2019年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« 《再掲載》【防災の心理13】東大教授とカリスマ店員(#1376) | トップページ

2019年2月14日 (木)

《再掲載》【防災の心理14】続・東大教授とカリスマ店員(#1377)

前回記事より続きます。本文では「東大教授」を止めておきながら、タイトルにはまだ残すという、このあざとさw

ところで、私たちは何故「肩書き」に依存したくなるのでしょうか。それは前述の通り、その「肩書き」が、引いてはその人の能力が世間に認められているはずで、その裏には自分たちを超える能力と業績が蓄積されているはずだと思うからではないでしょうか。

つまりは「この人の言うことなら間違いない」と思う、そして「思いたい」からでしょう。ここで「思う」のはあなたの理性、「思いたい」のは、あなたの心理の働きです。

似たようなことに、我が国では最近あまり見なくなりましたが、「テレビでお馴染みの」という宣伝文句があります。英語圏だと「as seen on TV」という奴で、あちらではまだ結構現役ですね。これはテレビというメジャーなメディアで堂々と宣伝しているのだから、そこにウソは無いだろう、品質も確かだろう、そして高額のテレビCM料金払って宣伝できるのだから、販売元もしっかりしたところなのだろうというイメージを強調しているわけです。

それがすべてイメージ通りかというとそうでもない事が少なく無いから、そんな宣伝は淘汰されて来たのでしょうし、そもそもテレビ自体が良くウソをつくということを、最近は皆が知ってしまったwテレビに限ったことではないですが。

ともかくも、立派な「肩書き」やメジャーなメディアに登場するという事実は、衆目に晒されることに耐える内容であり、さらにそこに至るまでに多くの人の目や手を経ることで、間違いやウソや不正はスクリーニングされているはず、だから信用しても大丈夫と思いやすいわけです。もしウソでもあれば世間から大バッシングを受けるはずだから、そんなことは無いだろうと。

簡単に言えば「多くの人が認めたはずだから」、信用してもいいだろうと思うわけです。あれ、これは何かと似ていませんか?みんなが行くから、みんなが言うから、みんながやるから・・・赤信号、みんなで渡れば怖くない。

実は「肩書き」やメディア情報への依存は、「群集心理」とほとんど同じことです。我々は「肩書き」やメディアの向こう側に、同じ方向に走る、同じ場所に留まる群集の存在を感じているだけなのです。そこに参加することで、無意識のうちに安心感を得ているわけです。

さて、そうなると困ったことになります。「群集心理」を抜け出すためには「正しいことを知る」ことが必須だというのに、その「知る」ための行動が、実は「群集心理」の影響下にあるという、なんだかメビウスの輪状態です。

そこで必要になって来るのが、「疑う」ということ。肩書きが立派だから、本を出しているから、メディアに良く登場するから信用できるというような発想を捨てることです。ついでに、人気ブログに書いてあったからとかもw

でも実際は、それなりの「肩書き」の方が出す情報には、それほど間違いはありません(中にはとんでもない大ウソもありますが)。頭から否定する必要はそれほど無いのです。しかし、生き残るために「本当に役に立つか」という視点に立つと、巷の防災情報のあまりに多くがピントがずれていたり、単なるトリビアの類だったりします。また、理論的には正しいことでも、実際に使えない情報も多いのです。

例えば、地震が来たら落下物に「気をつけろ」とは誰もが言いますが、気をつけるってなんですか?どういう場所でどんな落下物があり、それがどんなダメージに繋がるので、どのような方法で避けるという部分まで落とし込んでいなければ、「その時」には何の役にも立ちません。当ブログでは、それをやっています。

現実にはそんなレベルの事を言うだけの「専門家」も多いのですが、まず批判はされません。それが「肩書き」の効果なんですね。なにせ本当は役に立たなくても、根本的に間違いで無ければ否定はできませんし。(繰り返しますが、大ウソも少なく無いですよ!)だから、「本当に役に立つ」情報を欲する我々は、疑わなければならないのです。

ちなみに当ブログの内容、良く言われますが、とても細かくなっています。でも管理人は、それが必要だと信じるから、こういうスタイルでやっていますし、おかげ様でそれなりの人気を頂戴しています。これでもし管理人がそれなりの肩書きを持っていたら、メディアからお声がかかるかもしれませんが、防災に関しては何の肩書きも無い(防災士と防火管理者だけじゃあしょうがない)ので、内容がどうであろうと、メディアに登場することは無いでしょう。

何故なら、こんな「素人」をピックアップして、もし何か問題が起きたら、メディア側の責任になりますから。「専門家」ならば、問題があっても主にそちらの責任です。その場合、メディアは「善意の第三者」ですし。もし登場するならば、その時は「文化人枠」ではなく、おもろい素人としてトピック扱いでしょうね。良く、おもろい動画の投稿者がインタビュー受けるような、あのレベル。もちろん、そんな露出をする気は全く無いですけど。それはやっかみではなく、一般的な映像や記事の尺では、管理人が伝えたいことを表現するのは無理だからです。

おっと話が逸れました。ともかくも、巷の防災情報は、まず疑ってください。そして、その中から「本当に役に立つ」情報を選択するのです。では、どうやって選択したら良いのでしょうか。これがまたいろいろな心理が邪魔をする難儀な話なのですが、当ブログの基本的スタンスとして、誰もができる方法は提示しません。元来、そんな方法はありませんし。

そうではなく、本気で「本当に役に立つ」情報を欲されて、あくまで能動的に探されている方へのアドバイスとさせていただきます。詳しくはまた次回に。


■当記事は、カテゴリ【防災の心理】です。

« 《再掲載》【防災の心理13】東大教授とカリスマ店員(#1376) | トップページ

防災の心理」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/543100/67700771

この記事へのトラックバック一覧です: 《再掲載》【防災の心理14】続・東大教授とカリスマ店員(#1377):

« 《再掲載》【防災の心理13】東大教授とカリスマ店員(#1376) | トップページ