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地震関連

2017年6月25日 (日)

長野県南部で震度5強(#1328)

2017年6月25日午前7時2分頃、長野県南部の岐阜県境寄り深さ7kmを震源とするマグニチュード5.7の地震が発生し、長野県王滝村で最大震度5強を観測しました。

幸いに大きな被害には繋がっていないようですが、震源の浅い地震は余震が多発する傾向があり、本震後には多数の余震が発生しています。今後しばらくの間は、本震と同程度の規模の余震が発生したり、近隣の震源域でさらに大きな規模の地震が発生する可能性がありますので、警戒を継続する必要があります。

この震源域は以前から比較的活発な活動を見せていましたが、2011年3月の東日本大震災以降、さらに発生回数が増加していました。しかし時間の経過と共に地震発生回数は次第に減り、ここ1年程の間には、顕著な活動は見られませんでした。

今回の地震は、久しぶりとも言える大きな発震でしたが、気象庁の発表によれば、東日本大震災の影響や、かつてこの震源域で発生した大規模地震のとの関連は、現在のところ不明とのことです。


使えるネタ?


例によって、この地震でエセ科学者が何を言い出すか予想しておきましょう。

まず大前提として、長野県南部震源域で大規模な発震があると、ピンポイントで”予知”していた者は皆無です。しかし、長野県は北部と南部に比較的活発な震源域があり、東日本大震災後には明らかに活発化していたので、とりあえず『危険地域』として挙げられているケースはあります。

それは予知でもなんでもなく、素人でもわかる確率論に過ぎません。多発している地域だから、さらに大きなのが起きるかもしれない、というレベルの話です。

その程度の予想で”的中祭り”を始める連中がどれだけいるか、しっかり見ておきましょう。


なお、”地震予知芸人”村井は、長野県北部から北陸にかけての地域で大規模地震が発生する可能性が特に高いと、数年前から言っています。

おそらく今回の地震も、下手をすれば”的中”を宣言するでしょうし(日本列島のほとんどを警戒地域にしていますからw)、同じ長野県というだけで、今回の地震の影響で、北部の地震が誘発される可能性があるとかの根拠の無い理屈で、なんとか自分の”予知”に注目を集めたい、さらに言えば、自分の”予知”した地域でなんとか大地震が起きて欲しい、というのが本音でしょう。


気がついていますよね


エセ科学者のヨタを担いで、話題性で数字を取りたいメディアは、なんとかして連中の理論が正しいような印象を粉飾しようとします。

過去には、警戒地域とされた震源と比較的近い、しかし”予知などされていない、全く別の震源で起きた地震で、警戒地域大きく揺れたから”的中”という屁理屈をかましたりしています。

しかし、数字取れば勝ちの商業メディアは、ある意味でそれが仕事です。でも、そんな尻馬に乗って喜んでいる、カネを稼いでいるのは、学究の徒であるはずの科学者なのです。

とにかく、東日本大震災後の地震多発期においてさえ、被害が出るレベルの地震を誰一人として”予知”できたことがない、それだけで、連中のあらゆる予知理論が破綻していることだけは、火を見るよりも明らかなのです。

当ブログにおいて、地震関連の記事は非常に多数の閲覧をいただいていますので、そこで敢えてこのような内容を書かせていただいています。


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2016年12月28日 (水)

茨城県北部で震度6弱(#1304)

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本日2016年12月28日の午後9時38分ごろ、茨城県北部の深さ10Kmを震源とするマグニチュード6.3の地震が発生し、茨城県高萩市で最大震度6弱を観測しました。

画像は発震約1分後の新強震モニタ画像です。

この震源域は、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)後に浅い地震が群発するようになった場所ですので、広い意味において震災の余震と考えられます。

震源が浅い地震は、余震が比較的多い傾向がありますので、震源域付近では、しばらくの間警戒を継続してください。

■2016年12月29日追記
気象庁の発表によると、震源深さは速報値の10kmから11kmに修正(暫定値)、マグニチュード6.3は速報値から変わりません。

発震機構は、『東北東-西南西に張力軸を持つ正断層型』ということで、あの震源域における“いつもの地震”ということができます。

それにしても、本当に『いつどこで何が起きるかわからない』ですね。

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2016年11月22日 (火)

福島県沖でM7.4・津波発生(#1294)

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地震発生約1分30秒後の強震モニタ画像


本日2016年11月22日、午前5時59分頃、福島県沖の深さ25kmを震源とするマグニチュード7.4の地震が発生し、福島県沿岸部などで最大震度5弱を観測しました。

