【管理人ひとりごと】問題だらけの避難所運営(#1373)
今回は大した内容はありません。単に愚痴みたいな管理人ひとりごとですw
現場は問題だらけ
最近、当ブログ読者の防災士さんといろいろお話をしています。その方は地域の避難所運営計画に参画されていて、イザという時のために、具体的な情報を求められています。
ですから、管理人も知る限りの情報をお伝えしていますが、その方はおっしゃいます。
「こういうのをブログ記事にしてはどうか?」と。
でも、できないんですよね。というか、管理人にその気が無いんです。
なぜなら、とてもセンシティブな問題が多いので。想像してください。普段はほとんど関わりが無いような、あらゆるクラスタの人々が一カ所に押し込められるような状況を。
地方ならば、比較的「ご近所さん」の比率が高くなりますが、それでも現場では問題が多発しています。
都市型災害の避難問題が事実上最初にむき出しになったと言えるのが1995年の阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)であり、その経験則から様々な対策や備えが進んではいますが、根本的な解決はありません。
避難所などにおける『人間』の本質的な問題は、あまりにセンシティブなので公式に共有されることはほとんどなく、『避難所運営の手引き』みたいなものにも書いてないのです。
しかし、現場では問題が次々に起こる。それに対処しているのは、現場の人間の努力と創意工夫なのです。管理人も実際に対処した方々のお話をいろいろ伺っていますが、そりゃもう無理難題が山積みです。
いわゆる『避難所運営』という本来の仕事ではない問題があまりに多くて、しかも「んなアホな!」と言いたくなるようなことも多くて、本当に頭が下がります。
不可避な問題
無茶な問題は別にして、管理人がとても気にしていることがひとつ。
管理人在住の街には、イスラム教圏の方が結構多いのです。そういう方々は、戒律により食べられないものがあります。ハラル食品でなければなりません。豚肉などそのものだけでなく、エキスが入っていてもダメ。
そうです。炊き出しの定番、豚汁やポークカレーがすでにダメなんですよ。ビーフカレーなら大丈夫かというと、カレールーに禁忌品が含まれているかもですよ。どうします?支援してくれる方々も、そこまではなかなか考えも物資も回らないでしょう。
加工食品の支援があっても、戒律で禁止された食物やエキスが含まれているかどうか、いちいち分類できますか?ダメなら食うなと放置できますか?平時ではないのです。平時だって簡単じゃないけど。
イスラム教に限らず、宗教や習慣による禁忌はいろいろありますが、ただでさえ不足する物資の中で、果たして対応できるのか。三度のメシという、生きるために最も根本的で重要な問題です。
この先、我が国は外国人がさらに多くなる流れです。世間では仕事の面ばかり取り沙汰されますが、みんな『生活』があるのです。日常生活はともかく、巨大災害時のことは、どれだけ考えられているのでしょうか。
とまあ、今回は思いついたことを徒然と書かせていただきました。
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