ科学・オカルト排除】です。


2017年2月 2日 (木)

『通電火災』対策はどこから必要か?(#1309)

最近とみに、『通電火災』に関する情報を見聞することが増えました。

なんだか一種の流行みたいな感じさえします。管理人の感覚では、『大地震が来るぞ!』的なアオリ情報が飽きられて数字にならなくなって来ているので、『誰でも手軽にできる災害対策』として、トリビア的に採り上げるメディアが増えているように見えます。

発信量が増えれば、注目情報としてさらに採り上げるメディアが増える、そういう感じかなと。


何を今更


『通電火災』についての見識が広まったのは1995年の阪神・淡路大震災後からで、それまではそういう概念はほとんど存在しませんでした。

阪神・淡路大震災では、古い木造家屋の倒壊が多発しましたが、そのままの状態で通電が回復した時、スイッチが入ったままの電気ストーブやアイロンなどの発熱器具、破壊された電気器具、損傷した屋内配線などがら発火し、火災になるケースが多かったことが、後の調査でわかりました。

そのため、あの当時から地震避難時にはブレーカーを切れという指導が行われ始めていたのです。

あの当時は、地震の揺れで自動的にブレーカーを切る家庭用器具は、まだ存在していませんでした。それが登場して普及しだしたのは、事実上東日本大震災以降のことです。

何も、今更になってトリビア的に騒ぐようなことではありません。でも、とても大事な情報が拡散され、対策する人が増えることは素晴らしいことではあります。

対策する人がひとり増えれば、『通電火災』の発生の可能性がひとつ減る。その効果は絶大です。しかし。


諸手を上げて賛成できない


管理人が賛成できないのは、地震避難時にはブレーカーを切れということについてではありません。これは、誰もが必ず行うべきです。これはもちろん緊急避難時ではなく(可能ならばすべきですが)、避難所などに移動して、しばらく戻らない場合です。

管理人が問題視するのは、家庭用の感震ブレーカー遮断器具なのです。

最近は、地震の揺れでボールが落下することでブレーカーのトグルを落とす簡易で安価な製品があり、一部の自治体では無償配布や購入補助が行われています。

そのような製品は、震度5強程度の揺れから作動するもので、製品によっては作動震度を調整できるものもあります。

管理人はかつて、あるテレビ番組で絶賛していたその製品に対する疑問を記事にしています。2015年1月15日の記事です。

池上彰防災特番にもの申す!

ちょっと長いですが、該当部分を抜粋します(下記太字部分)
【本当は役に立たない?】
阪神・淡路大震災では、『通電火災』の問題が露呈しました。停電状態で避難した無人の家が、通電が回復した時にスイッチが入ったままの発熱器具、破損した家電、損傷した屋内配線などから出火して火災となったのです。

それを防ぐため、避難時には電気のブレーカーを切ることが推奨されています。番組では、切り忘れを防ぐ器具として、震度5強程度の揺れでブレーカーを遮断する簡単な器具が紹介されました。

揺れでボールが落ちることでトグルスイッチを落とす非常に簡単で低コストの器具で、機能的なアイデアはまあ良いかと思います。避難時のブレーカーの切り忘れは防げます。

でも、管理人は絶対につけませんね。なにしろ強い地震が来たら、通電していても確実に“停電”させて暗闇にしてくれるのですから。

ブレーカーが落ちるタイミングは、一番強い揺れが来た時。まさに家を飛び出そうとするか、強い揺れに耐えている時です。その時いきなり真っ暗。周りは明るくても、うちだけ真っ暗。強い地震が来ても、確実に停電する訳ではないのです。実際に、東日本大震災時の関東南部は震度5強の揺れに見舞われましたが、ほとんど停電は起きていません。あのレベルで強制的に暗闇にさせられるとは。

これなど、トリビア的アイデアの象徴みたいなものでしょう。造ったメーカーさんへ言うことはありませんが、それをデメリットも言わずに紹介するテレビって。いわゆる賑やかしネタに過ぎません。


東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)とは異なる、直下型の震度5強になるとまた状況は違って来るかと思いますが、必ずしも停電するわけではなく、過去の例を見ても、震度5強で大規模停電に繋がった例は少ないのです。

そう思っていたら、2017年1月31日に、こんなニュースがありました。YOMIURI ONLINEから一部を引用させていただきます。

感震ブレーカー無償配布にNPOが中断訴え
神奈川県平塚市が住宅密集地を対象に行っている感震ブレーカーの無償配布事業を巡り、耐震補強などを通じた安全なまちづくりに取り組むNPO法人「暮らしと耐震協議会」(木谷正道理事長)は30日、「停電によって避難が困難になる」などとして、配布を中断するよう落合克宏市長に申し入れた。
(引用終了)

配布中断申し入れの理由は、管理人と一緒です(当ブログも読んでいただいてるかな?w)


再考が必要では?


震度5強程度で電気回路が遮断されてしまうのならば、せめて避難経路には人感センサーライトなどが設置されていないと、暗闇で行動するのはあまりに危険すぎます。

そもそも、耐震強度が高い建物ならば震度5強程度で屋外避難する必要さえないことが多いでしょう。でも家具の倒壊やモノの散乱が起きる可能性は高く、そんな時、停電していないのに暗闇にされてはたまりません。

というわけで、管理人も感震ブレーカーのみの単独での設置には反対なのです。

もちろん、無償配布や補助している自治体では、同時に非常用照明の設置を推奨しているわけですが、正直なところ、実効性のある対策を行う人はごく少数のはず。

耐震性が高い建物の場合、大規模停電や建物の損傷が広範囲で起きる可能性が高い、震度6クラスでブレーカーを落とすことで、停電しない場合の避難の安全を確保しつつ、『通電火災』を効果的に防ぐことができるのではないかと、管理人は考えております。


■当記事は、カテゴリ【防災用備品】です。


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