この地震で福島県沿岸に津波警報(予想波高3m)が発表され、その後宮城県沿岸部にも津波警報(予想波高3m)が追加発表されました。

当記事執筆時点では、宮城県の仙台港で最大波高1m40cmの津波を観測し、なお上昇中となっています。

この地震により、福島第二原発の使用済み核燃料冷却水の循環ポンプが停止しましたが、約1時間30分後に復旧しました。現時点では、東日本沿岸部の他の原発も含め放射線漏れなどの被害に繋がるような状況は見られていません。


地震のタイプ


気象庁発表によると、この地震は『北西-南東方向に張力軸を持つ正断層型』とのことで、当初は震源深さ10kmと速報されましたが、深さ25kmに修正されています。

福島県沖におけるこのタイプの地震は、東日本大震災後に発生頻度が上がっていましたので、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の余震ということができます。

しかし、東北地方太平洋沖地震とは発生メカニズムが異なりますので、同一震源域での直接的な余震ではない広い意味での余震、いわゆる『誘発地震』ということができます。

東北地方太平洋沖地震は、ほぼ東西方向に圧力軸を持つ逆断層型、すなわち太平洋プレートの圧縮力による『プレート境界型地震』でしたが、今回の地震は、岩盤内に働く引っ張り力(張力)によって岩盤がずれる正断層型です。


なお、マグニチュード7.4(速報値7.3から修正)という規模は、管理人が知る限り2番目に大きな規模の余震と思われます。

最大の余震は、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震本震の約15分後に宮城県沖で発生したマグニチュード7.5の地震で、これは『アウターライズ地震』と呼ばれるタイプの浅い地震でした。


幸運だったこと


この地震の速報値は、深さ10kmでマグニチュード7.4でした。もしその通りであれば5mクラスの津波が発生していてもおかしくなく、震央の位置からすれば、数分で陸地に到達していたでしょう。

しかし実際には深さが25kmと比較的深めだったので、海底の変形量があまり大きくなかったこと、断層の動いた方向により、最初は『引き波』が発生し、その後『押し波』に変わったことから、陸地への到達まで数十分の時間がかかりました。

また、震央がもっと陸地に近いか陸地直下だった場合、最大震度6弱~6強の揺れになったものと考えられます。過去の例を見ると、このタイプの地震が沿岸直近や陸地直下で発生していることもまれに起きているので、今回そうでなかったことも幸運と言えるでしょう。


デマに騙されないで


去る11月13日、ニュージーランド近海でマグニチュード7.8の地震が発生しました。

そして11月14日には、月の軌道が地球に接近する、いわゆる『スーパームーン』という現象がありました。

そして今回の福島沖地震が起きたので、今後しばらく両者を絡めたデマが飛び交うことと思われます。


注意しなければならないことは、何らかの関係があるとされる前提条件が、全くウソだということ。

一部で、ニュージーランドで地震が起きると日本でも起きると言われますが、統計的に見れば全く相関は見られません。これは、2011年2月22日に発生したニュージーランド・カンタベリー地震の約1ヶ月後に東北地方太平洋地震が発生したことから、まことしやかに言われ始めました。

そして今回は10日後ですから、また一騒ぎ起きそうです。さらに、『スーパームーン』が近かったということで、いろいろ言われるでしょう(既に始まっていますが)


しかし、これは偶然としか言いようがありません。そういう連鎖メカニズムが存在するかどうかということとは別の問題で、長年に渡る統計を見れば、それぞれ全く無関係に発生しています。ニュージーランドと日本の地震が近かったのが2回目だからといって、関連があるとは全く言えません。

それに、一時は南太平洋のバヌアツ諸島での地震の後、日本でも発生するという話があったものの、いつの間にかそれがニュージーランドに変わっているという、まあその程度のものです。

一部で、過去の『スーパームーン』の時に大地震が多かったなどとまことしやかに言われてもいますが、これは全く事実に反する、完全なウソです。

しかし、人の不安はとてもオイシイ商売になりますから、そういうことを広めたい手合いがたくさんいる、ということです。

そのような根拠の無いデマ情報には、決して惑わされませんように。

そんなものは全く関係なく、巨大災害はいつでもあなたの身に降りかかる可能性があるのです。

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2016年10月21日 (金)

鳥取県中部で震度6弱(#1286)

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本日2016年10月21日午後2時7分頃、鳥取県中部の深さ
10kmを震源とするマグニチュード6.6の地震が発生し、鳥取県倉吉市などで最大震度6弱を観測しました。

