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2019年2月14日 (木)

《再掲載》【防災の心理13】東大教授とカリスマ店員(#1376)

今回のタイトルは、一見何の関連も無いふたつの「肩書き」を並べてみました。カリスマ店員が「肩書き」なのかはさておきw、両者は見方によっては良く似ているのです。鋭い方は、管理人が何を言いたいのか、もうおわかりかもしれませんね。

前のテーマでは、「集団心理」について考えました。特に非常時には、人は本能的に集団に依存したくなりますが、状況がある「しきい値」を超えると、集団の中にいることが危険を増幅することになります。ですから、状況によっては「生き残る」ために集団を抜け出さなければなりません。そのために必要なことは、「正しいことを知る」という一点に集約されるということです。

では、その他に依存したくなるものはあるでしょうか。と来れば、もうおわかりですね。それが「肩書き」なのです。「集団心理」依存は主に非常時の危険を招きますが、「肩書き」依存は、主に平常時における危険です。その危険とは、生き残るために「正しいことを知る」のを邪魔するということです。もっとも教授や店員が悪いのではなく、「肩書き」のイメージをことさら煽るメディアなどの問題なのですが。

ここで何故、敢えて「東大」という固有名詞を出したかと言うと、それが最大最強のブランドとして確立「させられている」からです。カリスマ店員ならば、イメージ的には渋谷のセシルナントカの誰々という感じでしょうか。もちろん管理人は、ガールズファッションについてなど何も知りはしません。それでも、そういうイメージを「持たされている」ということが重要なのです。

あるテーマにおいて、東大教授と管理人が違うことを言ったら、皆様はどちらを信用されるでしょうか。答えを待つまでもありません。管理人の完敗です。しかも東大教授は、「間違ったこと」は言わないはずです。であれば、相対的に管理人が間違っていることになる。しかし東大教授とて、すべてにおいて「本当に必要なこと」を言うとは断言できません。

研究の成果ならば、概ね正しいでしょう。管理人も、それを利用させていただいています。しかし何を強調し、指導するかは、それぞれの考えやパーソナリティにもよります。でもメディアにおいては、「東大教授のコメント」というだけで、無条件無検証で金科玉条のごとく流されるわけです。

なんだか東大を目の敵にしているように見えますが、そんなことはありません。ただ、「肩書き」の最も象徴的な存在として、東大を引き合いに出させていただいているだけです。実は東大の方々が、そんなイメージを苦々しく思われていることも多いということも知っていますから、以後はただ「教授」ということにしましょう。まあ実際いろんな「教授」がいますが、それでも「教授」は強力なブランドではあります。

先回りして言わせていただければ、記事タイトルが「教授」よりも「東大教授」の方がより注目を集めるはずという、イメージを利用した打算もあるわけです。イヤですね大人はw


一方、カリスマ店員が「お似合いですよぉ」と勧めてくれれるものならば、大抵の方は気持ちよく買えますよね。センスが良くて、それが世間に認められている人だし、何より「有名人」から直接勧められるという快感があります。世間に認められている人の勧めを受ければ、あなたも世間に認められるスタイルができるのです。それがブランドであり、「肩書き」の効果ということですね。

でもその服、あなたに本当に似合っていますか?いえ、きっと似合っているのでしょう。でもそれは、大抵「最大公約数」的な似合い方ではないでしょうか。もちろんそれで良いのです。ファッションならば。でも、例えばあなたが俳優のオーディションを受けるための服だとしたら、より「個」を際立たせなければなりません。流行りのファッション「だけ」でバリバリに固めただけでは、没個性と見なされて、第一印象は減点かもしれません。もちろん、それを吹っ飛ばす実力があれば良いのですが。

「個」を演出するということは、ちょっと強引にこじつければ、「あなたが生き残る」可能性を高めるということです。あなたが「生き残る」ためには、最大公約数的な情報を纏っているだけでは不十分なことも多いのです。必要なのは、「あなたに最も似合った」スタイルであり、それをもたらす情報です。そして、本当にあなたに似合ったスタイルは、自分の頭で考え、自分の足で探さなければ、なかなか手に入らないのです。

あなたが今何も知らなければ、入り口としては、メディア上で「教授」が出す情報や、カリスマ店員が勧めるような「最大公約数」の情報でも良いでしょう。「教授」を出せば(特に東大!)数字が取れる、カリスマ店員が一番多く売り上げるというのは、つまりはそれらが世間の「最大公約数」にマッチしているからということに他なりませんし、それがメディアやショップの目的でもあります。しかし、それだけでは不十分であると気付かなければなりません。「最大公約数」のまま止まっていたら、それはメディアやショップの「顧客満足度」を上げているだけです。

「教授」は学究の徒(のはず)ですから、科学的、理論的に整合性のあること以外は言いません(と、思いたいw)し、カリスマ店員は「あなたにウチの服は似合わない」とは絶対に言いません。あくまで「最大公約数」で終わりなのですが、災害でもオーディションでも、あなたが「生き残る」ためには、それなりの知識も技術も必要ということです。

次回に続きます。


■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

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