その後も震度4〜3クラスの余震が連続しています。

震源が浅い地震の場合、余震が比較的多く発生する傾向があります。

しばらくの間は、強い余震に対する警戒が必要です。

なお、この地震の前、午後12時12分頃、ごく近い震源でマグニチュード4.2の地震が発生し、鳥取県北栄町で最大震度4を観測しており、震度6弱の地震の前震と考えられます。


なお、鳥取県では太平洋戦争中の1943年9月10日に、深さ0kmというごく浅い場所を震源とするマグニチュード7.2の地震(鳥取県地震)が発生し、大きな被害が出ました。

最近では、2000年に島根県との県境近く、深さ9kmを震源とするマグニチュード7.3、最大震度6強を観測する地震(鳥取県西部地震)が発生するなど、大きな地震が起きたことがある地域です。

これらの地震は、いずれも横ずれ断層によるものであり、正式な発表はまだですが、今回の地震も同様のメカニズムと考えられます。


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2016年9月26日 (月)

鹿児島県沖永良部島で震度5弱(#1271)

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震央図は気象庁ウェブサイトからお借りしました


本日9月26日の午後2時19分頃、沖縄本島付近の海底、深さ44kmを震源とするマグニチュード5.6(数値はいずれも速報値から修正された暫定値)の地震が発生し、鹿児島県知名町(沖永良部島)で最大震度5弱を観測しました。

気象庁の報道発表によると、北西-南東方向に圧力軸を持つ逆断層型とのことです。

沖縄本島付近をはじめとする南西諸島付近では、震源深さ10km程度の浅い地震が比較的頻発していますが、時々深さ40~70km程度の、深めの地震も発生しています。

今回震度5弱を観測した沖永良部島付近では、マグニチュード5~6台前半の地震が比較的コンスタントに発生しており、近年では2007年、2008年、2014年に起きているそうです。数年タームの視点で見れば、決して珍しいタイプの地震ではないということができます。

震源が深めの地震は、浅い地震に比べると余震が少ない傾向がありますが、とりあえず1週間程度は警戒すべきでしょう。

可能性は小さいのですが、この地震がさらに大きな地震の前震かもしれないということも、念のため想定しておきましょう。


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2016年9月 7日 (水)

茨城県南部で震度4(#1253)

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地震発生から約40秒後の新・強震モニタ画像。青い丸はP波、赤い丸はS波の理論的到達距離


2016年9月7日、午後1時28分頃、茨城県南部(埼玉寄り)の深さ50kmを震源とするマグニチュード4.9(速報値)の地震が発生し、茨城県水戸市などで最大震度4を観測しました。

この茨城県南部の埼玉寄り震源域は、現在関東で最も活発と言える場所で、震源深さ50~70km程度の地震が頻発しています。

この震源域が活発になったのは、2011年3月の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)から半年ほど経ってからであり、広い意味で震災の余震ということができます。

その後、時間の経過と共に発生頻度は下がって来ていますが、ここ何ヶ月かの間に、わずかに増加傾向が見られています。


なお、関東に大規模地震の可能性が高まっていると根拠無く煽っているニセ地震予知屋もおり、今回の地震でさらに危機を煽るような言動に出るものと思われますが、この地震自体は現在の関東で「最もよくある地震」であり、全く珍しいものではありませんので、くれぐれも根拠の無い煽りなど信じませんようにお気をつけください。

日本全国どこでも、目立った危機が迫っているような事実はありません。熊本にしても、時々大きく発震しながらも、少しずつ地震の発生頻度は下がって来ています。

しかし、現実にはどの場所でも突然大規模地震が起きる可能性があると言っても過言ではありません。

どこで、いつなどという根拠の無い情報は無視して、物心両面で、常に地震災害に対する備えをされますように。


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2016年7月28日 (木)

茨城県北部で震度5弱(#1230)

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昨日7月27日の午後11時47分頃、茨城県北部の深さ50㎞を震源とするマグニチュード5.3の地震が発生し、茨城県日立市、常陸太田市で最大震度5弱を観測しました。

気象庁の区分では、ギリギリ茨城県北部になりますが、実際には茨城県のほぼ中央部海岸沿いが震央です。

この地震は、東日本大震災(東北地方太平洋地震)の後に多発するようになった、広い意味での余震と言えます。

当記事執筆時点では、まだ気象庁からの公式発表はありませんが、経験則からすると、ほぼ東西方向に圧力軸を持つ逆断層型地震と考えられます。

基本的には、東日本大震災の影響で西向きの動きが速くなった太平洋プレートの圧縮力によって、太平洋プレート岩盤内で発生した『スラブ(岩盤)内地震』と考えられ、震災後の”よくある地震”のひとつです。

このタイプの地震では、一般に余震はあまり多くありませんが、念のため数日の間は震度4程度の余震が発生することを予期してください。

画像は、防災科学研究所の新強震モニタ画面で、地震発生から約1分後の画像です、青い丸がP波、赤い丸がS波到達範囲の理論値を示していますが、実際には場所によって、地震波の到達が理論値より前後しているのがわかります。

なお、新強震モニタは震源の場所と規模をリアルタイムで把握できるツールであり、緊急地震速報を受信した時など、すぐに開けば自分の居場所に揺れが到達するタイミングも、大まかな震度も把握できます。

非常に便利ですので、スマホやPCのブラウザでブックマークしておくことをお奨めします。

新強震モニタ


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2016年7月20日 (水)

茨城県南部で震度4が連続(#1225)

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今朝の地震の震央と震度分布(気象庁ウェブサイトからお借りしました)

本日2016年7月20日、午前7時25分頃、茨城県南部の埼玉寄りの深さ50kmを震源とするマグニチュード5.0の地震が発生し、茨城県や埼玉県などで最大震度4を観測しました。

管理人在住の埼玉県南部は震度4でしたが、震源に比較的近いので、ケーブルテレビ回線の緊急地震速報が『震度3程度』を発報するのとほぼ同時に、かなり強めの横揺れを感じました。

気になるのは、3日前の7月17日には、ほぼ同じ震央の深さ40kmで、マグニチュード5.0、最大震度4の地震が起きたばかりということです。


念のため警戒レベルアップ


茨城県南部の埼玉寄り震源域は、東日本大震災後に有感地震発生回数が増えはじめ、現在では関東地方で最も地震が多く発生する震源域となっています。

時々、マグニチュード5台半ば、最大震度5弱が発生しており、今年の5月16日にも発生しています。

しかし、震度4以上の大きめの地震が短期間で連続することはほとんど無く、震災直後の2011年に2日連続で震度4、2015年に9日の間を開けて震度4が連続したのが目立つくらいです。

今回、3日間で震度4が連続したのは、震災直後の超多発期を除けば、震災後初めてということになります。

それ以前に、この茨城県南部埼玉より震源域での有感地震回数が、このところ若干増えています。

このため、地震のメカニズムがどうこうということではなく、”活発な震源域で、いつもと違う事が起きている”という一点において、管理人はこれから1週間程度、警戒レベルをアップすることにします。

具体的には、行動中や在宅中に被害が出るレベルの地震が起きるという前提で、備蓄品のチェック、EDC装備の強化、家族との情報共有と連絡体制の再確認、安全度の高い移動方法の選択、先延ばしできる外出の延期などです。


傘を持っていくかどうか?


現実には、大きめの地震が連続したからと言って、さらに大きな地震に繋がる確率は、ごくわずかなものでしょう。

それは震源域の構造的特性にも左右されますから、それが危険に繋がる震源もあれば、全くそうでない場所もあるものの、それは現代の科学では判断できないのです。

単純に、東日本大震災(東北地方太平洋地震)前の、2回の前震の記憶が、不安を呼び起こしているということもあります(メカニズム的には別物だとわかっていても)。

特に、茨城県南部も含めた関東地方南部の地下は、北アメリカプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートが三層に重なり、それぞれ別方向へ動いているという非常に複雑な構造であり、現代科学においては『何が起こるかわからない』場所なのです。


地震について科学的に考え、しかし科学が解明できないことを畏れる、自分の感覚を信じる、エセ予知やオカルトを信じる、どれもあなたの自由です。

しかし、いずれにも共通する確かなことは、何を信じていようと、巨大地震に対して、心、行動、物資の有効な備えができていなければ、それはすべて、あなた自身に跳ね返って来るだけのこと。

雨が降りそうな時、荷物を増やしても傘を持っていくかどうか、という事と全く同じです。

個人レベルの災害対策とは、豪雨の中で傘が無い、それはイヤだという気持ちが原点なのです。


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2016年7月12日 (火)

八丈島近海で連続地震(#1219)

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本日7月12日の午前5時台から7時台に、八丈島近海で小規模地震が3回連続しています。

3回とも震源深さ10km程度、マグニチュード4台半ば、神津島で最大震度1を観測しています。

一連の地震が、今後どのような活動につながるのか、このまま収束して行くのかはわかりませんが、八丈島付近では、近年あまり見られなかった活動です。

念のため、さらに大きな地震の前震である可能性を考えて、警戒レベルを上げるべき状況かと考えます。

仮に、この震源深さでマグニチュード6台後半以上の地震が起きると、八丈島などで震度5弱以上となり、津波が発生する可能性があります。

その場合、八丈島には数分以内に、関東地方沿岸部にも30分以下で到達するものと考えられます。


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2016年6月16日 (木)

北海道・内浦湾で震度6弱(#1210)

本日6月16日午後2時21分頃、北海道の内浦湾(渡島半島東沖)の深さ11kmを震源とするマグニチュード5.3の地震が発生し、函館市川汲町(かっくみちょう)で最大震度6弱を観測しました。
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(震央図は気象庁ウェブサイトからお借りしました)

気象庁の発表によると、発震機構は『北東-南西方向に圧力軸を持つ逆断層型』とのことです。


地震がとても少ない地域


内浦湾を震源とする地震は非常に少なく、2006年から数えても、今回の震度6弱が20回目の有感地震です。

過去10年の有感地震は、震源深さはほとんど10km程度(1回のみ20km)、陸上の揺れはすべて震度1~2でした。

なお、6月16日の午前9時12分と16分に、ほぼ同じ震源でマグニチュード2.3と2.5の地震が発生し、それぞれ震度1と震度2を観測しています。タイミング的に見て、震度6弱の前震であった可能性があります。

気象庁が6月10日に発表した、『今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率』によると、函館市川汲町を含む渡島半島東岸は、『0.1~3%』という、最低に近い評価となっています。


地震は予知も予測できない


その6日後に震度6弱が起きてしまうという皮肉なことになりましたが、これは、現在気象庁などが算出している、大規模地震が起きる確率は、基本的に統計的手法によるものだからです。

過去に起きた地震が少なく、活動の痕跡が鮮明な活断層が見つかっていない場所ならば、必然的に低い確率となってしまうのです。

しかし、このようなことが起こるのが現実です。

現在算出されている確率数値は、統計的には“正しい”と言えるものです。しかし、残念ながら地震の発生は、それだけでは予測できないものだと認識しなければなりません。しかも、まだ発見されていない、動くかもしれない活断層は、いくらでもあるのです。

現時点では大規模地震の時期や規模を『予知』できないのは当然ですが、その地域に大きな地震が来るかどうかを『予測』することさえ、少なくとも現時点での人類の知見と統計的手法では不可能、それが言いすぎならば、極めて不完全なのです。

逆の例でも、周期性があると言われるプレート境界型地震である『東海地震』が近いと言われてからもう40年ほど、目立った兆候さえ見えないということも起きています。

では『東海地震』はしばらく無いかというと、今この瞬間起きても全くおかしくないし、10年後20年後でもおかしくない。地震の確率予想数値とは、その程度のものだと考えるべきでしょう。

すなわち、確率が高い場所は、起き得る地震のメカニズムが比較的はっきりしていて、実際に地震の発生回数が多い場所であるということです。小さな地震が多発すると、大きな地震の確率が上がることは経験的に知られていますので、ある程度の信頼度はあります。

しかし、○○年のうちに△△%というような数値は、あくまで『過去の例が未来にも当てはまるならば』という前提の統計的数値に過ぎません。

一方、確率が低い場所は、早い話がまだ良くわからない場所、高い確率を算出する事由が見当たらない場所、という例が大半です。でも、未知の活断層もあれば、既知でも経験則から外れた動きをすることもある、というわけです。

しかし、少なくとも無根拠のエセ科学やインチキ予知とは全く異なり、整合性のある根拠を元に算出された科学的数値です。でも現時点では、あまりアテにするべきではないと、管理人は考えています。


もうどうでも良いことですが


最近、あまりに意味不明の発言ばかりする村井ネタに絡むのも不快になっていますが、ちょっとだけ。

村井インチキ予知では、北海道の渡島地方、内浦湾が『警戒ゾーン』に指定されていたことは、一度もありません。

しかし過去には、地震が比較的多い青森県三八上北地方などと絡め、青森の電子基準点に異常数値(ノイズです)が出ると、対岸の函館付近に連動して異常数値が出るとか、訳のわからないことを言っていたので、それに絡めて「予知していた」とか言い出す可能性が高いかと。

何しろ、震度5強以上はすべて予知してきたというブランドを背負っていらっしゃるからwww

みんなでウォッチしましょう。


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